TiDB Cloudに新プラン「Essential (エッセンシャル)」登場
※このニュースは2025年10月14日に公開された英語ブログ「TiDB Cloud Essential Now Available in Public Preview on AWS and Alibaba Cloud」の内容をもとにしています。
PingCAP株式会社 (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:Eric Han、以下 PingCAP) は、TiDB Cloudに新プラン「Essential (エッセンシャル)」のPublic Preview版を2025年10月14日 (アメリカ西海岸時間) より提供開始することをお知らせいたします。

TiDB Cloud Essentialは、Starterプランよりも高いスケーラビリティ・パフォーマンス・セキュリティが求められる一方で、Dedicatedプランほどの完全なエンタープライズ機能は不要なチーム向けに最適化されたプランです。10月14日からは、予想されるパフォーマンスに対してRCU (Request Capacity Units:リクエストキャパシティユニット) を設定できるようになり、また、必要に応じてRCUを即座に拡張することが可能です。さらに、監査ログやより詳細なアプリケーション内メトリクスなど、エンタープライズグレードの高度な機能も利用できます。Essentialは、フリーミアムの制限や開発者限定のワークフローを超えた規模に成長した本番環境向けアプリケーション向けに設計されています。
主な機能と特長
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プロビジョニング済みRCUと即時スケールアップ
安定したパフォーマンスのため初期RCUレベルを選択し、需要が急増した際に数秒で引き上げることができます。プロビジョニング済みRCUにより、パフォーマンスの予測とコストの可視化が可能です。 -
オンデマンドなストレージ、スナップショット/バックアップオプション
ストレージを独立して拡張することが可能です。自動バックアップにはPITRが含まれ、デフォルトで最大30日間の保持期間を設定 (Starterプランのフリーミアムでのデフォルトは1日間)できます。 -
より多くのエンタープライズ機能
監査ログ、より豊富なアプリケーション内メトリクスとモニタリング、パブリックおよびプライベート接続、データのインポート、変更データキャプチャのためのTiCDC (近日提供予定) をご利用いただけます。ウェブコンソールに組み込まれたデータ移行 (DM) 機能も追加され、これはDedicatedプランで提供されている機能と同様です。 -
利用可能リージョン
Starter (AWS上) で利用可能な5つのリージョンすべてが有効化されます。
TiDB Cloudプラン

Starter |
Essential |
Dedicated |
最小限の運用・セキュリティ要件を持つプロトタイプやアプリケーションに最適です。ゼロスケール対応と最低限の導入コストを実現しています。 |
予測可能なパフォーマンス、豊富なメトリクス、監査、30日間のバックアップを、手頃な価格で必要とする場合に最適です。 |
豊富なエンタープライズ機能と最も広範な運用管理を必要とするアプリケーションに最適です。 |
価格について
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月額$500からご利用可能です (約2,000 RCU相当)。
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プロビジョニングしたRCUに対して課金され、必要に応じて即座にスケールアウトが可能です。
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ストレージはオンデマンドで別途課金されます。
詳細については、TiDB Cloud Essential料金ページを参照してください。
※本ニュースリリースに記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
TiDBについて
PingCAPの主力製品である分散型NewSQLデータベース「TiDB (タイ・デー・ビー)」は、ゲーム業界、金融、決済サービス、Eコマース、コンテンツサービス、ロジスティックスなど多種多様な業界やミッションクリティカルな場面での導入が進み、全世界で3,000社以上の企業に採用されています。TiDBは、MySQLやPostgreSQLなどの従来のリレーショナルデータベースと同様にSQLを使用してデータにアクセスすることができ、分散型のアーキテクチャにより水平方向の拡張性、強力な一貫性、MySQLとの互換性を備えた高い可用性、HTAP (ハイブリッドトランザクション/分析処理) 、クラウドネイティブを特徴としています。また、TiDBの機能をクラウド上で使用できるフルマネージドサービスのTiDB Cloudを提供しています。TiDB Cloudは、スケーラビリティとコスト効率に優れたオプションとして注目されており、また従来のデータベースの枠を超えた付加サービスを提供しています。中でも、OpenAIが提供するChatGPTとTiDB Cloudを組み合わせて開発した自然言語クエリジェネレータ「Chat2Query」はAIとデータベースを融合した最新技術として注目され、AIがユーザーのデータスキーマを理解して自動でクエリを生成、膨大なデータを超高速処理で分析し、リアルタイムで結果を返します。
PingCAPについて
PingCAPは、エンタープライズ向けのソフトウェアサービスプロバイダーとして2015年に設立され、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供することにコミットしています。PingCAPの社名は、ネットワークの疎通を確認するために使用されるコマンド「Ping」とCAP定理の「CAP」の2つの単語を組み合わせています。3つのうち2つを選ばなければならないとされるCAP定理のC (Consistency – 一貫性)、A (Availability – 可用性)、P (Partition Tolerance – ネットワーク分断への耐性) ですが、この3つの全てに接続したい (Ping) という思いが込められています。PingCAPの詳細については https://pingcap.co.jp をご覧ください。
会社概要
会社名:PingCAP株式会社
所在地:東京都千代田区大手町2丁目6番4号 TOKYOTORCH 常盤橋タワー 9F
代表者:Eric Han (エリック・ハン)
設立:2021年3月15日
事業内容:分散型NewSQLデータベース「TiDB」を主力とした、オープンソースでクラウドネイティブなワンストップのデータベースソリューションを提供
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