【サニックス】野外コンサート会場のヒトスジシマカ駆除対策を実施
~7年間の生息動向調査データを活かし、地域の環境衛生管理に貢献~
当社は2016年から、会場である福岡市内神社(敷地面積約46,000㎡)の蚊の駆除対策のため、生息動向調査を7年間継続しています。8年目の今年も、本調査データに基づき、効率的かつ効果的な幼・成虫対策、調査を実施予定です。(スケジュールは下記<参考>を参照)。
なお、この7年間の取り組みによる対策の成果は、「第75回日本衛生動物学会大会(全国大会)」にて発表しております(詳細は「学会発表の概要」を参照)。
これからも、安全で確実な施工の提供、技術の向上に努め、快適で衛生的な環境づくりに貢献してまいります。
<参考>今年のヒトスジシマカ生息動向調査・駆除対策スケジュール
2023年5月27日「福岡音楽祭 音恵~ONKEI~2023」開催※1に向けて、下記を実施予定です。
▶4月29日・5月13日:幼虫対策(発生源撤去、幼虫用薬剤散布)※2・成虫生息動向調査※3
▶5月26日(コンサート前日):成虫調査(噴霧前調査)・成虫対策(環境に配慮し、薬剤を抑えたガス製剤噴霧)
▶5月27日(コンサート当日):成虫調査(対策評価)・成虫対策補填(蒸散装置を要所に設置)
※1)「福岡音楽祭 音恵~ONKEI~」https://rkb.jp/onkei/
RKB毎日放送株式会社が、久原本家グループの特別協賛のもと2016年から実施している野外音楽祭、葉加瀬太郎プロデュース。
※2)幼虫対策につきましては、RKB毎日放送株式会社のご協力をいただき、実施します。
※3)成虫生息動向調査は、境内中心に、「ヒト囮法(採集時間8分間、吸血のために飛来する蚊を網で捕獲(8
~16箇所)」を実施。
学会発表の概要
2016年より、福岡市内神社(敷地面積約46,000㎡・野外コンサート会場として使用)においてヒトスジシマカの駆除対策として、生息密度動向調査・対策を継続して実施。7年間の取り組みによる調査分析により、「春から初夏における幼虫対策(発生源撤去・薬剤散布)の継続が、蚊(成虫)の低密度維持に重要であること」を確認した。2020年、2021年は、コロナ禍によるコンサート中止を受け、7月に成虫対策のみとして処理範囲を縮小。これにより2022年の生息調査では、2019年まで抑制されていた成虫生息域および生息数が復帰、発生源となる人工物での幼虫生息増加が見られた。
<対策および調査の概要と結果>
コンサート開催月(5月)の約1カ月前から2~3回の幼虫対策(発生源撤去・薬剤散布)および成虫対策(ガス製剤噴霧)ならびに成虫捕獲数の調査を実施。下グラフは、各年、初回調査時の蚊(成虫)捕獲結果の推移。
▶棒グラフ…蚊(成虫)捕獲係数=(年2~3回の調査で捕獲した蚊の数/蚊生息確認地点数)
▶折れ線グラフ…調査地点陽性率=(蚊生息確認地点数/全調査地点数(8~16箇所))*100
*日本衛生動物学会・・・カ、ダニ、ネズミなど感染症を媒介する衛生昆虫・動物や蜂などの有毒動物、ゴキブリな どの不快昆虫類を研究対象とする衛生動物学の進歩と普及を目的に活動する学術団体。
ヒトスジシマカとは
一般にヤブカと呼ばれる。体長約4.5mm、体色は黒で、胸部背面に1本の白い線がある。庭先や墓地、林中に生息、昼間に吸血し、アレルギー反応による痒みと腫れを引き起こす。デング熱・チクングニア熱・ジカ熱等の感染症も媒介する。
蚊の生態を知ろう!~蚊が好む「場所」「色」嫌いな「香り」をご存じですか?~
☆好きな場所…「小さな水たまり」。植木鉢の受皿や屋外のペットボトル蓋など⇒撤去や水除去などの工夫を。
☆好きな色…「白」より断然、「黒」が好き!⇒蚊がいそうな場所に行く時は、露出の少ない明るい色の服装で。
☆嫌いな香り…「柑橘系」!ミカン科植物に含まれる化合物は蚊が苦手です。⇒ローズ系に誘引される傾向。
(出典:池庄司敏明 「蚊」 東京大学出版会)
株式会社サニックス
【東証プライム上場 証券コード4651】 ホームページhttps://sanix.jp/
1975年創業。「次世代へ快適な環境を」を企業理念とし、環境とエネルギーに関する事業に取り組んでいます。戸建住宅・集合住宅の衛生管理・設備保全から、太陽光発電の製造・販売・施工、産業廃棄物の燃料化および当燃料による発電事業、電力小売まで、多岐にわたる事業を通じて、脱炭素社会ならびに資源循環型社会の実現に貢献してまいります。また、スポーツを通じた青少年の健全育成・国際交流にも注力しています。
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