日立ハイテクと米国Invivoscribe社が分子診断事業に関する協業を開始
装置開発と検査サービスを融合し、分子診断事業を強化・推進
株式会社日立ハイテク(以下、日立ハイテク)は、このたび血液がんに特化した検査サービス事業をグローバルに展開するInvivoscribe, Inc.(以下、Invivoscribe社)への第三者割当増資を引き受け、協業を開始します(以下、本協業)。Invivoscribe社は、検査キットとバイオインフォマティクスの開発力、臨床検査サービスにて培った経験、および各国における関連法規制の専門知識を有しています。本協業により、日立ハイテクの基盤事業である計測・分析装置の技術と融合し、両社の分子診断事業*1および個別化医療の推進をめざします。
*1 分子診断事業:組織や血液(体液)に含まれるDNA・RNA・タンパクなどの生体分子を測定し、診断や治療薬選択に必要な情報として医療現場に提供する事業。
*1 分子診断事業:組織や血液(体液)に含まれるDNA・RNA・タンパクなどの生体分子を測定し、診断や治療薬選択に必要な情報として医療現場に提供する事業。
■本協業の背景
近年、がん医療においては、遺伝子やタンパク質を詳細に調べて診断や治療薬を選択し、患者個人に合った治療を行う個別化医療と呼ばれる治療が実施され始めています。また、医療の現場では、遺伝子やタンパク質を測定する高精度な測定装置や、医師および患者に高信頼な結果を届ける検査サービスを含めた分子診断への期待や需要が高まっています。これら分子診断検査は、からだへの負担を最小限におさえつつ、高精度、高感度、そして手頃な方法としてさらなる技術開発が進められています。分子診断は、診断や治療薬を選択する使い方から、早期発見や予後のモニタリングなど、今後活用の幅は拡がる見込みです。
■本協業の位置付け
Invivoscribe社は米国カリフォルニア州に本拠を置く、非上場のライフサイエンス企業です。1995年に設立され、現在5ヵ国に7つの完全子会社を有しており、4ヵ国において臨床検査ラボを運営しています。Invivoscribe社は①血液がん向けの検査サービス事業に加え、②多拠点での検査キットの販売およびバイオインフォマティクスソフトウェアのライセンス販売、③がん領域の新薬承認に向けたコンパニオン診断薬*2の開発・商業化を行っており、これら3つのコア事業で得た実績と経験をベースに、新たな検査を生み出す成長サイクルを構築してきました。
日立ハイテクのアナリティカル・ソリューション事業では主力事業の体外診断装置事業に加え、ライフサイエンスおよびヘルスケア業界へ向けた新規事業の強化に取り組んでいます。本協業は、日立ハイテクが成長戦略として掲げる分子診断事業強化の取り組みの一環であり、すべての人にがん分子診断を提供し、がんの早期発見や治療方針決定、創薬に貢献し、健康で安心な社会の実現を目標に掲げています。
本協業を通して、日立ハイテクはInvivoscribe社の戦略的パートナーとしての協力関係を強化することにより、シームレスな開発、製造、販売、検査サービスなど各分野での協創に向けた体制を構築し、がん診断や治療中のモニタリングのニーズをより反映した分子診断向けのシステム開発、ソリューション提供をめざします。
日立ハイテクは、今後も分子診断事業を含めた体外診断事業を強化・拡大し、ITを組み合わせることで、早期診断や最適治療の選択による医療の質向上、人々のQoL向上に貢献してまいります。
*2コンパニオン診断薬:特定の医薬品の有効性又は安全性を向上させるため、医薬品の適応対象となるかあらかじめ検査するための体外診断用医薬品
■両社トップメッセージ
Invivoscribe社CEO兼創設者のJeffrey Millerは「Invivoscribe社の検査とバイオインフォマティクスのグローバル標準化における専門知識、臨床ラボサービス、および分析/臨床検査の国際的な規制当局の承認と商品化までのコンパニオン診断を開発するプロセスと、日立ハイテクの装置開発と製造の専門知識を組み合わせることによる相乗効果に期待しています。日立ハイテクは、各国で認可された体外診断用装置を製造・販売しています。 我々のパートナーシップをさらに深め、世界的に個別化医療を推進できることを楽しみにしています。」と述べています。
日立ハイテク常務執行役員 兼 アナリティカルソリューション事業統括本部長 高木 由充は「日立ハイテクは、現在、遺伝子検査を軸とした分子診断事業の強化を進めています。Invivoscribe社の持つ検査サービス事業と、日立ハイテクの装置事業を組み合わせ、独自の事業モデルを構築し、医療関係者に幅広くサービスを提供することをめざしていきます。」と述べています。
■Invivoscribe社について
Invivoscribe社は、25年以上にわたり 「Improving Lives with Precision Diagnostics®」 に取り組んでおり、標準化された試薬、テスト、バイオインフォマティクスツールを開発し、160カ国の700を超える顧客に販売することで、個別化医療への寄与をめざしています。また、Invivoscribe社は、国際的な臨床試験の支援、コンパニオン診断薬の開発・製品化、規制および臨床検査サービスに関する専門知識の提供を通じ、製薬企業と協力して新薬および治療薬の承認を促進し、世界のヘルスケアに大きく貢献しています。Invivoscribe社は、試薬、キット、コントロール物質を提供する能力に加え、国際的な臨床検査子会社 (LabPMM) を通じ、臨床試験サービスの提供も行っています。詳細については、www.invivoscribe.com、または customerservice@invivoscribe.com までお問い合わせください。
■日立ハイテクについて
日立ハイテクは、2001年、株式会社日立製作所 計測器グループ、同半導体製造装置グループと、先端産業分野における専門商社である日製産業株式会社が統合し、誕生しました。2020年、日立製作所の完全子会社となり、連携を強化していくことで、社会・環境価値の創出に取り組み、持続可能な社会の実現をめざしています。
医用分析装置、バイオ関連製品、分析機器、半導体製造装置、解析装置の製造・販売に加え、社会・産業インフラ、モビリティなどの分野における高付加価値ソリューションの提供を通して、グローバルな事業展開を行っています(2022年3月期日立ハイテクグループ連結売上収益は5,768億円)。詳しくは、日立ハイテクのウェブサイト(https://www.hitachi-hightech.com/jp/ )をご覧ください。
近年、がん医療においては、遺伝子やタンパク質を詳細に調べて診断や治療薬を選択し、患者個人に合った治療を行う個別化医療と呼ばれる治療が実施され始めています。また、医療の現場では、遺伝子やタンパク質を測定する高精度な測定装置や、医師および患者に高信頼な結果を届ける検査サービスを含めた分子診断への期待や需要が高まっています。これら分子診断検査は、からだへの負担を最小限におさえつつ、高精度、高感度、そして手頃な方法としてさらなる技術開発が進められています。分子診断は、診断や治療薬を選択する使い方から、早期発見や予後のモニタリングなど、今後活用の幅は拡がる見込みです。
■本協業の位置付け
Invivoscribe社は米国カリフォルニア州に本拠を置く、非上場のライフサイエンス企業です。1995年に設立され、現在5ヵ国に7つの完全子会社を有しており、4ヵ国において臨床検査ラボを運営しています。Invivoscribe社は①血液がん向けの検査サービス事業に加え、②多拠点での検査キットの販売およびバイオインフォマティクスソフトウェアのライセンス販売、③がん領域の新薬承認に向けたコンパニオン診断薬*2の開発・商業化を行っており、これら3つのコア事業で得た実績と経験をベースに、新たな検査を生み出す成長サイクルを構築してきました。
日立ハイテクのアナリティカル・ソリューション事業では主力事業の体外診断装置事業に加え、ライフサイエンスおよびヘルスケア業界へ向けた新規事業の強化に取り組んでいます。本協業は、日立ハイテクが成長戦略として掲げる分子診断事業強化の取り組みの一環であり、すべての人にがん分子診断を提供し、がんの早期発見や治療方針決定、創薬に貢献し、健康で安心な社会の実現を目標に掲げています。
本協業を通して、日立ハイテクはInvivoscribe社の戦略的パートナーとしての協力関係を強化することにより、シームレスな開発、製造、販売、検査サービスなど各分野での協創に向けた体制を構築し、がん診断や治療中のモニタリングのニーズをより反映した分子診断向けのシステム開発、ソリューション提供をめざします。
日立ハイテクは、今後も分子診断事業を含めた体外診断事業を強化・拡大し、ITを組み合わせることで、早期診断や最適治療の選択による医療の質向上、人々のQoL向上に貢献してまいります。
*2コンパニオン診断薬:特定の医薬品の有効性又は安全性を向上させるため、医薬品の適応対象となるかあらかじめ検査するための体外診断用医薬品
■両社トップメッセージ
Invivoscribe社CEO兼創設者のJeffrey Millerは「Invivoscribe社の検査とバイオインフォマティクスのグローバル標準化における専門知識、臨床ラボサービス、および分析/臨床検査の国際的な規制当局の承認と商品化までのコンパニオン診断を開発するプロセスと、日立ハイテクの装置開発と製造の専門知識を組み合わせることによる相乗効果に期待しています。日立ハイテクは、各国で認可された体外診断用装置を製造・販売しています。 我々のパートナーシップをさらに深め、世界的に個別化医療を推進できることを楽しみにしています。」と述べています。
日立ハイテク常務執行役員 兼 アナリティカルソリューション事業統括本部長 高木 由充は「日立ハイテクは、現在、遺伝子検査を軸とした分子診断事業の強化を進めています。Invivoscribe社の持つ検査サービス事業と、日立ハイテクの装置事業を組み合わせ、独自の事業モデルを構築し、医療関係者に幅広くサービスを提供することをめざしていきます。」と述べています。
■Invivoscribe社について
Invivoscribe社は、25年以上にわたり 「Improving Lives with Precision Diagnostics®」 に取り組んでおり、標準化された試薬、テスト、バイオインフォマティクスツールを開発し、160カ国の700を超える顧客に販売することで、個別化医療への寄与をめざしています。また、Invivoscribe社は、国際的な臨床試験の支援、コンパニオン診断薬の開発・製品化、規制および臨床検査サービスに関する専門知識の提供を通じ、製薬企業と協力して新薬および治療薬の承認を促進し、世界のヘルスケアに大きく貢献しています。Invivoscribe社は、試薬、キット、コントロール物質を提供する能力に加え、国際的な臨床検査子会社 (LabPMM) を通じ、臨床試験サービスの提供も行っています。詳細については、www.invivoscribe.com、または customerservice@invivoscribe.com までお問い合わせください。
■日立ハイテクについて
日立ハイテクは、2001年、株式会社日立製作所 計測器グループ、同半導体製造装置グループと、先端産業分野における専門商社である日製産業株式会社が統合し、誕生しました。2020年、日立製作所の完全子会社となり、連携を強化していくことで、社会・環境価値の創出に取り組み、持続可能な社会の実現をめざしています。
医用分析装置、バイオ関連製品、分析機器、半導体製造装置、解析装置の製造・販売に加え、社会・産業インフラ、モビリティなどの分野における高付加価値ソリューションの提供を通して、グローバルな事業展開を行っています(2022年3月期日立ハイテクグループ連結売上収益は5,768億円)。詳しくは、日立ハイテクのウェブサイト(https://www.hitachi-hightech.com/jp/ )をご覧ください。