第 28 回（令和 3 年度）千葉県建築文化賞入賞「唯・巧・居(いこい)の家(全 4 棟)」都市型居住における「自然な集住の距離感」のデザイン

ポラスグループポラスガーデンヒルズ株式会社

ポラス株式会社

2022年3月18日 11時52分

ポラスグループポラスガーデンヒルズ㈱(本社:千葉県松戸市、代表取締役社長:：坂倉利昌)では、2020 年に松戸市で開発・販売をした、戸建分譲住宅「唯・巧・居(いこい)の家(全4 棟)」が、第28 回千葉県建築文化賞(住宅の部)で「入賞」を受賞しました。ポラスグループでの千葉県建築文化賞の受賞は初となります。

千葉県建築文化賞は、建築文化や居住環境に対する県民の意識の高揚と、うるおいとやすらぎに満ちた快適なまちづくりを推進することを目的に実施されているもので、一般建築物の部と住宅の部に分かれています。

「唯・巧・居(いこい)の家)」は、駅徒歩 10 分に位置し、高層マンションや商業施設・低層住宅が密集、混在している中において、過密化やコミュニケーションの断絶などの都市型居住空間が抱える問題の解決を目指して開発したもので、隣家や街との距離感をデザインし直し、繋がりや関わり方を選択・調整する上で影響を与える「程」加減を、「縁庭(へりにわ)」、 「斜庭(はすにわ)」、「路庭(みちにわ)」の 3 つの庭で生み出したものとなっており、その斬新な提案が評価され、今回の受賞となりました。

「第28 回千葉県建築文化賞」千葉県ホームページ： https://www.pref.chiba.lg.jp/kenchiku/bunka/28.html

ポラスガーデンヒルズ㈱は、ポラスグループの中で千葉県を中心に分譲住宅の開発、販売を行っています。景観に配慮した家づくりに注力しており、これまでも市川市や流山市が主催する景観賞を受賞しています。グッドデザイン賞も数多く受賞しており、2021 年度は今回入賞した「唯・巧・居の家」の他、「空居間の街」、「ボーダレスな家」の 3 点が受賞しました。
ポラスグループでは、今後も優れた街づくりを行い、良好な景観の形成を進めてまいりたいと考えております。
ポラスガーデンヒルズ㈱ホームページ： https:// www.polus.co.jp/articles/www.polus-gardenhills.com/

■「唯・巧・居(いこい)の家(全 4 棟)」
●「唯・巧・居(いこい)の家)」は常磐線新松戸駅西口徒歩 10 分の、都市化が進む多用途混在エリアに位置しています。主要道路沿いには、高層マンションと商業施設、それ以外に低層～中層マンションが建ち並ぶ中に低層住居も数多く建てられており、商と住が近い距離にあり、様々な風景が見受けられるところです。この街とどのように楽しく、安全に安心して住まうか。適度なプライバシーやお隣や街への接し方を議論することからプランを作り始めました。
●私たちがたどり着いた解の一つが「自然な集まり方の距離感」をデザインすることです。そして距離感の「程」加減を考えるにあたり、庭をキーワードに住戸プランを組み立てました。その結果生まれたのが 3 つの庭の提案です。
・「路庭」-アプローチを隣家と抱き合わせにし、仕切りは隙間のある横ルーバーなどでプライバシーを守りつつ、開放感も生み出す、路地裏的空間としま

した。ここから、住む人の個性が街に滲み出します。
・「斜庭」-隣棟の壁までの距離を自分の家のよう
に見せ斜にすることで気配のつながりを持たせ、
空間的な広がりと光や風の住環境の改善を図りま
した。
・「縁庭」-区画割を調整して生まれた卍型の背割
ラインを 4 棟一体とし、計画地中央に広がりのあ
る空間を彩りました。小さな庭が集まり緑のスク
リーンを形成し、住民同士の繋がりが期待できる
場になりました。
●「個の空間」と「隣地との関係性」に着目して
進められたプロジェクトであり、個と隣の小さな
共存軸を創り、多様な距離感が様々な形のコミュ
ニケーションを生み出します。