公衆電話ボックス設置型のWi-Fiアクセスポイントへの非常用電源設置に関する実証実験について

～ラグビーワールドカップ2019会場「袋井市エコパスタジアム」最寄りの公衆電話ボックスに設置～

静岡県袋井市（市長：原田英之、以下「袋井市」）、日本電信電話株式会社（代表取締役社長：澤田　純、以下「NTT」）、西日本電信電話株式会社（代表取締役社長：小林 充佳、以下「NTT西日本」）は、袋井市が提供中の公衆無線LANサービス「FUKUROI Free Wi-Fi」のうち、公衆電話ボックスに設置しているWi-Fiアクセスポイントに対し、非常用電源を設置する実証実験を実施いたします。

１．実証実験の背景と目的
 近年の日本においては、台風・豪雨・地震等の自然災害が頻発しており、それに合わせて、訪日外国人向けの災害対策が重要な課題になっています。
 NTTグループでは「訪日外国人にとって被災時にWi-Fiを利用した情報収集が重要」との防災関係機関からの意見に基づき、NTTグループ資産である公衆電話ボックスを設置場所として活用いただいているWi-Fiアクセスポイントに対し、停電時の運用について検討を進めています。
 一方、袋井市では2019年9月28日(土)から同市「エコパスタジアム」で行われるラグビーワールドカップ2019に向け、スタジアム最寄り駅前（東海道本線　愛野駅）の公衆電話ボックス（ＮＴＴ西日本資産）にWi-Fiアクセスポイントを整備しており、多くの訪日外国人が観戦時にWi-Fiを利用すると想定しております。
 この度3者は、停電時における屋外での訪日外国人を含む被災者の通信手段確保に向け、公衆電話ボックスに設置されているWi-Fiアクセスポイントに対し非常用電源を設置する実証実験の実施について、合意いたしました。

２．実証実験概要
(1)時期：       2019年9月28日（土）　から3ヶ月程度
(2)場所：       袋井市愛野駅南口駅前広場（静岡県袋井市愛野南１丁目３−１）
(3)内容：       愛野駅南口駅前広場に設置された公衆電話ボックス内に、非常用電源（リチウムイオン電池）を
                     設置し、耐候性・運用性について検証する

 

 

 

設置場所・設置イメージ

３．各社の役割について
(1)袋井市　　　　：非常用電源を接続するWi-Fiアクセスポイントの提供
(2)ＮＴＴ　　　   ：非常用電源の設置、実証実験とりまとめ
(3)ＮＴＴ西日本　：公衆電話ボックススペースの貸出

４．今後について
今後、他の自治体と連携した導入拡大を検討していき、災害時における通信手段の確保に努めてまいります。