11月1日から「ZINE・リトルプレスフェア」開催
新たに8店舗で期間限定展開。書店発、“つくる文化”の共創拠点をめざして
株式会社有隣堂(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:松信健太郎)は、ZINEやリトルプレスといった個人発信型の出版文化に焦点を当てた「YURINDO SELECT ZINE・リトルプレスフェア」を、2025年11月1日(土)から12月31日(水)の期間限定で、伊勢佐木町本店・戸塚モディ店・ルミネ横浜店・藤沢店・テラスモール湘南店・たまプラーザテラス店・アトレ川崎店・グランデュオ蒲田店の8店舗で開催いたします。
本企画は、当社が進める「書店の再定義」および「地域文化×個人創作支援」の一環として位置づけられるものであり、次世代に向けた“本のある場所”のあり方を再考する試みです。

企画背景:書店が担う「小さな出版」の流通基盤づくり
近年、SNSやデジタルツールの普及により、誰もが自分の思想や創作を自由に発信できる時代となりました。ZINE(ジン)やリトルプレスは、その最前線にある「個人編集」「非商業出版」の表現手段として注目を集めています。
一方で、書店側には以下の課題がありました。
-
直取引の煩雑さ(発注・決済・在庫管理)
-
買い切りによる販売リスク
-
情報の断片化による作品選定の難しさ
そこで当社は、ZINEを既に扱っている店舗(グラングリーン大阪店、キュービックプラザ新横浜店、誠品生活日本橋など)の販売実績とキュレーションノウハウを統合し、各地の店舗でも再現可能な“集中選書型フェア”としてパッケージ化しました。
企画概要:YURIDO SELECT「ZINE・リトルプレスフェア」

|
項目 |
内容 |
|---|---|
|
展開期間 |
2025年11月1日(土)~12月31日(木) |
|
展開店舗 |
伊勢佐木町本店/戸塚モディ店/ルミネ横浜店/藤沢店/テラスモール湘南店/たまプラーザテラス店/アトレ川崎店/グランデュオ蒲田店 |
|
展開内容 |
8タイトル×各5冊(計40冊) |
|
運営方式 |
集中倉庫より選書セットを配布し、店舗負担を軽減したセレクトパッケージ方式を採用 |
既存実績:“ZINE文化”を広げる多店舗ネットワーク
当社は、これまでに以下の店舗でZINEの展開を開始し、クリエイターと読者の新たな出会いを創出してきました。
-
有隣堂 グラングリーン大阪店
関西初のZINE取扱店舗として、地域発の創作活動をサポート -
有隣堂 キュービックプラザ新横浜店
駅商業施設「キュービックプラザ新横浜」内でのZINE常設棚を展開 -
誠品生活日本橋(東京・日本橋)
ZINEフェアやワークショップなど、都市型カルチャー発信の拠点
これらの実績をもとに、今回のフェアでは展開店舗を拡張し、有隣堂の文化的ネットワークをさらに広げてまいります。
選書とストーリーテリング:“ZINEで語る文化の現在地”
選定された8タイトルは、公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」やすでに導入店舗で実績のあるもの、また仕入担当の思い入れのあるものを8点選りすぐり、良質な作品です。
「作り手の想い」「地域とのつながり」「本を介した新しい学び」を軸に、多面的なテーマで構成されています。
YURINDO SELECT「ZINE・リトルプレスフェア」展開タイトル一覧

『ZINEを作って売りきるまでのはなし』mouikko
初めてZINEを制作し、300部を売り切るまでの過程を具体的に記した実践書。制作手順から価格設定までが丁寧に解説され、カラフルなランダムペーパーとリソグラフ印刷のデザインも魅力。
価格:2,200円(税込)

『又吉直樹マガジン 椅子』吉本興業
“椅子を偏愛する”又吉直樹が編集長として企画・編集。綾部祐二、吉岡里帆、柄本明、壇蜜らが登場し、椅子をめぐるグラビアやエッセイを収録した文化人マガジン。
価格:1,018円(税込)

『崎陽軒シウマイ弁当 70年の軌跡』食べ方学会
横浜名物「崎陽軒シウマイ弁当」70周年を記念し、弁当の構成の変遷とその背景を貴重な資料から紐解く。ファン必携の文化資料的ZINE。
価格:1,573円(税込)

『自分でやってみる人のための校正のたね』サワラギ校正部
一人で本をつくる人のための“校正入門ZINE”。18項目に分けて基礎と実践を解説し、作品をより良く届けるための小さくとも頼れるハンドブック。
価格:880円(税込)

『おてあげ 第1号』困ってる人文編集者の会(こまへん)
編集者・書店員・デザイナーなど6名が「本づくりの現場の困りごと」を語る創刊号。鼎談や日記も収録し、“困っているすべての人”に寄り添う内容。
価格:1,100円(税込)

『食べ方図説-崎陽軒シウマイ弁当編』食べ方学会
シウマイ弁当の食べ方をめぐる哲学的偏愛本。弁当の向きや食べる順番、小梅のタイミングに至るまでを探求し、熱意が高じて崎陽軒社長も登場。
価格:785円(税込)

『わたしのすきなふつうの本屋が閉店』アトリエ風戸/平城さやか
自身が働いていた書店の閉店をきっかけに綴られたエッセイ。特別な場所を失う喪失感と、そこに流れていた時間への想いを温かなイラストとともに描く。
価格:999円(税込)

『Chai Book』町田めぐみ
“チャイをたのしむ”ための27のレシピを収録。スパイスやハーブの選び方からブレンドの工夫まで、読むだけで心がほぐれるライフスタイルZINE。
価格:1,980円(税込)
株式会社有隣堂について
創業115年の神奈川、東京、千葉、兵庫、大阪に44店舗を展開する書店。複合型店舗では、カフェや居酒屋、アパレルショップなどの運営も行っています。また、楽器・音楽教室、図書館・地区センターの運営受託、ビジネスソリューションサービスおよびOA機器の販売、出版事業など、多様な事業展開を通して地域社会に貢献しています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
