2025年AIアプリ市場インサイトレポート:各分野のアプリがなぜAIを活用しているのか
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2025年、AIはすべての分野に機会と課題をもたらしています。本レポートで、AIモバイルアプリとデジタル広告に関する最新トレンドとインサイトをご確認ください。
2025年において、AIは技術に精通した方だけのものではありません。AIチャットボットやアシスタントはかつてないほど身近になり、写真編集からカロリーカウンターまで、さまざまなタイプのアプリでユーザー体験を向上させるAIの活用に、ユーザーは慣れてきています。
Sensor Towerの「2025年AIアプリ市場インサイトレポート」では、常に変化するAIの競争環境を詳しく分析しています。ChatGPTやDeepSeekなどの生成AIアプリの現状、そのユーザー層の拡大と変化、新規ユーザーを獲得するための最新戦略について解説しています。また、AIはチャットボットの枠を超えて広がっており、各カテゴリーのアプリにおけるAIがもたらす機会と潜在的な脅威にどのように適応しているかを紹介しています。
ChatGPTのようなLLMにユーザーがどのように関わっているかを理解することは、現在のデジタル戦略の成功に不可欠です。Sensor TowerのAIチャットボット分析の初期データが利用可能になりました。 詳細はこちらをご覧ください。
AIはもはやニッチではなく、メインストリームに
AI市場は急速に進化しており、AIアシスタントのユーザー層は過去1年で劇的に拡大しました。2025年7月、ChatGPTはiOSとGoogle Playで世界10億ダウンロードを達成した最速のアプリとなりました(プリインストールを除く)。月間アクティブユーザー数5億人を達成した最速記録から、わずか数ヵ月後のことでした。これは、AIのユーザー層がフリーランサー、学生、プログラマーを大きく超えて拡大したことを意味します。
AIの用途が拡大している一つの指標は、ChatGPTの週末の利用増加です。Microsoft Teamsや Slackのような業務重視のアプリは、アプリでもウェブでも週末に大きく利用が減少する傾向があります。2024年上半期、ChatGPTもアプリとウェブの両方で平日に利用が増加する同様のパターンを示していました。ですが、2025年上半期までに、このトレンドは大幅に減少しました。これによって、ChatGPTアプリ利用傾向は、仕事中も業務外でも主要なリソースとして利用されるGoogleにより近いものとなっています。

アメリカにおけるChatGPTのプロンプトデータを分析すると、AIの用途が実際に仕事や教育タスクを大きく超えて拡大していることがわかります。ユーザーは買い物から料理&食事の準備、トリビア&ポップカルチャーまで、さまざまなニーズにChatGPTを活用しています。2024年第2四半期から2025年第2四半期までに、プロンプトシェアが最も成長した上位10カテゴリーのうち9つがライフスタイル&エンターテインメントカテゴリーで、健康&ウェルネスがトップでした。これは、ChatGPTがより広いユーザー層に到達しただけでなく、消費者がより多様な用途でこのツールを使用することに慣れてきていることを反映しています。

一方、プロンプトシェアを最も失ったカテゴリーには、コーディング支援、言語翻訳&学習、執筆&編集が含まれます。これらは依然としてChatGPTの主要な用途ですが、ユーザーが ChatGPTから情報を得る新しい方法を見つけるにつれて、プロンプトシェアを失っています。
カテゴリーを問わず、アプリはAIを無視できなくなっている
2015年から2019年まで、AIは主にモバイルゲームで使用されており、アプリではあまり使用されていませんでした。しかし、ChatGPTのリリース後に大きく変化し、「AI」「機械学習」「LLM」などのAI関連用語に言及するアプリの数は2023年に急増しました。

ソフトウェアは非ゲーム分野での明確なリーダーです(AIアシスタントとAIコンテンツ生成アプリを含む)。健康&ウェルネス、仕事&教育、ライフスタイル&サービス、金融サービスは、2025年上半期に200以上のアプリがAI用語を追加(またはこれらの用語を含めてリリース)しています。
一部の主要なサブジャンルは、ChatGPTのようなAIアプリが特定の用途を代替する可能性があるため、潜在的な脅威に直面しています。例えば、AIアプリはすでに教育&指導、栄養&ダイエット、予算管理のツールとして使用されています。

これらのモバイルサブジャンルへのAIの影響に関する初期の結果はさまざまで、いくつかのアプリはKPIにおいて強い成長を示しています。この新しい環境で成功するために、アプリは一般的なAIチャットボットの先を行く必要があり、ユーザーのニーズと用途に特化したAI機能を追加する必要があります。例えば、AI搭載のカロリースキャナーは栄養&ダイエットアプリにとって必須機能になりつつあります。これらのサブジャンルのアプリは、ChatGPTの機能を上回る競争力のあるAI機能を追加しなければ、代替されるリスクがあります。
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「2025年AIアプリ市場インサイトレポート」では、AIがモバイルとデジタル広告分野をどのように変革しているかについて、24の市場にわたるダイナミックでインタラクティブな形式で次の内容をカバーしています:
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オーディエンスインサイト:過去数年でAIのオーディエンスがどのように急速に変化したかを確認し、新しいユースケースへの需要をサポートする方法を理解します。
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分野別のAI活用状況:モバイルにおいてAIは至る所に存在します。主要なアプリがChatGPTなどのAIアシスタントとの競争に対抗するため、積極的にAI機能を追加している様子をご確認ください。
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アプリストア最適化(ASO):スクリーンショットからキーワード、カスタムプロダクトページまで、オーガニックな発見を促進する最新の戦略を発見します。
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広告トレンド:生成AIブランドからのデジタル広告支出が増加しており、主要プレイヤーが新規ユーザーの獲得を競っています。
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広告戦略:主要な生成AIがよりカジュアルな層にリーチしようとしている方法を解説します。
詳細情報は弊社ウェブサイトに記載しています:
https://sensortower.com/ja/blog/state-of-ai-apps-report-2025-JP
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。

日本オフィスは2025年より東京・神田に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
Sensor Towerカントリーマネージャー(日本)
松尾蔵人
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