【冬の手荒れ・あかぎれ調査】8割が市販薬だけで対処も「改善しない」が67.3%、皮膚科受診はわずか12.0%
アイシークリニック調査で判明した「放置される手荒れ」の実態と、皮膚科医が教える正しい対処法
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、市販薬を2週間以上使用しても改善しない手荒れは皮膚科を受診すべきです。ひび割れから出血がある場合、水仕事で強い痛みを感じる場合、指紋が消えるほど皮膚が薄くなっている場合は、主婦湿疹(手湿疹)や接触皮膚炎など専門的な治療が必要な可能性があります。
・手荒れ経験者の82.7%が市販薬のみで対処している
・市販薬使用者の67.3%が「あまり改善しない」「全く改善しない」と回答
・皮膚科を受診したことがある人はわずか12.0%にとどまる
用語解説
■ 手湿疹(主婦湿疹)とは
手湿疹とは、手の皮膚に起こる湿疹性の皮膚炎である。水仕事や洗剤の使用により皮膚のバリア機能が低下し、乾燥・ひび割れ・かゆみ・水疱などの症状が現れる。主婦に多く見られることから主婦湿疹とも呼ばれるが、美容師・調理師・医療従事者など職業性の発症も多い。
■ あかぎれとは
あかぎれとは、皮膚の乾燥により角質層に亀裂が生じ、真皮層まで達して出血や痛みを伴う状態である。冬季の乾燥や水仕事の繰り返しにより発症しやすく、適切な保湿ケアと皮膚保護が治療の基本となる。
■ 接触皮膚炎とは
接触皮膚炎とは、特定の物質に触れることで起こるアレルギー反応または刺激反応による皮膚炎である。手荒れの原因として洗剤・ゴム手袋・金属・化粧品などが挙げられ、原因物質の特定と回避が治療の基本となる。
手荒れの対処法比較:セルフケアと皮膚科治療

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比較項目 |
市販薬でのセルフケア |
皮膚科での治療 |
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費用 |
500〜2,000円程度 |
1,000〜3,000円程度(保険適用3割負担) |
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効果の即効性 |
軽度なら数日〜1週間 |
中等度以上でも1〜2週間で改善傾向 |
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原因特定 |
困難 |
パッチテスト等で原因物質を特定可能 |
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処方薬の強さ |
限られた成分のみ |
症状に応じたステロイド外用薬を処方 |
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再発予防 |
難しい |
生活指導・スキンケア指導あり |
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対応できる症状 |
軽度の乾燥・手荒れ |
重度の湿疹・あかぎれ・感染症合併例も対応 |
※一般的な目安であり、個人差があります。
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、冬の手荒れ・あかぎれに関する意識調査を実施しました。本調査では、手荒れに悩む方々の対処行動と改善状況の実態を明らかにし、適切な治療へつなげるための情報を提供いたします。
調査背景
冬季は空気の乾燥に加え、暖房使用による室内の湿度低下、さらに感染症対策としての頻繁な手洗い・消毒により、手荒れやあかぎれに悩む方が増加します。しかし、多くの方が市販薬だけで対処し、改善しないまま放置している実態があるのではないかと考え、本調査を実施しました。皮膚科受診の適切なタイミングを広く知っていただくことを目的としています。
調査概要
・調査対象:冬季に手荒れ・あかぎれを経験したことがある全国の20〜60代の男女
・調査期間:2025年12月2日〜12月11日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】8割以上が市販薬のみで対処、皮膚科受診は12%にとどまる
設問:冬の手荒れ・あかぎれに対して、主にどのような対処をしていますか?

手荒れ経験者の82.7%が市販薬のみで対処しており、皮膚科を受診する人は12.0%にとどまりました。「特に何もしない」という回答も5.3%あり、適切な治療を受けていない人が大多数を占めることが判明しました。
【調査結果】市販薬使用者の67.3%が「改善しない」と回答
設問:市販薬での対処で、手荒れ・あかぎれは改善しましたか?

市販薬を使用している人のうち、「あまり改善しない」が45.3%、「全く改善しない」が22.0%と、合わせて67.3%が効果を実感できていないことがわかりました。市販薬だけでは対処しきれない症状が多いことを示しています。
【調査結果】「たかが手荒れ」という認識が受診を妨げる最大要因
設問:皮膚科を受診しない(しなかった)理由は何ですか?(複数回答可・主な理由)

「手荒れで病院に行くほどではない」が48.7%と最多で、手荒れを軽視する傾向が浮き彫りになりました。しかし、長期間改善しない手荒れには専門的な治療が必要なケースも多く、認識のギャップが問題となっています。
【調査結果】水仕事後の悪化が58.0%、職業性の手荒れリスクも顕在化
設問:手荒れ・あかぎれが最もひどくなる状況はいつですか?

水仕事後の悪化が58.0%と圧倒的に多く、手洗い・消毒の繰り返しによる悪化も23.7%と高い割合を示しました。これらは皮膚のバリア機能を破壊する主要因であり、職業性手湿疹のリスクが高い層であることがわかります。
【調査結果】7割以上が日常生活に支障、QOL低下の深刻さが判明
設問:手荒れ・あかぎれで日常生活にどの程度支障がありますか?

「かなり支障がある」と「やや支障がある」を合わせると72.7%に達し、手荒れが日常生活のQOL(生活の質)を著しく低下させていることが明らかになりました。痛みで作業が困難な方も18.7%おり、早期治療の重要性を示しています。
調査まとめ
本調査により、冬の手荒れ・あかぎれに悩む方の8割以上が市販薬のみで対処しているものの、その約7割が改善を実感できていない実態が明らかになりました。皮膚科受診率はわずか12.0%にとどまり、「たかが手荒れ」という認識が適切な治療を妨げています。一方で、7割以上が日常生活に支障を感じており、放置することで症状が慢性化・重症化するリスクがあります。市販薬で2週間以上改善しない場合は、皮膚科受診を検討すべきタイミングと言えます。
医師コメント
アイシークリニック 髙桑康太医師
皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、2週間以上市販薬を使用しても改善しない手荒れは、単なる乾燥ではなく手湿疹や接触皮膚炎など専門的な治療が必要な状態である可能性が高いです。
今回の調査で、市販薬使用者の67.3%が改善を実感できていないという結果は、皮膚科医として非常に懸念すべき数字です。手荒れの原因は単純な乾燥だけでなく、洗剤やゴム手袋による接触皮膚炎、アトピー素因に基づく手湿疹、真菌感染の合併など多岐にわたります。これらは市販薬だけでは対処できず、原因に応じた適切な治療が必要です。
特に水仕事後に悪化する方が58.0%と多いことから、職業性・家事性の手湿疹が潜在的に多いことが推測されます。日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは、手湿疹の治療において原因の回避と適切なステロイド外用薬の使用、そして保湿によるスキンケアの継続が推奨されています。
皮膚科では、症状の重症度に応じた適切な強さのステロイド外用薬を処方でき、必要に応じてパッチテストで原因物質を特定することも可能です。また、正しいハンドケアの方法や、水仕事時の手袋の選び方など、再発予防のための生活指導も行います。
「手荒れくらいで病院に行くのは大げさ」という認識が受診を妨げているようですが、放置すると皮膚のバリア機能がさらに低下し、感染症を合併したり、治療に長期間を要するようになります。早期に適切な治療を受けることで、短期間での改善が期待できます。
【エビデンス】日本皮膚科学会の手湿疹診療ガイドラインでは、手湿疹を重症度に応じて分類し、軽症から重症まで段階的な治療アプローチが示されています。皮膚科医としての臨床経験では、適切な治療により2〜4週間で症状の改善が見られるケースがほとんどです。
皮膚科受診を検討すべきサイン
・市販薬を2週間以上使用しても改善しない
・ひび割れから出血や膿が出る
・かゆみが強く夜眠れない
・指紋が消えるほど皮膚が薄くなっている
・水疱(水ぶくれ)が繰り返しできる
自宅でできる正しいハンドケア
・手洗い後は必ず保湿剤を塗る
・水仕事は綿手袋の上からゴム手袋を着用
・熱いお湯での手洗いは避ける(ぬるま湯を使用)
・就寝前にワセリンを塗り綿手袋で保護
・アルコール消毒は乾燥を悪化させるため使用後は保湿
髙桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 手荒れがひどくて治らないのですが、皮膚科に行くべきですか?
A. 市販薬を2週間以上使用しても改善しない場合は、皮膚科を受診すべきです。
本調査では市販薬使用者の67.3%が改善を実感できておらず、多くの方が適切な治療を受けられていない実態が明らかになりました。ひび割れからの出血、強いかゆみ、水疱の発生などがある場合は手湿疹や接触皮膚炎の可能性があり、皮膚科での専門的な診断・治療が必要です。保険適用で1,000〜3,000円程度で受診できます。
Q2. あかぎれの正しい治し方を教えてください
A. 保湿ケアと皮膚保護が基本ですが、深いひび割れには医療用の創傷被覆材が効果的です。
軽度のあかぎれは、こまめな保湿とワセリンによる皮膚保護で改善が期待できます。しかし、出血を伴う深いひび割れや、痛みで日常生活に支障がある場合(本調査では18.7%が該当)は、皮膚科での治療が推奨されます。医療用の創傷被覆材やステロイド外用薬により、市販薬より早い改善が期待できます。
Q3. 主婦湿疹の原因は何ですか?
A. 水仕事や洗剤による皮膚バリア機能の破壊が主な原因です。
本調査で58.0%の方が水仕事後に手荒れが悪化すると回答しており、これは皮脂や天然保湿因子が繰り返し洗い流されることで皮膚のバリア機能が低下するためです。また、洗剤の界面活性剤、ゴム手袋のラテックス、食品に含まれるアレルゲンなどによる接触皮膚炎も原因となります。原因の特定には皮膚科でのパッチテストが有効です。
Q4. 手荒れを放置するとどうなりますか?
A. 症状の慢性化・重症化に加え、細菌感染を合併するリスクがあります。
本調査では67.3%の方が市販薬で改善せず放置している実態が明らかになりました。放置すると皮膚のバリア機能がさらに低下し、黄色ブドウ球菌などの細菌感染を起こすリスクがあります。また、慢性化すると治療に時間がかかり、皮膚が厚く硬くなる苔癬化という状態に進行することもあります。
Q5. 皮膚科ではどのような治療を受けられますか?
A. 症状に応じたステロイド外用薬の処方と、原因特定のための検査を受けられます。
皮膚科では、手荒れの重症度に応じた適切な強さのステロイド外用薬を処方します。市販薬より効果の高い薬剤を使用でき、本調査で72.7%の方が感じている日常生活への支障も短期間で改善が期待できます。また、接触皮膚炎が疑われる場合はパッチテストで原因物質を特定し、再発予防につなげることができます。
放置のリスク
・細菌感染の合併(ひび割れ部位から黄色ブドウ球菌などが侵入)
・症状の慢性化・難治化(皮膚が厚く硬くなる苔癬化)
・QOL(生活の質)の著しい低下(痛みによる作業困難・不眠)
・職業継続への支障(美容師・調理師・医療従事者など)
こんな方はご相談ください|受診の目安
・市販薬を2週間以上使用しても改善しない場合
・ひび割れから出血や膿(黄色い浸出液)が出る場合
・かゆみが強く夜眠れない・仕事に集中できない場合
・水疱(水ぶくれ)が繰り返し発生する場合
・指紋が消えるほど皮膚が薄くなっている場合
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚科・形成外科の医師が手荒れ・手湿疹の診療に対応
・保険診療で受診可能(初診料・処方料含め1,000〜3,000円程度)
・必要に応じてパッチテストによる原因物質の特定が可能
・都内5院・大宮1院で土日祝日も診療、仕事帰りにも通いやすい
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
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