『Financial Contracting Theory Meets the Real World』ペール・ストルンバリ (Per Strömberg)著 論文読書会開催のお知らせ

VC契約はなぜ複雑なのか――契約書を一枚ずつ読んで契約理論を検証した論文を読み、支配権の配分と投資契約・事業再生の実務を考える

AIマネー大学株式会社

AIマネー大学株式会社(本社:東京都練馬区、以下「当社」)は、2026年ノーベル経済学賞の選考を担うスウェーデン王立科学アカデミー選考委員会で委員を務めるストックホルム経済大学のペール・ストルンバリ(Per Strömberg)教授の論文「Financial Contracting Theory Meets the Real World: An Empirical Analysis of Venture Capital Contracts(金融契約理論と現実世界の出会い――ベンチャーキャピタル契約の実証分析)」(『Review of Economic Studies』2003年)をテーマとした論文読書会を開催いたします。なお、本読書会の講師は、弊社のコンサルタント兼学長を務める山中裕が担当いたします。

本論文は、ストルンバリ教授がスティーヴン・カプラン(Steven N. Kaplan)教授とともに、ベンチャーキャピタルが未上場企業に投資した際の実際の契約書を数百件集め、条項を一つずつ分類・コード化して契約理論を検証したものです。将来起こりうるすべての事態を書き尽くした契約は結べない以上、重要なのは書かれていない事態が起きたときに誰が決定権をもつか――この不完備契約の洞察により、オリヴァー・ハート(Oliver Hart)教授とベングト・ホルムストローム(Bengt Holmström)教授は2016年にノーベル経済学賞を受賞しましたが、理論が想定する精緻な支配権の配分が現実の契約に存在するのかは、長らく誰も確かめていませんでした。

本論文の特徴は、VC契約が企業に対する権利をキャッシュフロー権、議決権、取締役を送り込む権利、清算時の優先順位といった複数の束に分解し、業績が目標を下回れば支配権はVC側に移り、上回れば創業者の手に残るという「状態依存的な支配権の配分」を実装していることを、一次資料そのものから示した点にあります。抽象的に見えた契約理論が現実の金融実務を正確に描写していることを示すと同時に、データセットが与えられるのを待つのではなく自分で作るという方法論の威力を示した仕事です。

本読書会では、不完備契約とは何か、なぜベンチャー投資では複雑な契約が必要になるのか、支配権はどう条項に落とし込まれているのか、そして非上場企業への投資契約、少数株主の権利保護、株主間契約や事業再生局面での支配権の設計への実務的な含意を主な論点として議論を行います。コーポレート・ファイナンス、契約理論、ベンチャー投資、企業統治、中長期投資に関心のある方にとって、有益な学びと対話の場となることを目指しています。

取り上げる研究者の業績と2026年の受賞予測上の位置づけは、解説記事『【山中裕が語る2026年ノーベル経済学賞 選考委員⑤】ペール・ストルンバリ(ストックホルム経済大学)――契約書を一枚ずつ読んで、契約理論を現実と突き合わせた研究者』(https://note.com/syousuukabu_koho/n/nbbc7d0250bf7)で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。

なお、本論文は『Review of Economic Studies』誌のウェブサイト(英語原文、https://doi.org/10.1111/1467-937X.00245)のほか、著者の公式ページなどから入手できます。事前にお読みいただいたうえでのご参加を推奨いたしますが、当日は山中裕が論文の要旨を日本語で解説いたしますので、未読の方もご参加いただけます。

論文URL:https://doi.org/10.1111/1467-937X.00245

■論文情報

著者:ペール・ストルンバリ(Per Strömberg) ほか

題名:Financial Contracting Theory Meets the Real World: An Empirical Analysis of Venture Capital Contracts

掲載誌:Review of Economic Studies, Vol. 70, No. 2(2003年4月号), pp. 281–315

論文URL:https://doi.org/10.1111/1467-937X.00245

■著者プロフィール

ペール・ストルンバリ(Per Strömberg)氏

ストックホルム経済大学ファイナンス・プライベートエクイティ講座教授。専門はコーポレート・ファイナンスで、企業がどのように資金を調達し、誰が経営を規律づけるのかを扱います。ベンチャーキャピタル契約の実証分析のほか、レバレッジド・バイアウトとプライベート・エクイティが企業価値を変える経路を整理した研究(2009年、Journal of Economic Perspectives誌、カプラン教授との共著)、倒産処理におけるオークションと利益相反の研究(2000年、Journal of Finance誌)で知られます。

■開催概要

テーマ:『Financial Contracting Theory Meets the Real World』(著:ペール・ストルンバリ(Per Strömberg))論文読書会

シリーズ:2026年ノーベル経済学賞【選考委員編】論文読書会 第5回

講師:山中裕(AIマネー大学株式会社 コンサルタント兼学長)

開催日:2026年10月上旬

開催形式:Zoomオンラインウェビナー開催

参加費:無料(事前登録制)

対象者:投資家、経営者、ベンチャーキャピタル・プライベートエクイティ関係者、非上場企業の株主やオーナー経営者、弁護士・会計士などの専門家、経済学や法学を学ぶ学生・大学院生

申込方法:aimoneyuniversity@aimu.info 宛てに、件名へ「『Financial Contracting Theory Meets the Real World』論文読書会参加希望」と明記してお申し込みください。

主催:AIマネー大学株式会社

■講師プロフィール

山中 裕(やまなか・ゆたか)

1976年東京都文京区生まれ、練馬区育ちの日本を代表する投資家。ADHDや難読症に苦しみながらも、独自の学習法を開発し、東京大学経済学部を総代で卒業後、コロンビア大学大学院(金融工学)修士号取得、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学。

保谷硝子(現HOYA株式会社)創業者のひとり、山中茂の孫。世界的にも「テクノロジーのわかるアクティビスト」と評される一方、地道な銘柄研究により、2010年代初頭にNVIDIAに着目したほか、ブロードコムや、TSMC、モンスター・ビバレッジ、ノボノルディスクなどの銘柄を早期に発掘して、投資を実行し、極めて高いリターンをあげることに成功した。

日本国内では、株主提案実務を牽引し、2010年、HOYAに創業家株主として15議案の株主提案を提出。役員報酬の個別開示(45パーセント強の賛成)、社外取締役のみの経営会議設置、株主提案説明文字数の拡大(4,000字)など、ガバナンス改革を求める内容で、ISS・Glass Lewis・日本プロクシー・ガバナンス研究所の3社すべてから、複数の議案で、賛成推奨を受け、2011年にはハーバード大学法科大学院で講演し、その後も、みずほFG・MUFG・りそなHDなどでも40%台の支持を集める株主提案を実施した。

株主補助参加人として参画したハイアス・アンド・カンパニー(現くふう住まいコンサルティング)損害賠償請求事件で、2025年勝訴判決を得るなど、少数株主の権利行使でも実績を重ねる。現在、徳島県美馬市の株式会社河野メリクロンの筆頭株主としてスマート農業に注力。コーカサス地方のジョージア(トビリシ)では農業・病院・学校経営を展開し、代理出産などを含む医療サービスも手がけている。

投資ブラザーズ合同会社共同代表社員、少数株ドットコム株式会社共同創業者兼会長。世界の上場企業1,000社超、非上場企業200社超の株主。座右の銘は故・柴田保光投手の「チャンピオンに立ち向かって勝つことがプロの目標のひとつ」。30年来の日本ハムファイターズファンでもある。

■本読書会の関連資料

【山中裕が語る2026年ノーベル経済学賞 選考委員⑤】ペール・ストルンバリ(ストックホルム経済大学)――契約書を一枚ずつ読んで、契約理論を現実と突き合わせた研究者

株主提案権制限に反対の論陣をはる 代表 山中 裕が2026年ノーベル経済学賞を大胆予測――「実証革命の社会装填」と法・制度への実装が拓く新たな潮流

・論文(Review of Economic Studies):https://doi.org/10.1111/1467-937X.00245

・ペール・ストルンバリ(Per Strömberg)Swedish House of Finance 公式ページ:https://www.houseoffinance.se/about/people/people-container/per-stromberg/

・ノーベル経済学賞 公式サイト(The Nobel Prize):https://www.nobelprize.org/prizes/economic-sciences/

【関連リンク】

男女産み分けドットコム:https://danjo-umiwake.com

CapitalJusticeLab:https://capital-justice-lab.com/

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【本件に関するお問い合わせ先】

AIマネー大学株式会社

担当部署:広報担当窓口 aimoneyuniversity@aimu.info

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会社概要

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URL
https://money-university.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都練馬区石神井町三丁目25−4 ダイアパレス石神井公園103
電話番号
-
代表者名
山口瞭
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2016年07月