伝統工芸や廃棄素材のアップサイクルにより、地元クリエイター等と百貨店の新たな空間価値をつくる共創型プロジェクトが7月15日(火)に完成

松坂屋名古屋店、本館フロアの共用部空間を船場がプロデュース

株式会社船場

空間創造のプロフェッショナルとして商業施設をはじめ多様な空間プロデュースを手掛ける株式会社船場(本社:東京都港区/代表取締役社長:小田切 潤)は松坂屋名古屋店の大規模リニューアルに際して、本館3階〜8階フロアにおけるエスカレーター周辺の共用部空間をプロデュースしました。本プロジェクトは、愛知県内外のクリエイターとともに、愛知の伝統工芸や店舗の廃棄素材を活かし、新たな価値とストーリーを吹き込む共創型の取り組みです。サステナビリティと、次の100年を見据えた百貨店の在り方を体現する空間として、2024年末に本館3階、4階、8階のレストスペースをリニューアル。2025年4月以降、段階的に5階、7階がオープンし、このたび6階のレストスペースが2025年7月15日(火)にリニューアルオープンし、本プロジェクトが完成いたします。

本空間プロデュースの企画背景

松坂屋名古屋店は、現在の地に店舗を構えて100年を迎えるにあたり、未来に向けた大規模リニューアルを進行中です。「クリエイティビティの表現」と「地域との共創」をテーマに、独自性と居心地の良さを備えた空間と新たなコンテンツを展開。現在のお客様と次世代のお客様に応える百貨店として新たなライフスタイルを提案していきます。

テーマをお客様に伝える空間体験をプロデュース

今回、船場は松坂屋名古屋店の掲げる「クリエイティビティの表現」と「地域との共創」というテーマをそのまま空間体験としてデザイン。愛知の伝統工芸を採用したり、松坂屋名古屋店の廃棄素材をアップサイクルしたりすることで、愛知県内のクリエイター等とともにプロダクトを製造し、新たな価値とストーリーを吹き込む共創型の空間づくりを株式会社ロフトワーク(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:諏訪 光洋)と共に企画・実施しました。お買い物中の休憩や待ち合わせに使われる共用部としての居心地の良さを大切にしながら、創造性豊かなプロダクトによって、歴史や地域とのつながりを感じつつ、感性が刺激される新たな空間価値を創出します。

■驚きや発見を通して、美の感性をひらく空間とプロダクト

5階・7階では、松坂屋名古屋店で廃棄される予定だったチラシや従業員の方々の古着、共用部で使われていた家具などをアップサイクル。6階では、地元クリエイターとコラボレーションした照明を制作しました。本プロジェクトに適した愛知県内を含む5社のクリエイターを選定し、クリエイターの方々と共に、アートとクラフトの力を掛け合わせ、これらの古い素材に新たな価値を吹き込みました。

素材の持つ魅力を引き出し、驚きや発見を感じていただけるよう家具や什器へと再生した今回のプロダクトは、多くの方が行き交うエスカレーター周辺の共用部で、どなたでも座ったり、触れたりと、気軽に体験していただけます。

《フロアごとのご紹介》

5F プレタサロン呉服 / こども服・玩具フロア

コンセプト:かたちを遊ぶ
松坂屋名古屋店で廃棄予定だったチラシやカタログ、リニューアル告知に使用されたターポリン広告を回収し、家具に再生しました。チラシとカタログは積層を圧縮・接着して、紙の色や種類、貼り合わせ方や削り方の違いによって多様な表情が現れるマテリアルとして家具に組み込みました。ターポリンは、元の広告デザインを活かしながらグラフィックを重ねることで新たな表現へとアップサイクルし、ソファーの張地として使用しています。ひとつひとつの要素はあえてシンプルに留めながら、不規則な配置で構成された抽象的な空間が、訪れる人に驚きや発見をもたらします。

・コラボクリエイター:株式会社ペーパーパレード(東京都)https://paperparade.tokyo/

6F リビング&ウェルネスフロア

コンセプト:淡く包まれる
愛知の伝統工芸である有松絞を採用し、絞り・染めの伝統から生まれた紋様や生地素材の質感を生かした有機的な面を組み合わせ、空間を演出しました。

・コラボクリエイター:合同会社ありまつ中心家守会社(愛知県)https://yamori.armt.jp/

7F カルチャー/ 家具リビングフロア

コンセプト:装いを新たに
廃棄予定だった、松坂屋名古屋店の共用部家具を、従業員の古着を活用して再構成。歴史と未来を古着が紡ぐ、唯一無二のアートファニチャーへと“装いを新たに”生まれ変わりました。

・コラボクリエイター:インクロッチェ株式会社(広島県)https://incrocce.com/

転用前のファニチャー
アップサイクルされた古着


■ プロジェクト概要

施設名:松坂屋名古屋店
運営会社:株式会社大丸松坂屋百貨店
公開日:2025年7月15日(火)
所在地:愛知県名古屋市中区栄3丁目16−1
担当業務:プロジェクトマネジメント、デザインディレクション、家具什器デザイン・制作

船場について

「サクセスパートナー」を企業理念に、商業施設をはじめオフィスや教育、ヘルスケア、余暇施設等のさまざまな空間づくりにおいて、調査・企画・デザイン・設計・施工・メンテナンスまでをトータルでサポートしています。2021年よりビジョンに「Good Ethical Company」、ミッションに「未来にやさしい空間を」を掲げています。人や地域社会、自然環境へ“おもいやり”の視点を持ち、サプライチェーン全体で未来にやさしい空間の共創を目指すエシカルデザインを推進しています。

社名:株式会社船場 カブシキガイシャ センバ

所在地:東京都港区芝浦1‐2‐3シーバンスS館9階

上場:東京証券取引所スタンダード市場(コード番号:6540)

主な実績:サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場(設計、施工) / ISUMI Glamping Resort

& Spa SOLAS(マスタープラン・設計・施工)/ Tokyoシェアオフィス墨田(プロダ

クション・設計・施工)/ 三井ショッピングパーク ららぽーと門真・三井アウトレッ

トパーク 大阪門真(調査企画・マスタープラン・設計・環境デザイン・施工)

※本プレスリリースに掲載されている内容は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

《参考資料》
2024年11月から12月にかけてオープンした、本館3階、4階、8階フロアにおける共用部空間プロデュースに関しましては、以下をご参考ください。

3F インターナショナルモードフロア

コンセプト:ジュエリーを纏う
メーカーや縫製工場で廃棄されるフェイクファーの端切れや、商空間などで使用され役目を終えた造花をアップサイクルしてファニチャーを制作。空間を人間のようにとらえ、アクセサリーのような装飾具として家具を配置し、モードなフロアにアクセントを加えました。

・コラボクリエイター:Sae Honda https://www.saehonda.com/

4F ファッション&ライフスタイルフロア

コンセプト:自然の刹那と遭遇する
アーティストリー協力のもと、職人の手の技術に加え、デジタル技術の3DCADと5軸加工機を駆使し、地元愛知の県産材ヒノキからモニュメンタルなアートベンチを制作。水の滴や風の流れなど姿を変え続ける自然現象の一瞬を捉え、居心地のよい鳥の巣の形状にデザインしました。

・コラボクリエイター:株式会社アーティストリー(愛知県)https://www.artistry.co.jp/

8F ART HUB NAGOYA

当社製品「つながるつくえconnec®」を設置。森林から供給される木質由来の再生可能な非可食バイオマスを使用した長尺シート「バイオマスロジン」を使用し、新しい「connec®」を制作しました。

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会社概要

株式会社船場

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URL
https://www.semba1008.co.jp/
業種
建設業
本社所在地
東京都港区芝浦1-2-3 シーバンスS館9F
電話番号
03-6865-1008
代表者名
小田切 潤
上場
東証スタンダード
資本金
4億1993万円
設立
1962年02月