“最も選書されているのは「小説」” “96%は課題本が重複していない” 読書の秋に「ブッククラブ(読書会)」の選書傾向を調査

書店減少のなか広がる新しい読書の楽しみ方としてのブッククラブ 読書週間(10月27日〜11月9日)に向けて、選書のヒントを提供

オシロ株式会社

コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発・提供をするオシロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:杉山 博一)は読書を楽しむ手法として近年注目されているブッククラブ(読書会)の実態を独自に調査しました。OSIROをご利用のオンラインコミュニティを対象に調査した、ブッククラブにおける課題本の傾向をご紹介します。読書を推進する「読書週間」(毎年10月27日~11月9日)の選書や読書会開催の参考にぜひご活用ください。

近年、書店数が減少傾向にあり、全国書店店舗数は1万250店(2025年8月時点)と前年同月と比べて459店舗減っていることがわかりました。(出典:日本出版インフラセンター書店マスタ管理センター)

そんな中「読書をたのしむ」ための手段のひとつとして「ブッククラブ(読書会)」が欧米を中心に広がっており、今、日本でも注目されつつあります。その一例として個人が仲間内で開催するだけでなく、企業が主宰するブッククラブ関連のイベントが相次いで開催されています。

一方で、「読書会はおもしろそうだけど、どうやって選書すれば良いのだろうか」「どんな本を選ぶと参加者が集まるのだろうか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はブッククラブの課題本について実態調査を実施。どのような本が選ばれているのかを明らかにしました。読書週間(毎年10月27日〜11月9日)の選書や読書会開催の参考にぜひご活用ください。

◼︎ブッククラブ(読書会)の調査結果

対象:1年間に開催されたブッククラブ

対象イベント数:376件

対象コミュニティ数:17件

対象期間:2024年9月22日〜2025年9月23日

分析機関:自社調査

分析サマリ:

・ブッククラブの課題本として1番多く選書されているカテゴリは「小説」

・イベント全体の約96%は課題本が重複していないことから、ブッククラブの多種多様さが現れている

・調査対象期間中に2コミュニティ以上で重複して選書されていた本は話題本や定番本

分析結果1: ブッククラブの課題本に選ばれやすいのは「小説」

直近1年間に開催されたブッククラブにおける課題本を調査した結果、小説が約36%と最も多く選書されていることがわかりました。

次いで、哲学・思想が約16%、ビジネス・実用書が約15%と続きます。

感情や自分の価値観が共有しやすい小説や哲学・思想が上位となり、一人では読み進める習慣がつきにくかったり、積読になりがちなビジネス・実用書が次に多い結果となりました。

分析結果2: 複数コミュニティで選書されていた本は話題本や定番本

調査したブッククラブの約96%では課題本が重複していないことがわかりました。

それぞれのイベントでコミュニティのオーナーである主宰者やメンバーの趣味嗜好に合わせた選書が行われているため、重複が生まれにくく、選書された本のラインナップは非常に多種多様であると考えることができます。

そんな中、重複して課題本として設定されていた書籍の一例をご紹介します。

重複して課題本に設定されていた書籍の一例

「遠い山なみの光」や「国宝」など2025年に映画化された原作本や「生きる言葉」「『好き』を言語化する技術」などの話題になった本が挙げられます。また、「こころ」や「モモ」などの時代を超えて愛される名作も複数コミュニティで選書されていました。

<分析担当者のコメント>

今回の調査によって、主催者や参加者の関心や目的が読書会の開催に反映されていることを改めて実感しました。小説や哲学・思想といった「感情や思考を共有しやすいジャンル」が多く選ばれる一方で、ビジネス書や実用書といった「学びを深めやすいジャンル」も一定数取り上げられており、読書会の多様な楽しみ方がうかがえました。

これから読書会を始めたい方にとっても、自身の目的に合ったスタイルや本を選ぶことで、より充実した体験につながると考えています。

◼︎総括

今回の調査から、ブッククラブ(読書会)は、課題本や形式において非常に多様な開催がなされていることが分かりました。この多様性に対応するため、イベント設計においては、参加者の興味や目的に合わせた選書や実施方法が重要になります。


ブッククラブの実施方法については、詳しくはこちらの記事でもご紹介をしています。

ぜひ合わせてご覧ください。

「読書会」ってどんなやり方があるの?事例で学ぶ、診断チャートでわかる!読書会のスタイルを解説


これまでにブッククラブを開催した経験がある方はもちろん、開催に興味がありながらも踏み出せずにいた方々にとっても、本調査が参考になれば幸いです。

当社が手がけるコミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」では、ブッククラブの立ち上げから運営支援、参加者分析までをワンストップで提供しており、ブッククラブに関連するコミュニティの開設数も増加しています。その一部をご紹介します。

2025年10月時点

出版・メディア業界:

ミモレ編集室」/ 主宰:株式会社講談社

GetNavi Salon」/ 主宰:株式会社ワン・パブリッシング

ビジュツヘンシュウブ。」/ 監修:元BRUTUS副編集長 鈴木芳雄さん

ほんのもり」 / 主宰:株式会社文化通信社

文春野球学校」/ 主宰:株式会社文藝春秋

くまTOMO S+ 」/ 主宰:株式会社熊本日日新聞社

オンラインサンガ」/ 主宰:株式会社サンガ新社

読書をテーマとしたコミュニティ:

猫町倶楽部」/ 主宰:猫町ラウンジ

flier book labo」/ 主宰:株式会社フライヤー

Book Community Liber」/ 主宰:書評YouTuber アバタローさん

文学の森」/ ナビゲーター:作家 平野啓一郎さん

問い読」/ 主宰:株式会社問い読共同創業者 井上慎平さん、岩佐文夫さん

湯山玲子のカルチャークラブ〜ワルい子のためのブッククラブ〜」/ 主宰:湯山玲子さん


◼︎オシロ株式会社について

オシロ株式会社は「日本を芸術文化大国にする」というミッションを掲げ、クリエイターやアーティスト、企業・団体を含む表現者とファンがもっと深く、もっと長くつながるためのコミュニティプラットフォーム「OSIRO(オシロ)」を開発・提供しています。


OSIROは情報発信だけではなく、「感情の共有」も大切にしています。

SNSでは流れていってしまう小さな気持ちや言葉にならない熱量など、非言語のコミュニケーションを含めて丁寧に届け合う場です。

「あなたの活動が好きだから、ずっと応援したい」

「この瞬間を一緒に喜びたい、悩みも分かち合いたい」

そんな想いがかたちになる、「仲間の輪」と「応援の循環」をつくる、あたたかいネット上の居場所。それがOSIROです。


▼本件のお問い合わせ先

オシロ株式会社 広報担当:藤島

電話:050-3555-1146

メールアドレス:pr@osiro.it

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会社概要

オシロ株式会社

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URL
https://osiro.it
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷1-3-3 SOA TOWER 8階
電話番号
050-5526-3110
代表者名
杉山博一
上場
未上場
資本金
5億2440万円
設立
2017年01月