桜美林大学 ESG/サステナビリティ実務者養成プログラム 「企業価値を高める統合思考の実践講座」 非財務情報と財務をつなぎ企業価値を高めるにはどうすればいいか?実践ケースから学ぶことができる
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■ 講座の目的
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今日、企業価値を構成する要素の中で財務諸表に載っている資産の価値だけではなく、非財務要素(無形資産)の占める割合が大きくなっています。企業経営においても、非財務要素と財務をつなげて考える「統合思考」に基づく経営が重要になってきています。
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日本では大手企業を中心に統合思考に基づく企業レポート=統合報告書を作成する企業も増えてきています。近年、重要度が高まってきているサステナビリティ課題への対応についても統合報告書に記載する例が増えてきています。
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しかし、日本企業においては、今なおPBRが1倍以下となっているなど、非財務の価値が十分に体現され、理解されているとは言えない企業も多い状況です。
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統合報告書を見ても、企業が行なっている様々な取組が分類されて並べられているものの、それらが企業価値にどのように結びついているのかが明確でないものも見受けられます。対外的に整理して伝えられていないだけではなく、社内においても理解が十分に進んでいない例も多いようです。
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本プログラムでは、サステナビリティ情報を含む非財務情報が企業価値向上にどのように関係するのか、社内・社外に効果的に伝える方法について論じていきます。非財務と財務との関係を記述する「統合思考」をベースに、投資家が用いる共通言語であるコーポレートファイナンスなどの枠組みも活用し、また、先進企業の統合報告書などでの開示事例も参考にして掘り下げていきます。
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これによって、社内においても統合思考に対する理解が進み、サステナビリティ分野においても企業価値向上との関係がより意識されるようになります。また、投資家との間の建設的な対話による価値創造ストーリーの磨き上げに役立ちます。
■ 学習目的
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非財務要素を財務に結びつけ、サステナビリティ等の取組を企業価値の向上につなげる方法を理解する。 投資家その他ステークホルダーに対して、自社の非財務の取組が企業価値の向上にどのようにつながるかをロジックやストーリーで説明でき、建設的な対話に役立てる。
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社内の各部署に対して、サステナビリティ等の取組を企業価値向上との関係で整理し、より効果的な取組とするよう改善・改革を促すことができる。
■ 対象者
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上場企業のIR部門・経営企画部門・サステナビリティ部門担当者
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機関投資家・アナリスト・金融機関の企業との対話の担当者
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経営幹部、次世代リーダー候補者
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サステナビリティ経営の分野でキャリア構築を考えている方
■ 具体的に学ぶ事項の例
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企業価値に関する投資家との共通言語であるコーポレートファイナンスの枠組みにおいて、非財務の要素がどのように位置付けられるのかの理解
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非財務要素がどのような段階を経て社会的価値の創出や財務面の成果につながるかを表現するロジックモデルの実例
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自社の強みや業種の特性などを踏まえた価値の創造に向けての中長期的な取組の実現可能性について投資家その他ステークホルダーの納得を得るためのストーリーの立て方
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投資家との建設的な対話を促進する上で効果的な表現方法やナラティブの重要性
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統合報告書やその他の媒体の使い方・使い分け
■ 講座構成(全7回)
第1回 非財務・無形資産の価値と統合思考
・ 企業価値に占める非財務・無形資産
・ 統合思考のフレームワーク
・ 統合報告書の現状と課題
第2回 企業価値の算出と非財務要素
・ コーポレートファイナンスの枠組みにおける非財務要素の位置付け
・ PBR、ROICの分解ツリー
・ 事業ポートフォリオ改革の実行
第3回 ロジックモデル、価値連鎖
・ ロジックモデル(インプット→アウトプット→アウトカム・インパクト)
・ 連鎖関係の検証
・ バランスト・スコアカード
第4回 成長分野と成長基盤
・ 社会課題に対応した成長分野
・ 人的資本経営
・ 知財管理など
第5回 資本コストの低減(リスク管理、ガバナンス、信頼性・透明性)
・ リスク管理、レジリエンス
・ ガバナンス、役員報酬制度
・ 信頼性・透明性、インテグリティ、人格の見える統合報告書
第6回 社会変革のリーダーシップ
・ 外部性
・ 社会と企業の相互作用
・ 社会変革のリーダーシップ
第7回 実践ワークショップ(発表)
・ 参加者による「価値創造ストーリー」の発表
■ 実施形態(想定)
開催形式:オンライン or ハイブリッド(リアル会場+配信)
各回:90~120分 × 7回
メイン講師: 鶴田 熊沢
ゲスト登壇(想定): ESG専門家、IR実務家、機関投資家
■ このプログラムの特徴
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統合思考に関して、IIRC(国際統合報告評議会)のフレームワークだけではなく、コーポレートファイナンス、経営学、実務で用いられる様々なフレームワークなども繋げて立体的に捉え、実践に役立つ内容とする。
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多くの企業の統合報告書が施策の羅列になりがちであるところ、企業価値の向上に役立てるという明確な目的に沿って焦点の定まったものを作成するとともに、その作成プロセスを通じた社内の改革や、成果物を活用した投資家等との対話の促進に役立つ。
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サステナビリティ課題への取組を含む非財務の取組についても、企業価値向上との関係で優先順位を整理し、より効果的な取組になるよう見直すための考え方を身につけることができる。
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サステナビリティ担当、経営企画担当、IR担当それぞれの視点に偏ることなく、それらの部署の共通言語となる考え方が身に付く。

鶴田 信夫
株式会社ソーシャルインパクト・
リサーチ ESGコンサルティング部
東京大学法学部卒業
郵政省、日本郵政公社、郵便事業株式会社、日本郵便株式会社、
日本郵政株式会社執行役(IR、サステナビリティ担当)(令和5年に同社と退職、現在は同社から業務委託を受ける)
株式会社エビリー 監査役
・CFP(認定フィナンシャル・プランナー): 2021/5/1登録
・CMA(日本証券アナリスト協会 認定アナリスト):2021/4/20登録
・キャリアコンサルタント:2021/12/27資格取得。

熊澤 拓
株式会社ソーシャルインパクト・
リサーチ 代表パートナー
SBI大学院講師、証券アナリスト
桜美林大学大学院サステナビリィプログラム
統括、講師
慶応大学大学院修士課程修了
早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科博士
課程
日本合同ファイナンス(JAFCO)
ソフトバンクインターネットファンド ファンドマネジャー
ウィットキャピタル ITセクターアナリスト
HSBC銀行 投資銀行部門 アソシエイトダイレクター
三菱UFJキャピタルアナリストを経て 平成22年に当社を設立。
お問い合わせ先
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