Acompany、国内初 秘密計算を用いたデータとAIを保護するセキュリティサービス『AutoPrivacy AI CleanRoom』を提供開始。提携パートナーを募集
プライバシーDXを推進する株式会社Acompany(アカンパニー、愛知県名古屋市西区、代表取締役CEO 高橋亮祐、以下Acompany)は、国内初のハードウェア型秘密計算(Confidential Computing)を用いたデータとAIを保護するセキュリティサービス『AutoPrivacy AI CleanRoom』の提供を開始いたします。 新サービスを通じて、生成AIがビジネスの現場でさらに活躍し、業務効率化を支えるパートナーとなります。具体的には、「情報収集」や「文章の要約・校正」といった限定的な活用にとどまらず、自社のノウハウや機密情報を安全に取り扱えるようにすることで、より幅広い分野への生成AIの活用を促進します。これにより、Acompanyは企業の生成AI利用におけるAIセキュリティの課題解決とともに、業務効率化や新たな価値創出の加速に貢献いたします。
また、ビジネス向けの生成AIの用途を広げるニーズを持つ事業者を対象に、新サービスの提携パートナーを新たに募集いたします。
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背景
ビジネスの現場では、生成AIの利用が増加しているものの、主な用途は「情報収集」や「文章の要約・校正」など、軽微な業務効率化にとどまっています※1。これは、企業が生成AIの活用を試行・検討する中で、セキュリティの課題を懸念しているのが理由の一つです。
特に、AIセキュリティの観点から、生成AIに顧客情報や社外秘の情報など機密性の高いデータを入力できないことが、大きな制約となっています。実際、こうした生成AIのセキュリティリスクに対する懸念は高まっており、情報処理推進機構(IPA)の調査によると、業務でAIを利用・許可・予定している企業の60.4%がAIセキュリティに対する脅威を感じており、75.0%が対策の重要性を認識しています※2。
しかし、同調査では、AIセキュリティに関連する「営業秘密の管理」や「内部不正対策」などの規則を設定している企業は20%未満にとどまることが明らかとなっています。これにより、AIセキュリティに関する課題は今後さらに深刻化することが予想されます。
※1:帝国データバンク 「生成 AI 活用は 17.3%にとどまる、 半数以上が人材・ノウハウ不足に懸念」https://www.tdb.co.jp/report/economic/2rwpbngj_lop/
※2: 独立行政法人情報処理推進機構 「プレス発表 AI利用時の脅威、リスク調査報告書を公開」https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2024/press20240704.html
データとAIを保護するセキュリティサービス『AutoPrivacy AI CleanRoom』について
『AutoPrivacy AI CleanRoom』は、国内初のハードウェア型秘密計算を⽤いたデータとAIを保護するセキュリティサービスです。開発者向けに秘密計算を用いたプライベートLLMを簡単に構築できる開発基盤を提供することで、セキュアなAIエージェント開発などを簡単に行うことができるようになります。
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例えば、『AutoPrivacy AI CleanRoom』を活用することで、誰もデータの内容を把握することができないままChatGPTライクの生成チャットアプリを作成することができたり、保有する「AIモデルのIP保護」と、利用ユーザーの「データ保護」を両立したサービスを提供することが可能となります。
主な提供機能は、AIクリーンルーム上でLLMをGPUで高速に処理可能な「LLMホスティング」や、Phythonで秘密計算による制御が可能な「プログラム実行基盤」、AIモデルへのアクセスを管理する「AIゲートウェイ」、そして秘密計算環境上で機密データを用いた検索拡張生成を可能にする「RAG」機能です。
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新プロダクトを通じて、企業全体のガバナンスを効かせながら、安全な生成AIの利用環境の構築をサポートします。
提携パートナーを募集
安全に自社のノウハウや機密情報を安全に取り扱うことが可能なビジネス向け生成AI開発のニーズを持つ事業者を対象に、新サービスの提携パートナーを新たに募集いたします。
医療や金融、製造、防衛など機密性の高い情報を取り扱うビジネス向け生成AIを提供している事業者で、機密性の高いデータの利活用ができる環境構築を検討している方はぜひ、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://acompany.tech/contact/
ハードウェア型秘密計算(Confidential Computing)とは
秘密計算とは、データを暗号化したまま計算することができる技術です。その中でもハードウェア型秘密計算とは、Confidential Computing、TEE(Trusted Execution Environment)、機密コンピューティングとも呼ばれ、データの秘匿性(Confidentiality)だけでなく、実行コードが事前に開示されたものと一致していることを検証できる完全性(Integrity)も提供できる技術です。
ハードウェア型秘密計算の実用事例は、国内ではガバメントクラウドで必須技術として取り上げられております。また海外では、AppleやGoogleなどがすでに利用を発表、そのほかにも米国海軍や陸軍などでも導入が進むなど、世界的に実用化が急速に進んでいる技術です。
会社概要
社名 :株式会社Acompany
代表者 :代表取締役CEO 高橋亮祐
所在地 :愛知県名古屋市西区那古野2丁目14番1号なごのキャンパス
設立 :2018年6月
事業内容:攻めと守りを両立したプライバシーDXを実現するパーソナルデータ利活用クラウド『AutoPrivacy』と、プライバシーDXコンサルティングサービスの提供
本件に対するお問い合わせ
下記よりお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://acompany.tech/contact/
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