【カーボンニュートラル】“Daigasグループ初”の取り組み　豪州における大規模集中型太陽光発電事業および蓄電池事業へ参画

～国内外で500万kWの再生可能エネルギー電源普及への貢献に向けて～

大阪ガス株式会社

2023年10月10日 15時00分

　時代に沿ったサービスで人々の暮らしを支える大阪ガス株式会社(社長：藤原正隆、以下「大阪ガス」)は、Daigasグループとして初となる、豪州における大規模集中型太陽高発電事業および蓄電池事業へ参画します。
　当社100%子会社であるOsaka Gas Energy Oceania Pty Ltd(以下「OGEO」)を通じ、豪州の再生可能エネルギー(以下「再エネ」)電源開発事業者であるACE Power Development Pty Ltd(以下「ACE社」)と、豪州東部にて合計30万kW超の大規模集中型太陽光発電事業、および合計50万kW超の蓄電池事業を共同開発すること(以下「本事業」)に合意しました。

※写真はイメージです

豪州ACE社との共同開発の背景

　豪州は2050年目標として温室効果ガス排出量ゼロを掲げており、再エネ導入が進んでいます。ACE社は、豪州ニューサウスウェールズ州に拠点をおく再エネ電源開発事業者で、豪州最大の電力市場である豪州東部電力市場を中心に、太陽光発電所や風力発電所、および蓄電池事業を開発してきた実績を持ちます。

　Daigasグループは、2030年度までに、自社開発や保有に加えて他社からの調達も含め、国内外で500万kWの再エネ電源の普及に貢献することを目指しています。今後は蓄電池事業の拡大も通じて、再エネの導入加速と電力系統の安定化に貢献するとともに、社会課題である脱炭素社会の実現に取り組んでまいります。

今後の取り組み

　本事業では、クイーンズランド州とニューサウスウェールズ州における大規模集中型太陽光発電所の開発と、再エネ導入に伴う電力系統の不安定化に対応する調整力として蓄電池の開発を検討しております。

　OGEOとACE社の100％子会社であるACE Genesis HoldCo Pty Ltdは、今後、案件ごとに合弁会社を設立し、本事業に係わる許認可や系統接続許可の取得、および電力販売契約の締結等の事業開発を行う予定です。

■豪州での事業エリアのイメージ

■事業スキーム図

■ACE社概要

企業名　　：ACE Power Development Pty Ltd

本社所在地：オーストラリアニューサウスウェールズ州

設立　　　：2021年

代表者　　：Andy Scullion

【電源脱炭素化】カーボンニュートラルに向けた電力事業の取り組み

　Daigasグループでは、 2023年3月に発表した「エネルギートランジション2030」※1の中で、２０３０年度の再生可能エネルギー関連目標※2として、①国内外における再生可能エネルギー電源普及貢献500万kW突破、②国内電力事業における再生可能エネルギー比率50%達成を掲げています。この目標達成に向け、日本全国で様々なパートナーとともに、太陽光、バイオマスといった幅広い再エネ電源種の開発を推進しています。併せて電力系統蓄用電池、VPPの活用に向けた取り組みや、調整力として必要な火力発電所の低・脱炭素化に取り組んでいます。

■再エネの普及とともに重要になる電力系統蓄用電池事業
　再エネは天候の影響で発電量が変動してしまうため、発電量と電力需要のバッファーの役目を果たすのが系統用蓄電池です。Daigasグループでは、2023年6月に国内での系統用蓄電池事業参入を発表しています。また、将来に向けて、使用済み蓄電池をリユース蓄電池として活用することにも取り組んでいます。

■VPPによる省エネルギー・系統需給の安定化

　VPPとは、IoTを活用したエネルギーマネジメント技術により、分散型のエネルギーリソースを遠隔・統合制御することで、1つの仮想発電所のように電力の需給バランス調整を行う仕組みです。 Daigasグループは、再エネ大量導入社会における電力系統の安定化に貢献するべく取り組みを進めています。2022年6月には、家庭用燃料電池「エネファーム」を活用したVPPの構築実証事業を開始しました。

※1：エネルギートランジション２０３０：https://www.daigasgroup.com/files/data/sustainability/reportpolicy/sustainability_report/report2023_33-38.pdf

※2：FIT電源を含む