「脳にいいアプリ」ユーザーの心理・健康行動に関する調査結果をサービス学会にて報告
■発表に関する概要
[大会名]
サービス学会第12回国内大会(2024年3月5日~7日)
http://ja.serviceology.org/events/domestic2024.html
[演題]
脳の健康維持・増進を目的としたスマートフォンアプリユーザーの心理・健康行動に関する検討
[本発表のポイント]
超高齢化社会における日本において認知症患者の増加は重要な社会課題であり、また糖尿病や高血糖が認知症や認知機能低下と密接に関係していることが近年明らかになっています。
本研究では、認知症予防に向けた脳の健康維持アプリ「脳にいいアプリ」ユーザーの脳や心の健康状態と、脳の健康にいい行動(BHQ Actions*)の実施の関係、また、ユーザーの糖尿病や糖尿病予備群の特徴を明らかにするためにアンケート調査を実施しました。
その結果、7割がシニア層である「脳にいいアプリ」ユーザーは、非ユーザーに比べ脳が健康であり、BHQ Actionsの実施スコア・今後の取り組み意欲とも非常に高いこと、BHQ Actionsの実施項目が多いほど脳の健康度が高いことが示されました。また、ユーザーのうち糖尿病・糖尿病予備群の割合は13.8%で、国内の割合よりも大幅に低く、糖尿病・糖尿病予備群であっても脳の健康度及びBHQ Actionsの実施は健常ユーザーと同様に高いこと、BHQ Actionsが活発でないユーザーほど肥満の程度が大きくかつ糖尿病リスクが高いことがわかりました。
[講演論文集へのアクセス]
本演題の内容は第12回国内大会の講演論文集に収録されます。
この講演論文集は、以下のアドレスにて、サービス学会会員向けに公開される予定です。
http://ja.serviceology.org/publish/proceedings.html
[関連プレスリリース]
『脳にいいアプリ』利用者は、非利用者と比べて脳と心の健康状態が良好~ウェルビーイングを向上させるヒント(国際指標BHQを用いた研究分析結果)~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000007987.html
フィットネスや糖尿病と脳の健康に関する研究結果をサービス学会にて報告
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000051.000007987.html
ベスプラが「糖尿病」と「認知症」を同時に予防する基礎研究を開始https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000007987.html
■今後について
ベスプラは、アプリユーザーの特徴をとらえた有効な情報・サービスを提供していくことで、脳の健康維持・増進を実現するスマートフォンアプリとして実装を進めます。また、脳の健康管理と糖尿病及び糖尿病予備群の関連を今後も検証し、科学的根拠のある脳の健康維持サービスの構築に向け、脳の健康に係る学術研究の推進に貢献すべく取り組んでまいります。
一般社団法人ブレインインパクトは、BHQ(Brain Healthcare Quotient: MRIを活用した脳の画像データを解析して算出される脳の健康管理のための指標)を活用し、異業種企業との共同研究を支援しています。この研究成果を活用し、脳科学研究の振興及び研究成果の社会への還元をより一層進めていく予定です。
■用語説明
*BHQ Actions
BHQに基づいて、脳科学の専門家が中心となり、脳の健康維持や向上に有効であることが学術的に示されている生活習慣や心理特性から、「楽しく無理なく脳を健康にするための18の行動指針」として抽出された行動指針です。https://www.bi-lab.org/bhq-actions
■企業について
株式会社ベスプラ(https://bspr.co.jp)
株式会社ベスプラは認知症予防に向けた脳の健康維持アプリ「脳にいいアプリ」ならび
に運転免許更新時の認知機能検査を手軽に試すことができる運転免許の認知機能テストを
提供し、ICTを使ったヘルスケアサービスを通して脳と体の健康サービスを提供していま
す。
一般社団法人ブレインインパクト (https://www.bilab.org/)
脳の健康管理指標BHQ(Brain Healthcare Quotient)に関連する各種取り組みについての国際標準化活動を推進すると共に、脳情報のデータベースを公的共用リソースとして提供しています。
すべての画像