【イベントレポート】「Generative AIがもたらす、新しい働き方とは」ガラパゴス代表 中平がGAX(Generative AI Transformation)の重要性について語る

株式会社ガラパゴス

マーケティングのプロによるAIを活用した広告クリエイティブ制作・改善サービス「AIR Design(エアデザイン)」を展開する株式会社ガラパゴス 代表取締役 中平健太は、2023年3月27日に、三井不動産が展開する法人向けシェアオフィス「ワークスタイリング 東京ミッドタウン八重洲」 にて開催されたイベント「〜映画の世界が現実に?〜 DXの最新動向と活用事例を知って感じて活用しよう」に登壇しました。発表内容とイベントの様子をお知らせいたします。

本イベントは、DX・メタバース・AI等をテーマに、ワークスタイリングの会員向けに開催されました。
イベントの前半では、清水建設株式会社 DX推進部 部長 及川 洋光氏が「DXが切り拓く近未来の世界」、ガラパゴス 代表取締役 中平健太が「Generative AIがもたらす、新しい働き方」をテーマに講演を行い、後半では「自社における最新テクノロジー活用をどのように推進していったらいいのか」「ChatGPT等、高性能なAIが次々発表される中、未来はどうなるのか」等をテーマに意見を交わすトークセッションが行われました。


 

  • 発表内容、イベントの様子

■清水建設株式会社 及川氏 トークテーマ「DXが切り拓く近未来の世界」
清水建設では「デジタルゼネコン」というコンセプトを掲げ、「ものづくりをデジタルで」「デジタルな空間・サービスを提供」「ものづくりを支えるデジタル」の3つに取り組んでいることと、その具体的な事例の紹介と、デモンストレーションが行われました。
まず紹介されたのは、現実世界を双子のようにデジタルで再現する「デジタルツイン」。例えば、製造業の工場をデジタル上で再現し、工場を作る前にラインのシミュレーションをしたり、実際の工場にセンサーを付け、センシング技術を活用することで、その工場の中で部品が消耗しかけている状況をリアルタイムで確認したりできるとのこと。
次に紹介されたのは、Mixed Realityという技術。現実世界の空間360度が全てモニターになり、例えばグローバルの工場を地球儀上に表示させてエラーがある工場を見つけたり、不具合のある部品の基盤を拡大して見たりすることもできるそうです。

及川氏は「日本人はこういった新しい技術に対するアンテナが低い。また、新しい技術を知った上でどういう風に使えるかを考えることがDXだと思っているが、新しい技術を知ることも、それをどう活かすかを考えることも、両方ともやっている人は日本では少ない」とコメントしました。

■株式会社ガラパゴス 中平 トークテーマ「Generative AIがもたらす、新しい働き方」
ガラパゴスでは、2009年からWebサイトやスマートフォンアプリ等の「デジタルモノづくり」を行ってきた中で、デザイナーの劣悪な労働環境の改善のためデジタルモノづくりのプロセスをテクノロジーで変革すべく、2016年からAIの研究を開始。AIによるロゴの自動生成事業などを経て、現在はAIを活用したWeb広告クリエイティブの制作・改善サービスである「AIR Design」を展開しています。中平は「2016年からAIの研究を続けてきたが、最近までは、デジタルモノづくりへの活用はまだ難しいレベルだと感じていた。しかし、昨年発表された画像生成AIや今話題のChatGPTは大きな進化を遂げていて、人の働き方そのものを変えていくような技術レベルになっている」とコメント。そして、ChatGPTが実際どのように人の働き方を変えるかのデモンストレーションとして「イベントへの参加を誘うメール文面の作成」を実演。ChatGPTのチャット欄に「丁寧なメールを書いてください。内容は…」と、イベントの開催日時・場所・登壇者などを箇条書きで入力すると、あっという間に文面が出来上がりました。

加えて、「AIR Design」における広告クリエイティブ制作のプロセスへの最新AI活用のテスト事例も複数紹介。GPT-3・スプレッドシート・Figmaを連携させたキャッチコピー・バナーの高速制作や、自社の広告バナーに使っていたイラストを画像生成AIで生成したオリジナルのイラスト素材と差し替えて双方を運用したところ、画像生成AI画像を用いたバナーの方がCTR1.8倍の成果が出た結果などについて共有しました。
 

 

参照:「画像生成AI」でマーケ激変? Facebook広告でクリック率1.8倍(https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00719/00001/

また、3月14日頃から相次いで発表されたGenerative AIの最新情報についても紹介。OpenAI社の言語モデルシステムの最新バージョン「GPT-4」が公開され、テキストだけでなく画像等の入力ができるようなったことや、Google社がGoogle WorkspaceやGoogle Cloudに新たなGenerative AIの機能の導入を発表したこと、さらに、マイクロソフト社による「Microsoft 365」にChatGPTベースのAI機能を組み込んだ「Microsoft 365 Copilot」の発表、画像生成AI「Midjourney」の最新バージョンV5アルファ版が公開されたことなどを共有。

最後に「これだけAIが進化を遂げる中で、これから人間の仕事はどうなるのかと思っている方は多くいらっしゃるのではないかと思います。僕は、これからは“GAX(Generative AI Transformation)”が重要で、当たり前にGenerative AIを使いこなし、人の働き方のプロセスを変えていく必要があると思っています」とコメントしました。


■トークセッション
まずは「自社での最新テクノロジー活用をどのように推進していったらいいのか」というトークテーマについて。及川氏は「おそらく8割くらいの企業では上層部の許可なく推進していくのは難しい状況だと思う。大事だと思っているのは、私もやっていますが、まず社内で使っているチャットツール上にチャンネルを作り、デジタル化に積極的な人を募って盛り上がりを作ること。一方で、社外から新しい文化を持った人を連れてくるというのも有効だと思いますね」とコメント。
中平も「私は自分自身が社長という立場。先ほどお伝えした通り、GAXの推進を非常に重要視しているので、社内メンバーにも積極的に取り組んでもらえるよう、自分自身が試したことを社内のチャットツールでどんどん発信していますね。加えて、同じくチャットツール上にチャンネルを作って、メンバー同士で最新のAI情報を共有し合っています」「指示を受けて何かをアウトプットするのはAIができることが証明されてしまったので、人間は指示を出す側に回らないといけない。そんな今、プロンプトエンジニアリング、要はAIにどういう指示を出さなければいけないかということに価値が生まれ始めていて、それは実際に操作しながら慣れないとできないことだと思っています。今後、プロンプトエンジニアリングができることはホワイトカラーの人たちの付加価値になっていくと思いますね」とコメントしました。

また、「ChatGPTのような新しいテクノロジーをどう仕事に活かしていけばいいのか」「ChatGPT等、高性能なAIが次々発表される中、未来はどうなるのか」というテーマについて、及川氏は「これだけChatGPTが盛り上がりを見せる中で、例えば上司から“ChatGPTで何ができるか考えてみて”と言われたりするようなこともあるのではないでしょうか。ただ、テクノロジードリブンで何をすればいいか考えてみても、意外と思いつかないケースが多い。テクノロジードリブンのアプローチも大事だと思うのですが、個人的には、やっぱり“ありたい姿をどう実現するか”と考えることが重要だと思っています」「例えば、遠隔地をリアルタイムで見たいとしたら、“そのためにはLANじゃなくて5Gが必要だよね”となったり、現場に行かなければならないが事情があって行けないという人がいた場合に、“こういった技術を使えば自宅にいながらにして建築現場が見れるよね”というように発想する。“ビジネスモデルを変えていくような、業務のプロセスを変えていくようなやり方ってどうしたらいいんだろう”と、ありたい姿を描いてバックキャスティングする。とはいえ、“ありたい姿を考える”ってなかなか大変だと感じる方が多いと思います。私の場合どうやってきたかっていうと、まさに今日のイベントのタイトルなんですけど、映画の世界を現実で実現するっていうのがめちゃくちゃ好きでして。映画見たものに対して、かっこいいとかだけではなくて、これができれば、目に見えない小さなものも大きくすることができたりとか、離れた場所に行かなくてもやることができたりするのでは、など考えています。いつかテクノロジーが追いついてくるので、“これをうちの会社でやったらこういう風にプロセスが変わるんじゃないかな”って思いながらさまざまなテクノロジーに触れると結構面白いんじゃないですかね」と語りました。

及川氏の話を受け、中平は「及川さんって、大きな企業の中でも割と自由にやられていて、妄想から逆算して実現することってなかなか難しいと思うんですけど、どうやっているんですか?」と質問。及川氏は「まずは小さなものでもいいから“テクノロジーを活用したモノ”を作ることが大事だと思いますね。それを周りに見てもらって、“及川に投資をしたらやってくれるな”と思ってもらう。そうすると、その先のビジョンを考えて、今ある技術でそれを実現していかなければいけなくなるので」と回答しました。

最後に中平は「妄想から入るっていうのは本当にいいなと思っています。私は、会社のミッションが“プロセスとテクノロジーで人よりヒトらしく”なのですが、今働いている時間の中で、本当に人がよりヒトらしくある、ヒトが本当にしないといけないことって何なんだろうっていうことを常に考えています。よりヒトらしくある働き方、生き方って何なんだろうと考えて、逆算して、AIにやってもらったり自動化できたりするものはどんどんしていったら、結局残るのは多分、おしゃべりとか、謝る、笑うとか、そういうことになるんじゃないかな、そういうことをしている以外の時間ほぼ全ては自動化されちゃうんじゃないかなと思っています」と締めくくりました。

 

<イベント開催概要>

名称:〜映画の世界が現実に?〜 DXの最新動向と活用事例を知って感じて活用しよう
日時:2023年3月27日(月)19:00〜20:30
主催:ワークスタイリング 

 

  •  AIR Design サービス概要​​

AIR Designは、マーケティングプランナー・ディレクター・デザイナー・ライター・コーダーの5名のプロチームが企業のマーケティングチームに伴走し、月200万件以上収集しているデータとAIを活用してWeb広告のクリエイティブ(LP・バナー・動画)を高速制作・改善する、月額定額制のサービスです。
仮説構築・検証のサイクルを高速で回すことで、Web広告の勝ちパターンの発見・成果・顧客理解を実現し、持続的な事業成長をサポートします。

また、業務を委託している代理店がある場合でも変更等する必要はなく、現在の運用体制に追加して導入いただけます。
2019年のサービス提供開始から、上場企業・ベンチャー・B2B・B2C等、業界業種・規模を問わず、Webマーケティングを通じた成長を目指すあらゆる業種・フェーズの企業700社以上に導入いただいています。 

▼詳細はこちら(AIR Design サービスサイト)
https://airdesign.ai/?utm_source=corp&utm_medium=referral&utm_campaign=prtimes

▼導入事例
https://airdesign.ai/case?utm_source=corp&utm_medium=referral&utm_campaign=prtimes

 

  • 会社概要

マーケティングのプロによるAIを活用した広告クリエイティブ制作・改善サービス「AIR Design」およびスマートフォンアプリ企画開発サービスを展開。
「プロセスとテクノロジーで人をよりヒトらしく」をミッションに、デジタルモノづくり産業のDXを推進しています。

会社名:株式会社ガラパゴス
所在地:東京都千代田区神田神保町2-14 SP神保町ビル8F
代表者:代表取締役 中平健太
設立 :2009年3月
資本金:13億1311万9748円(資本準備金及びその他資本剰余金を含む)

●コーポレートサイト
https://www.glpgs.com/

●AIR Designサービスサイト
https://airdesign.ai/?utm_source=corp&utm_medium=referral&utm_campaign=prtimes

●採用サイト
https://glpgs.com/recruit/

●公式note
https://note.com/glpgs_pr/

 

 

 

 

 

 

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会社概要

株式会社ガラパゴス

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URL
https://www.glpgs.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田神保町2-14 SP神保町ビル8F
電話番号
03-6256-9471
代表者名
中平健太
上場
未上場
資本金
2億3312万円
設立
2009年03月