長野県下伊那郡在住の作家がおくる、産経児童出版文化賞・JR賞受賞作の第2弾！　頼光四天王の一人、貞道を主人公にした歴史ファンタジー

「鬼の腕」の伝説を下敷きに描かれる、のちに頼光四天王とよばれる若武者たちの物語。

株式会社偕成社（出版社　本社：東京都新宿区　代表取締役社長：今村正樹）は、長野県下伊那郡在住の著者による『きつねの橋 巻の二 うたう鬼』（久保田香里　作／佐竹美保　絵）を刊行します。

書籍詳細：https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784035405801
 

• 前作は産経児童出版文化賞・JR賞受賞！　のちに頼光四天王とよばれる若武者の活躍を描く平安ファンタジー

主人公の貞道は、渡辺綱、坂田公時、平季武とともに、のちに頼光四天王とよばれる若武者。前作第67回産経児童出版文化賞・JR賞を受賞した『きつねの橋』は、「今昔物語」のエピソードから発想を得た物語でしたが、今回は同じ平貞道を主人公に、渡辺綱の活躍として知られる、「鬼の腕」（＊）の伝説を下敷きに描かれています｡

（＊）「鬼の腕」の伝説
京で悪さをする鬼がおり、渡辺綱が戦って腕を切り落とし、持ち帰ります。その後、誰にも会わず鬼の腕を守ってましたが、遠方から養母が訪ねてきたので、家に入れて、腕を見せてしまいます。すると、養母は、鬼の姿になり腕を持って逃げてしまいました。

＜あらすじ＞
ときは平安時代、京の都。主人公・平貞道（たいらのさだみち）は、仲間の季武（すえたけ）とともに、源頼光に仕えている。ある日、季武は新入りの渡辺綱（わたなべのつな）に得意の弓で負け、ふさぎこんでしまう。

季武のために、貞道と友人の公友（きみとも）は、紅葉を見に山へ連れだすが、そこで彼らは鬼の歌声を耳にする。それ以来、季武は人の力とは思えぬような活躍をするようになるが、次第にやつれていく。鬼は、自分が宿れる古木を探しており、そのために季武に宿って、京へきたのだった。

一方、貞道は季節はずれに花びらを舞わせる桜の古木と、その木を愛でる桜の姫と出会うのだが……。

貞道は、前作（『きつねの橋』）の出来事から助けあうようになった白きつね・葉月（はつき）とともに、季武に宿る鬼を追い払おうと奔走します。

▼前作『きつねの橋』刊行時のリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000026693.html
 

• 著者紹介

（作）久保田香里
岐阜県出身。現在は長野県下伊那郡松川町に在住。第3回ジュニア冒険小説大賞に応募し、『青き竜の伝説』で大賞受賞。受賞作品は岩崎書店より刊行されました。代表作『氷石』（くもん出版）は第38回児童文芸新人賞受賞。他の作品に『緑瑠璃の鞠』（岩崎書店）『駅鈴』（はゆまのすず）『もえぎ草子』（以上くもん出版）『根の国物語』『天からの神火』（以上文研出版） など。いずれも古代を舞台としたユニークな物語です。久保田香里さんの趣味は古典を熟読すること。『古事記』『日本書紀』『続日本書紀』『今昔物語』などが愛読書だそうです。ことに奈良時代・平安時代が好きで、京都奈良へ取材に行くこともしばしば。歴史上の中心人物の周辺にいる市井の人々に興味を持ち、その暮らしぶりを調べ、みごとな物語に仕上げる手腕は見事です。

（絵）佐竹美保
富山県生まれ。SF・ファンタジーの分野で多くの作品の表紙、さし絵を手がけています。さし絵を手がけたおもな作品は、『三国志』『不思議を売る男』『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』、最近では「守り人」シリーズの『風と行く者』など、ファンタジー愛好家の間ではおなじみの作品ばかりです。ダイアナ・ウイン・ジョーンズ他世界中の作家から、厚い信頼を寄せられているさし絵画家です。
 

•  書籍詳細

書名：きつねの橋 巻の二 うたう鬼
作：久保田香里
絵：佐竹美保
定価：1400円+ 税
対象：小学校高学年から
サイズ：22cm×15cm
ページ数：206ページ
ISBN コード：978-4-03-540580-1
発売時期：2021年9月27日
書籍詳細：https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784035405801