【脱プラスチック調査】脱プラは「可能だと思う」が52.8% 脱プラしてほしい商品は「野菜・果物の包装」
脱プラスチックに関する調査アンケート
ELEMINIST「脱プラスチックに関するアンケート」調査概要
調査期間:2024年5月31日~6月9日
調査対象:ELEMINIST Followers(ELEMINISTのコミュニティ)53名(20代~50代以上の男女)
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■ふだんの生活で「脱プラスチックを意識している」は98.1%
わたしたちの身の回りにあふれているプラスチック製品。それらをできるだけ使わない「脱プラスチック」が求められています。まず、ふだんの生活で脱プラスチックを意識しているか聞いてみました。
「いつも意識している」は52.8%、「ときどき意識している」は45.3%で、意識している人は全体の98.1%にもなりました。
■脱プラスチックは「可能だと思う」「努力すれば可能だと思う」で52.8%
プラスチック製品があふれているため、完全な脱プラスチック生活は不可能に感じるかもしれません。そこで、脱プラスチックが可能か聞いてみました。
「可能だと思う」は9.4%、「努力すれば可能だと思う」は43.4%、「難しいができることはあると思う」は47.2%でした。「限界がある」「とても難しい」といった否定的な回答はゼロで、私たちの努力は欠かせないですが、「できると思う」「できることはあると思う」と肯定的に捉えている人がほとんどでした。
■人気の脱プラアクションはマイバッグ・マイボトル・ごみの分別
次に、具体的にどんな脱プラスチックのアクションを行っているか聞いてみました。
もっとも多かったのが「マイバッグの持参」で回答者全員がこのアクションを行っていると答えました。次いで、「マイボトルの持参」(94.3%)、「ごみの分別」(90.6%)となりました。
■マイバッグを持参する生活は「完全に定着した」が71.7%
2020年7月から始まったレジ袋有料化。それから4年が経ち、先の質問でも「マイバッグの持参」を行っている人は多数いることがわかりました。そんなマイバッグを持参する生活の定着度合いについて聞いた結果、次のようになりました。
「完全に定着した」は71.7%で、「だいたい定着した」が28.3%で、ほぼ全員の生活でマイバッグを持ち歩く習慣が定着したことがわかりました。
■「使い捨ての割りばし・フォーク・スプーンを断る」は94.3%
では、使い捨ての割りばしやフォーク・スプーンについてはどうでしょうか?
「いつも断る」は39.6%、「だいたい断る」が54.7%で、「断る」と答えた人は全体の94.3%にもなりました。
■「使い捨てストローを断る」は83.0%
使い捨てストローについても同様に聞いてみました。
「いつも断る」は39.6%、「だいたい断る」が43.4%で、「断る」と答えた人は全体の83.0%。割りばし、フォーク、スプーンに比べると、使い捨てストローについては「断る」人が若干少ない結果でした。
■過剰・不要だと思うプラスチック製品は「通販の緩衝材」「外包装フィルム」「個包装」
脱プラスチック生活を送ろうと思うと、身の回りには過剰すぎたり不要だったりするプラスチック製品もあるもの。そんな「過剰・不要だと思うプラスチック製品」について聞いた結果は以下の通りです。
もっとも多かったのは「通販の緩衝材」の83.0%。それに「外包装フィルム(75.5%)」「お菓子などの個包装(75.5%)」が次ぐ結果となりました。この回答結果から、不要だと感じているものが身近なところに数多くあることがうかがえます。
■ぜひ脱プラスチックしてほしいものは?
さらに脱プラスチックしてほしいものには何があるか聞いてみました。
野菜・果物の包装
「フルーツや野菜の過剰包装。パッキングされてしまうことで、ごみも出るし、本当は「こんな量必要ないのにな」と思いながら買わなくてはいけないから」(30代/女性)
「スーパーで売られている個包装の野菜。すごいごみの量になるので、自炊するほどごみが増えていつもモヤモヤします。ヨーロッパのマルシェのように食材を裸で買えるようにしてほしい)」(30代/女性)
「スーパーの野菜に包まれているビニール袋も不要で、野菜そのまま売るのがいいと思う」(20代/女性)
「人参1本やピーマン1個に対して袋に入れていて「野菜の個包装はいらないよー。」と、いつも思っています」(40代/女性)
お菓子・通販・プレゼントの包装
「日本のお菓子の個包装は過剰だと感じるので、減らせたらいいと思う」(20代/女性)
「通販などで頼んだ時の過剰包装」(40代/女性)
「プレゼント用の包装が無しでも失礼じゃない文化になってほしいと思います」(20代/女性)
「お菓子やお土産の過剰包装」(20代/女性)
「ネットで買った服の包装」(30代/女性)
レジ袋・ビニール袋
「スーパーのレジで謎に入れられるビニール袋」(30代/女性)
「スーパーでレジの後に商品をしまうところに置いてあるビニールのロール」(50代/女性)
「買い物のビニール袋はもっと高くして、使わなくていい状況にしてほしい」(40代/男性)
「通販などで頼んだときの過剰包装」(40代/女性)
「100均等に商品として売られてる、透明の袋が不要であると思う」(20代/女性)
食品用トレイ
「お魚などのトレイ。日頃一番使うスーパーでのプラ対応が変わっていくと嬉しいです」(40代/女性)
「お惣菜売り場の使い捨て容器」(40代/女性)
「魚や惣菜に入ってる飾り付け用のプラスチック材料」(20代/女性)
その他
「日用品全般、化粧品容器」(20代/女性)
「ペットボトル(ビン等への代替)。外出先で自分もこどもも飲み物を買わねばならないシーンはあるので、素材を変更してもらえたら助かります!」(30代/女性)
「洗剤や日用消耗品の入れ物」(50代/男性)
「飲食店のおしぼり、おしりふきやウェットティッシュ」(30代/女性)
「生理用ナプキン」(40代/女性)
■脱プラスチックしたいけれど難しいと思うものは?
最後に、脱プラスチックしたいけれど難しいと思うものについて聞いてみました。
食品用ラップ
「ラップ。『お弁当のおにぎりはラップに包んでほしい!』と子どもたちがよくリクエストするので」(30代/女性)
「サランラップ」(40代/女性)
「ラップ類と詰め替え用の容器はなかなか難しい気がします」(40代/男性)
「サランラップ。みつろうラップなど検討したが、家族がいるとハードルが高く家事の手間が回らないと感じ」(40代/女性)
食品用トレイなどの食品関連
「スーパーで使われている食品トレイやお菓子の袋などが、なくすには時間がかかりそうだと感じます」(20代/女性)
「スーパーで食品を買う限り容器などの包装は避けられないものが大半で悩ましい」(40代/女性)
「生鮮食品の包装。個人の努力でどうしようもないところもあり、衛生面の観点から販売者も脱しづらいだろうと想像します」(40代/女性)
「魚屋、肉屋等の対面販売なら可能なところもありますが、スーパーでは、切り身やお惣菜パック等まだ難しいと感じます。画期的な商品を期待しています」(50代/女性)
「食品や日用品の包装。プラスチック以外で包装している商品や、量り売りしているお店が少ない。どうしてもプラスチック包装の商品も買わないといけなくなるから」(20代/女性)
その他
「洋服。とくにスポーツウェア。機能性や乾きやすさをどうしても求めてしまいます」(40代/女性)
「子どもがほしがるもの、プラスチックのかわいいキャップとか」(40代/女性)
「高級コスメのお誕生日プレゼントの梱包に関しては難しいのでは?と感じます。日本の文化で根付いたイメージがあるからです」(20代/女性)
「テイクアウト系の食品は難しい(とくに汁物)と思う。ただ、容器を持っていって入れてもらう様式が普及したら減らせると思います」(30代/女性)
多かったのは、食品用ラップ。利便性が高く、代替製品には難点があるなど、なかなか普及には難しいようです。また食品用トレイなど、衛生面がとくに気になるものについても、脱プラスチックが難しいと考えている人も多いようです。
■まとめ
脱プラスチックを意識して、具体的なアクションを行っている人はとても多い一方で、脱プラスチックが難しいと感じているものも一部にはあるのが現状のよう。レジ袋有料化によって、マイバッグを持参することが当たり前になったように、社会全体で大きく脱プラスチックにシフトする動きが求められているのではないでしょうか。
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