ispace、UAEのOrbital Space社と学生参加型の月探査ミッション実現に向けた覚書を締結
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)は、アラブ首長国連邦の宇宙教育企業Orbital Space Satellite Services L.L.C(以下Orbital Space)と、学生参加型の月探査ミッションの実現に向けた覚書を締結いたしましたので、お知らせします。
本覚書に基づき、Orbital Space社は学生を対象とした月探査ミッションの国際コンペの企画・運営や教育支援、コンペで選定されたペイロードの月への輸送費提供、広報活動などを通じて、同ミッションを主導します。ispaceは、コンペにおけるミッション・ペイロードの技術評価や、選定されたペイロードの月への輸送サービスの提供を検討します。両社は本協力を通じて、宇宙開発の次世代人材の育成と月探査分野の発展に寄与することを目指します。
アラブ首長国連邦は、宇宙探査を国家宇宙戦略の柱の一つに据え、国際的な協力を通じて人材育成や産業基盤の拡大を推進しています。特に若手世代の教育と人材開発は、長期的な宇宙政策において最も重視される分野の一つです。ispaceとの取り組みは、同国のビジョンと整合すると共に、世界中の学生に実践的な宇宙開発の経験を提供することで、未来のエンジニアや科学者の育成を支援するものです。
今後ispaceとOrbital Spaceは将来の月探査ミッション実現に向けた協業を進め、詳細については改めて発表を予定しています。
株式会社ispace 代表取締役CEO & Founder 袴田武史のコメント
「ispaceは、2022年に打ち上げたミッション1において、『Rashid』月面探査ローバー輸送のためMohammed Bin Rashid Space Centre (MBRSC)と協業するなど、アラブ首長国連邦と深い協力関係を築いてきました。今回の覚書締結により、Orbital Space社と今後、更なる協力の深化を検討できる事、そして次世代育成に貢献すべく、学生参加型の月探査ミッションを実現していける事を嬉しく思います。」
Orbital Space Satellite Services L.L.C, General Managerバッサム・アルフィーリ氏のコメント
「私たちはispaceとの協力により、UAEをはじめ世界中の学生たちに“月”を身近な存在として提供したいと考えています。彼らは教室の枠を超えて、実際に月面で科学実験を設計し実証する機会を得ることが出来ます。これは、Orbital Spaceが目指す『誰もが宇宙にアクセスできる未来』を実現するための取り組みです。」
■ Orbital Space Orbital Space Satellite Services L.L.C (https://www.orbital-space.com/)について
Orbital Spaceは、アラブ首長国連邦を拠点とする宇宙教育企業です。学生や若手専門家に対して、実際の宇宙関連機会を提供することに注力しています。教育用宇宙ミッションおよび教育技術の開発に特化し、アラブ湾岸諸国における民間宇宙探査の最前線を担う企業として、Orbital Spaceは地域内外の公的・民間パートナーと連携しながら、「誰もが宇宙にアクセスできる未来」の実現を目指しています。
公式Instagram: @orbital.space
■ 株式会社ispace ( https://ispace-inc.com/jpn/ )について
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営した。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続くミッション2も2025年1月15日に打上げを完了した。ミッション3(正式名称:Team Draper Commercial Mission 1)およびミッション4(旧ミッション6)は2027年に[i]打ち上げを行う予定。
ミッション1、2はR&D(研究開発)の位置づけで、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化を目的としている。結果、月周回までの確かな輸送能力や、ランダーの姿勢制御、誘導制御機能を実証することが出来た。ミッション1、2で得られたデータやノウハウは後続するミッション3へフィードバックし、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によって、NASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画。
i 2025年9月時点の想定
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