中学生のメンタルを救え!生徒がスマホから小児科医に相談できる社会へ
―横瀬中学校と小児科・産婦人科オンラインの取り組み―
スマートフォンで小児科医に相談ができる遠隔健康医療相談「小児科・産婦人科オンライン」を運営する株式会社Kids Public(所在地:東京都千代田区 代表:橋本直也)は、2018年6月1日より埼玉県秩父郡横瀬町(町長:富田能成)に小児科・産婦人科オンラインのサービスを提供して参りました。このたび2021年7月1日より、横瀬町唯一の中学校である横瀬中学校の生徒および保護者むけに「横瀬中学校オンライン相談室」の提供を開始することになりましたので、お知らせいたします。
■「横瀬中学校オンライン相談室」とは
横瀬中学校の生徒自身が、小児科・産婦人科オンラインの「いつでも相談」「夜間相談」を無料で利用できるサービスです。生徒自身のスマートフォンやパソコンから、両サービスを利用できます。またそれらを所有していない生徒でも、学校から支給されているChromebookで会員登録をして「いつでも相談」を利用できます。満15歳になるまで利用可能であり、また生徒の保護者も同様に利用できます。
■背景
10代のメンタルヘルスケアは緊要の課題です。ここ数年、いじめ・不登校の増加はつづき(※1)、10代の死因トップが自殺である傾向も変わりません(※2)。また成人期の精神疾患のうち、75%は思春期に発症するともいわれ(※3)、思春期世代の心の健康は「健やか親子21」でも大切な課題に位置づけられています。こうした背景がありながら、日本の保険制度では、中学生やその保護者が、医療者と関われる機会は極めて限られているのが現状です。
■中学生自身が小児科・産婦人科オンラインを利用するメリット
まず受診をしなくても、スマートフォンなどから医師に相談できる手軽さが挙げられます。部活など学校生活の忙しさでなかなか受診しようとしなかったり、反抗期のために親と一緒に受診したがらなったりする中学生は少なくありません。また家庭と学校という限られたコミュニティで生活する中学生において、日常生活では接点のない人に相談できることも利点です。さらに自分の悩みを、自分の言葉で相談することで、自分自身を俯瞰することができる効果も予想されます。
■「横瀬中学校オンライン相談室」のゴール
既出の調査(横瀬町で未就学児を育てる世帯の保護者が対象)と同様に、横瀬中学校の生徒が「小児科医・産婦人科医を身近に感じる」こと、また心身の悩みを安全に気軽に相談できる場があること、また自分自身を客観視できるようになったと感じることが目標です。
■Kids Public 横瀬中学校オンライン相談室担当 小児科医 白井沙良子 コメント
体と心が大きく変化する思春期は、誰しもが大きく揺れ動く時期です。「横瀬中学校オンライン相談室」において、家庭でも学校でもない「第三の居場所=小児科・産婦人科オンライン」を提供することは、10代の子どもたちが心身ともに健康にすごせる一助となるでしょう。Kids Publicはこれからも「子どもたちの生涯にわたる健康を守り、その向上に貢献する」というミッションのもとに、思春期世代の親子のパートナーでありつづけます。
■ スマホで相談「産婦人科オンライン」「小児科オンライン」
産婦人科オンライン(https://obstetrics.jp)・小児科オンライン(https://syounika.jp)の提供するサービスは下記の通りです。多角的なオンラインサービスを提供することで、多様なニーズを満たします。
●毎日24時間メッセージを送れる一問一答形式のサービス「いつでも相談」
●月水金の13-17時に予約なしで助産師とチャットが可能な「助産師チャット相談」(実証実験参加者のみに提供)
●平日の18時~22時の間、10分間の予約制で産婦人科医、小児科医、助産師に相談できる「夜間相談」
●公式LINEアカウントやメールマガジンでの医療記事「産婦人科オンラインジャーナル」「小児科オンラインジャーナル」の定期配信
●子育てに関する動画ライブ配信
※本サービスは遠隔健康医療相談サービスであり、医療行為ではありません。診断や薬の処方はできません。
※1:⽂部科学省「令和元年度 児童⽣徒の問題⾏動・不登校等⽣徒指導上の諸課題に関する調査結果について」
※2:厚⽣労働省「⾃殺対策⽩書」(令和元年)
※3:思春期健診およびモバイルテクノロジー(思春期アプリ)による思春期のヘルスプロモーション臨床介⼊研究、責任研究者:永光信⼀郎(2019年)
■お問い合わせ先
株式会社Kids Public https://kids-public.co.jp/
所在地:東京都千代田区神田小川町1-8-14 神田新宮嶋ビル4階
TEL:03-4405-9862
E-Mail:contact@syounika.jp
設立日:2015年12月28日
代表者:代表取締役社長 橋本 直也(小児科医)
事業内容:「子育てにおいて誰も孤立しない社会の実現」を理念として、インターネットを通じて子どもの健康や子育てに寄り添う。遠隔健康医療相談サービス「産婦人科オンライン」(https://obstetrics.jp)「小児科オンライン」(https://syounika.jp/)及び医療メディア「産婦人科オンラインジャーナル」(https://journal.obstetrics.jp/)「小児科オンラインジャーナル」(https://journal.syounika.jp/)を提供。
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