「ChatGPT」を活用したお金に関するチャット相談サービス「AIおかねこ」リリース後わずか4ヶ月で利用数7万人を突破!人間とAIで比較した「お金の相談」利用状況の違いを分析
さらに、利用者の急増を受けて、お金の専門家(オンラインアドバイザー)とAIおかねこで、チャット相談の利用動向にどのような違いがあるのかを調査、分析した内容を発表いたします。
「オカネコ」はお金の相談プラットフォームです。居住地や年齢、年収、家族構成などの質問に答えるだけで、同地域・同年代の人と比較し、ユーザーの家計状況を診断します。診断結果からさらに具体的な相談を進めたい場合、「AIおかねこ」にチャット相談をしたり、お金の専門家へチャット相談や面談をすることが可能です。
「AIおかねこ」の機能は2023年5月より開始し、約4ヵ月経過した2023年8月末時点で利用数は7万人を突破しています。今回、「AIおかねこ」の利用者の急増を受けて、お金の専門家(オンラインアドバイザー)と「AIおかねこ」で、チャット相談の利用動向にどのような違いがあるのかを調査し、その結果を当社CPO 加々美文康が分析しました。
<調査結果サマリー> ・ほとんどの相談トピック(家計改善、家族・介護、教育資金、結婚、資産運用、借金、住宅資金、節税、相続、離婚、老後資金)において、人間よりもAIに対してのほうがよりチャット上で相談される傾向あり ・病気、出産・育児関連の相談トピックについては、AIよりも人間に対してのほうがチャット上で相談される傾向あり ・若年層になるにつれて、人間よりもAIへの相談意向が高い傾向あり |
ほとんどの相談トピック(家計改善、家族・介護、教育資金、結婚、資産運用、借金、住宅資金、節税、相続、離婚、老後資金)において、人間よりもAIに対してのほうがよりチャット上で相談される傾向あり
家計改善、家族・介護、教育資金、結婚、資産運用、借金、住宅資金、節税、相続、離婚、老後資金 に関する相談トピックについて、専門家(対人間)よりもAIおかねこに対しての方が、より相談されやすい傾向があることが分かりました。
チャットの内容を確認するとAIおかねこへの相談は概ね「世の中一般の目安や相場を問うもの」「目的を提示して手段を問うもの」「具体的なケースを提示して、AIの見解を問うもの」の3パターンに分類されており、対人間と異なり、入力される文章が推敲されていないものが圧倒的に多く見受けられました。これは対人間と異なり気を使う必要がなく、文章作成コストも心理的障壁も少ないため、対人間と比較してより多くのトピックが出現しやすかったものと思われます。
病気、出産・育児関連の相談トピックについては、AIおかねこよりも人間に対してのほうがチャット上で相談される傾向あり
チャットの内容を確認すると、「病気」「出産・育児」の2トピックについては、例外的にAIオカネコよりも専門家(人間)に対しての方がチャット上で相談される傾向が高く、具体的には以下の傾向が見られました。
►病気 対AIおかねこへの相談 ►出産・育児 対AIおかねこへの相談 |
上記の結果を受けて、「病気」「出産・育児」トピックがAIよりも専門家(人間)に対してより相談された理由としては下記のようなことがあると考えられます。
・AIに対して個人的な不安は吐露されにくい
・一問一答形式で回答を得られるものは、AIに対しての方が聞きやすい
・回答を得るために、詳細な説明を打ち込む必要のあると予期されている問いは、AIに対して聞かれづらい、または、人間に対しては詳細な説明をしたほうが有効な回答が得られると予期している
若年層になるにつれて、人間よりもAIへの相談意向が高い傾向あり
AIおかねこへの相談意向の比重を見ると、すべての年齢層においてAIおかねこへの相談への比重が高くなっており、20代は約2.4倍、30代は約1.6倍、40代50代60代は約1.5倍とAIに相談する傾向が高い結果となりました。
若年層になるにつれ、対人間よりもAIへの相談意向が高いことが分かりました。
今後も、当社が保有する30万人以上の顧客情報とチャットデータを活用しながら、ユーザーのお金の問題を解決するとともに、独自の営業モデルを開発し、金融業界の生産性向上を目指します。
【調査設計】
■調査方法:チャット上で出現した相談トピックを以下の様に分類し、専門家とAIおかねこでどのような差異があるのかを調査。(N=40839)
家計改善、家族・介護、教育資金、結婚、資産運用、借金、住宅資金、出産・育児、節税、相続、病気、離婚、老後資金
※複数のトピックが出現した場合は複数カウント
■調査期間:2023年5月~2023年8月末時
■分析:株式会社400F 取締役副社長 CPO 加々美文康
※調査結果データの引用、転載に際しては必ず『家計診断・相談サービス「オカネコ」調べ』と記載してください。
株式会社400F 取締役副社長 CPO 加々美文康 コメント
オカネコの利用ユーザーは、家計や資産運用だけにとどまらず、多様なトピックについてお金の専門家に相談しています。これは、「AIおかねこ」についても同様で、オカネコのユーザーは「AIおかねこ」に対しても対専門家と同様に、多様な相談をしている状態です。
相談事項は主に性別・年齢・年収帯・家族構成に規定されることが多いことはわかっていましたが、人間の専門家に対しての相談と、AIに対しての相談でどのような相談意向の差異があるのかはわかっておらず、今回初の調査を実施しました。
調査結果から、生成AIに対する認知はまだ「一問一答形式で何かを返してくれるもの」程度になっている可能性があると考えられます。より複雑な状況に対する包括的な回答は、やはりAIよりも人間に対して期待している傾向が読み取れました。
しかし、大規模言語モデルの性能は日進月歩であり、よりパーソナライズ化して感情に寄り添った文章を生成するサービスは世界的に開発が進んでいることからも、この認知自体が変わっていく可能性もあるとみています。当社は今後も、よりユーザーに寄り添ったサービスを目指し、AIと人が共存したお金の相談プラットフォームでお金の問題解決に挑みたいと思います。
(プロフィール)
上智大学卒業後、クックパッドへ総合職として入社したのち、ソフトウェアエンジニアに転身。2016年4月にお金のデザインに入社し、THEOの開発、マーケティングを担当した後、アライアンスサービスのプロダクトマネージャとして、新規企画・開発から運用・グロースまで担当。2019年4月より現職。
「AIおかねこ」機能の概要
「オカネコ」はお金のプロにチャットで相談できるサービスですが、そもそもお金の相談に馴染みがないためハードルを感じる人が多く、「どうやって相談すればいいかわからない」「漠然とした悩みなので、質問の仕方に悩む」といった声も少なくありません。そこで、チャットを気軽に体験してもらい、相談のハードルを下げることを目的に、新たに「AIおかねこ」機能を搭載しました。
「AIおかねこ」は、ChatGPTの文章生成機能を活用し、診断いただいたユーザーに自動でアドバイスコメントを送ったり、ユーザーの質問に返答する機能です。
本機能にはOpenAI社の「GPT-3.5」モデルを採用し、オカネコ公式キャラクター“おかねこ”が語尾に「にゃ」をつけた猫口調で返答します。
なお、FP(ファイナンシャル・プランナー)やIFA(金融商品仲介業者)などのお金のプロとのチャットは、これまで通りご利用いただけます。
『オカネコ』について(http://okane-kenko.jp/)
スマホから居住地や年齢、年収、家族構成などの質問に答えるだけで、同地域・同年代の人と比較し、ユーザーの家計状況を診断。その後、診断結果をもとにFP(ファイナンシャルプランナー)やIFA(金融仲介業者)等のお金に関する専門家からアドバイスコメントが届き、ユーザーはチャットで気軽に相談することができるオンラインサービスです。
会社概要
“お金の問題を出会いで解決する”ことを理念に2017年11月に設立。証券・保険・銀行などさまざまなアドバイスをワンストップで無料相談できる国内最大級のプラットフォーム『オカネコ』を運営。どんな立場の人にも有効な「お金の問題解決」の機会を提供し続けます。
・会社名:株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)
・所在地:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町9-1 兜町第2平和ビル FinGATE BLOOM 4F
・設立日:2017年11月1日
・代表者:代表取締役社長 中村 仁
・事業内容:『オカネコ』の運営、金融オンライン・アドバイザー事業(金融サービス仲介+保険代理店事業)、オウンドメディア『オカネコマガジン』( https://okane-kenko.jp/media/ )運営、金融機関のコンサルティング事業
・URL:https://400f.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像