「木」でつくる事業用建築ブランド「The Forest Barque(ザ・フォレスト バーク)」発売~ビッグフレーム構法で木質感ある室内空間を提案~
住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区)は5月17日から木造の事業用建築ブランド「The Forest Barque(ザ・フォレスト バーク)」を展開します。住友林業の家として年間8,000棟規模を供給するサプライチェーンを活かし、設計のシステム化にも対応した当社独自のビッグフレーム構法※1を採用。耐震性に優れ自由度の高い設計が可能で事務所や診療所、店舗向けを想定しています。構造躯体を現し(木材が見えるように仕上げる)にするなど木質感あふれた質の高い空間を提案します。高断熱仕様でZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)※2に対応し、暮らすときのCO2排出量(オペレーショナルカーボン)を削減。木造建築は他の構造と比較し、建てるときのCO2排出量(エンボディドカーボン)も少なく、木材が炭素を長期に渡り固定し続けます。木造の事業用建築を推進し脱炭素社会の実現に貢献します。
※1.日本初の木質梁勝ちラーメン構法を用いた住友林業オリジナル構法。大断面の柱と梁を強固に緊結することで高い耐震性を確保しながら、大空間や大開口の設計が可能。柱よりも梁が優先した「梁勝ちラーメン構法」の採用で、間取りの制約も少なく将来的な間取り変更も容易。
※2.快適な室内環境を保ちながら、省エネと創エネで「建物で消費する年間の一次エネルギーの消費量を正味(ネット)でゼロにする建物」
■ブランド名の由来
「Barque」はフランス語で中・小型帆船の意。起業家や経営者にとって事業用建築は大海原を航海する船長が乗組員の命を預ける帆船のように欠かせない存在。事業運営を力強く進める起業家や経営者と荒波に立ち向かう帆船の船長を重ね合わせて「The Forest Barque」と命名しました。
■特徴
1)木の構造を活かした木質感あふれる空間提案
内装は構造躯体の現しなど木質感を活かした空間を提案。人と地球環境にやさしい「木」には調湿効果があり、健康に好影響を与えると考えられています。またリラックス効果や集中力を高める効果があると見られ、業務効率の向上につながると期待できます。
(参考)木の家Lab. https://sfc.jp/ie/tree/lab/
2)高い耐震性と自由な設計を両立
主要構造材に「ビッグコラム(⼤断⾯集成柱)」を使用、梁との接合部は金属を相互に直接接合するメタルタッチ接合を採用。設計自由度が高く開放感あふれる間取りが実現できます。
3)安心の30年保証
全国の営業拠点が企画、設計、見積、施工、アフターサービスまで一貫体制で対応。「構造躯体」「防水」は当社が指定する定期点検で最大30年間保証します。
4)高断熱仕様でZEBに対応
戸建注文住宅と同じ断熱仕様でエネルギー効率の高い機器を導入し、ZEB Ready※3基準を実現します。
※3.太陽光発電など再生可能エネルギーを除き、平成28年度省エネ基準相当の建物で必要なエネルギーと比較して使うエネルギーを50%以上削減できるZEB Readyの基準に該当。
(参考)環境省 ZEB PORTAL https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html
■背景と経緯
日本政府は2050年のカーボンニュートラル実現に向けて2021年の地球温暖化対策計画で事務所ビル・商業施設などの「業務部門」に分類する建物のCO2排出量を2013年度比で51%削減する目標を設定。ZEBの実現や普及に向けたロードマップも策定しました。こうした流れを受けて事業用建築の木造化・木質化が加速しています。住友林業の家のオーナー様からも住宅と同じ品質で事務所や診療所などを木造にしたいとの要望が年々増加。今後も需要の拡大が見込める木造の事業用建築ブランド「The Forest Barque」を発売しました。
■概要
ブランド名:The Forest Barque (ザ・フォレスト バーク)
発売日 :2024年5月17日
販売エリア:沖縄県を除く全都道府県
構法 :BF(ビッグフレーム)構法、※WF(ウォールフレーム)構法も選択可
用途 :事務所、店舗、診療所等
建物保証 :構造躯体30年保証
販売目標 :年間30億円
住友林業グループは森林経営から木材建材の製造・流通、戸建住宅・中大規模木造建築の請負や不動産開発、木質バイオマス発電まで「木」を軸とした事業をグローバルに展開しています。2030年までの長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では住友林業のバリューチェーン「ウッドサイクル」を回すことで、森林のCO2吸収量を増やし、木造建築の普及で炭素を長期にわたり固定し、社会全体の脱炭素に貢献することを目指しています。今後もZEH、ZEB、LCCM住宅、ネットゼロカーボンビルを推進し、建てる時と暮らす時の両面でのCO2排出量削減で脱炭素化を加速させます。
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