第68回日本透析医学会学術集会・総会において日本トリムがランチョンセミナーを共催
電解水透析に関する研究成果を発表
日本透析医学会は1968年に任意学術団体の人工透析研究会として発足し、透析療法を中心とした血液浄化療法に関する学術の発展に寄与することを目的として活動しています。学術集会では、例年多くの透析医療に関わる専門職・研究者・企業の方々が一堂に集い、議論・意見の交換がなされています。また、透析医療・医学についての最新の情報・知識を収集できる場でもあります。今年は、「知行合一 技術の実装と知識の実践」をテーマに開催されます。当社では、電解水透析®を新しい透析治療法として認知拡大を目指し、2005年から当学会に参画しております。
ランチョンセミナーは、下記概要で実施いたします。
日本トリムランチョンセミナー 講演概要
日時:2023年6月17日(土)12:20~13:20
会場:第13会場(神戸国際会議場3F)
タイトル:電解水透析~New Discovery~
内容:
講演1「電解水透析への移行経験 ~導入の経緯、現況と今後の期待~」
座長:医療法人徳洲会 湘南鎌倉総合病院 病院長 小林 修三 先生
演者:医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 泌尿器科部長・透析センター長
久慈 弘士 先生
講演2「透析生体適合性の課題 ~Neutrophil matters?~」
座長:大阪市立大学(大阪公立大学)名誉教授 特定医療法人仁真会 白鷺病院
西澤 良記 先生
演者:聖路加国際病院 腎センター長・腎臓内科部長 中山 昌明 先生
電解水透析®とは
腎不全患者の治療に用いられる血液透析は、水を大量に使用する治療法で1回あたり約120リットルの水を使用します。日本トリムではこの「水」に着目し、抗酸化性を持つ「水素(H2)」が含まれた電解水素水を透析液の希釈水に応用することを、東北大学をはじめとした研究機関との産学共同研究で推進してまいりました。
日本では世界トップクラスの透析治療が行われていますが、それでも透析患者の平均余命は一般人の約半分と言われており、その死亡原因は心脳血管死(心不全、脳血管障害、心筋梗塞)が31.5%(*)と最多です。その原因として、治療中に発生する酸化ストレスや炎症が関与し、動脈硬化を促進していると考えられています。この酸化ストレスや炎症を抗酸化性がある水素(H2)の作用により抑制し、透析患者の方々のQOL(生活の質)向上に貢献することを目指しているのが「電解水透析®」です。電解水透析®は、次世代の新規治療法として注目されています。
当社ではこの電解水透析®システムを2011年より製造販売し、2020年には、医療機関からの製品導入の多くの要望に応え、導入を加速するため、標準化タイプの「電解水透析多人数用装置」を発売しております。現在、日本では31施設956床(2023年6月13日現在)の透析施設で導入されています。
(*)日本透析医学会2021末統計調査「わが国の慢性透析療法の現況」より
一般的な「血液透析」では、尿毒素に汚染された血液を体外に導き、人工腎臓とも呼ばれるダイアライザーにその一定量の血液を送り、「老廃物除去」「電解質補正」「過剰水分除去」を行い、血液をきれいにして体内に戻す方法がとられています。
透析液は透析液原液または粉末を透析用水で希釈して作られます。従来の透析と電解水透析の違いは、後者では「電解RO水」を希釈水として使用している点にあります。この電解RO水は、水素を含む電解陰極水をRO処理して作られるものです。これにより、電解水透析®システムで生成される透析用水や透析液には、一定の水素が溶存するユニークな特性が付加されます。
ご参考:代表的な電解水透析®に関する掲載論文
(1)Renal Replacement Therapy (2016) 2 23(総説論文)
「抗酸化療法としての水素分子:血液透析への臨床応用と展望」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/news/1554/
(2)Scientific Reports (2018) Jan 10;8(1):254 (5年間の前向き観察調査)
「電解水透析は血液透析患者の死亡・心脳血管合併症発症リスクを41%低減」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/research/1048/
(3) Renal Replacement Therapy (2021) 7:58
「電解水透析で重度の透析関連疲労感をほぼ消失」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/research/3829/
(4) Renal Replacement Therapy (2022) 8:32
「電解水透析により重度疲労感低減作用を確認、且つその作用を高める要因を発見」
URL:https://www.nihon-trim.co.jp/research/4257/
日本トリムとは
株式会社日本トリムは、医療機器である電解水素水整水器製造販売を主軸とした事業を展開しています。当社は世界に先駆けて水が持つ機能に着目し、25年以上にわたる産官学共同研究により健康をサポートする水®電解水素水の機能、有用性を追求しています。現在では、電解水素水の活用は飲用にとどまらず、血液透析における次世代新規治療法や農作物の栽培など様々な分野へと応用し展開しています。また、グループ会社では国内最大手の民間さい帯血バンク(ステムセル研究所、東証グロース市場:7096)事業を展開するなど、日本トリムグループはグローバルなメディカルカンパニーを目指しています。
会社名/株式会社日本トリム(東証プライム市場:6788)
□設立年月日:1982年(昭和57年)6月12日
□代表取締役社長:田原 周夫(たはら のりお)
□資本金:992,597,306円
□従業員数:608名(関連会社等を含む)
□企業ホームページ:https://www.nihon-trim.co.jp/
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