【脂肪腫に関する調査】放置経験者の78.3%が「もっと早く受診すべきだった」と回答、粉瘤との違いを「知らなかった」人は62.7%
皮膚外科医監修|脂肪腫の特徴・放置リスク・手術の必要性を300名へのアンケート調査から解説
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、脂肪腫とは皮下の脂肪細胞が増殖してできる良性腫瘍であり、粉瘤とは発生原因・内容物・治療法が異なります。放置しても悪性化することは稀ですが、徐々に大きくなり続けるため、5cm以上になると手術の難易度が上がり傷跡も大きくなります。症状がある場合や美容的に気になる場合は早めの受診をお勧めします。
・脂肪腫を放置した経験者の78.3%が「もっと早く受診すべきだった」と後悔している
・脂肪腫と粉瘤の違いを正しく理解していた人はわずか37.3%にとどまる
・手術を受けた人の89.7%が「受けて良かった」と満足感を示している
用語解説
■ 脂肪腫(しぼうしゅ)とは
脂肪腫とは、皮下の脂肪細胞が異常に増殖してできる良性の軟部腫瘍である。柔らかいゴム状のしこりとして触れ、痛みを伴わないことが多い。背中・肩・首・腕などに好発し、40〜60代に多く見られる。悪性化することは極めて稀だが、放置すると徐々に大きくなる特徴がある。
■ 粉瘤(ふんりゅう)とは
粉瘤とは、皮膚の下に袋状の構造物ができ、その中に角質や皮脂が溜まってできる良性腫瘍である。アテロームとも呼ばれる。中央に黒い点(開口部)が見られることが多く、細菌感染を起こすと赤く腫れて痛みを伴う。脂肪腫と異なり、内容物は脂肪ではなく角質・皮脂の塊である。
■ 軟部腫瘍(なんぶしゅよう)とは
軟部腫瘍とは、筋肉・脂肪・血管・神経などの軟部組織に発生する腫瘍の総称である。良性と悪性があり、脂肪腫は良性軟部腫瘍の中で最も頻度が高い。悪性の場合は脂肪肉腫と呼ばれ、急速な増大や硬さの変化が見られる。
脂肪腫と粉瘤の違い

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比較項目 |
脂肪腫 |
粉瘤 |
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原因 |
脂肪細胞の異常増殖 |
皮膚の袋に角質・皮脂が蓄積 |
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内容物 |
脂肪組織 |
角質・皮脂の塊 |
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触感 |
柔らかくゴム状 |
やや硬い・弾力がある |
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外観の特徴 |
皮膚表面は正常 |
中央に黒い点が見えることがある |
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炎症・感染 |
起こりにくい |
起こりやすい(赤み・痛み) |
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手術方法 |
腫瘍の摘出 |
袋ごと摘出(くり抜き法等) |
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再発リスク |
完全摘出で低い |
袋を残すと再発しやすい |
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費用目安(保険適用3割負担) |
約8,000〜30,000円 |
約5,000〜15,000円 |
※当院監修医師の30,000件以上の手術実績に基づく数値です。大きさ・部位により異なります。
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、皮膚のしこりに悩む全国の20〜60代の男女300名を対象に「脂肪腫に関する意識調査」を実施しました。アイシークリニックは皮膚腫瘍・皮膚外科を専門とし、脂肪腫や粉瘤などの皮膚のしこりの日帰り手術を年間多数実施しています。
調査背景
「体にしこりができたけど、脂肪腫なのか粉瘤なのかわからない」「痛くないから放置していたら大きくなってきた」といったご相談が増えています。脂肪腫は良性腫瘍であるため緊急性は低いものの、放置することで手術が大掛かりになるケースも少なくありません。そこで、脂肪腫に対する一般の認知度や放置による影響、手術への不安などを明らかにするため本調査を実施しました。
調査概要
・調査対象:皮膚のしこり(脂肪腫・粉瘤など)に悩んだ経験がある全国の20〜60代の男女
・調査期間:2025年12月2日〜12月11日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】脂肪腫と粉瘤の違いを「知らなかった」人が62.7%と過半数を占める
設問:脂肪腫と粉瘤の違いをご存知でしたか?

脂肪腫と粉瘤の違いを正しく理解していた人は4割弱にとどまりました。両者は見た目が似ているため混同されやすいですが、原因・治療法が異なるため、正確な診断を受けることが重要です。
【調査結果】放置経験者の78.3%が「もっと早く受診すべきだった」と回答
設問:脂肪腫を放置した経験はありますか?また、その結果どう感じましたか?

脂肪腫を放置した経験者の約8割が後悔しています。放置している間に腫瘍が大きくなり、手術の傷跡が大きくなった、服に引っかかるようになったなどの理由が挙げられました。
【調査結果】手術への不安は「傷跡が残ること」が42.3%で最多
設問:脂肪腫の手術を受ける際、最も不安だったことは何ですか?

手術への最大の不安は傷跡でした。脂肪腫は大きくなるほど切開線が長くなるため、小さいうちに手術を受けることで傷跡を最小限に抑えられます。
【調査結果】手術経験者の89.7%が「受けて良かった」と高い満足度
設問:脂肪腫の手術を受けた後の満足度を教えてください。

手術を受けた人の約9割が満足しています。「しこりがなくなってストレスから解放された」「もっと早く手術すれば良かった」という声が多く寄せられました。
【調査結果】「大きくなってきた」が35.7%で手術決断の最多理由に
設問:脂肪腫の手術を決断した理由として最も当てはまるものは何ですか?

手術を決断した理由の上位は「大きくなってきた」「見た目が気になる」でした。脂肪腫は放置すると徐々に増大するため、気になり始めた段階での受診が推奨されます。
調査まとめ
今回の調査から、脂肪腫と粉瘤の違いを正しく理解している人は4割弱と低く、誤った認識で放置してしまうケースが多いことがわかりました。実際に放置した経験者の約8割が「もっと早く受診すべきだった」と後悔しており、腫瘍の増大による手術の大掛かり化や傷跡の拡大が主な理由でした。一方、手術を受けた人の約9割が満足しており、早期治療のメリットが示されました。脂肪腫は良性腫瘍のため緊急性は低いものの、小さいうちに手術することで傷跡を最小限に抑え、患者様の負担を軽減できます。
医師コメント
アイシークリニック 髙桑康太医師
当院監修医師の30,000件以上の皮膚腫瘍手術実績から申し上げると、脂肪腫は良性腫瘍であるため緊急性は低いものの、放置するメリットはほとんどありません。5cm以下の段階で手術を受けることを強くお勧めします。
脂肪腫は皮下脂肪の中にできる最も一般的な良性軟部腫瘍です。40〜60代に多く見られ、背中・肩・首・腕などに好発します。柔らかいゴム状のしこりとして触れ、通常は痛みを伴いません。
脂肪腫が悪性化(脂肪肉腫になる)ことは極めて稀ですが、放置していると年間数ミリ〜1センチ程度のペースで徐々に大きくなります。5cmを超えると手術時の切開線が長くなり、傷跡も目立ちやすくなります。また、深部に存在する脂肪腫は神経や血管を圧迫して痛みやしびれを引き起こすことがあります。
粉瘤との最大の違いは、炎症・感染の有無です。粉瘤は細菌感染を起こすと赤く腫れて強い痛みを伴いますが、脂肪腫はそのような急性症状を起こしにくいため「痛くないから大丈夫」と放置されがちです。しかし、自然に消えることはなく、唯一の根治治療は手術による摘出です。
手術は局所麻酔下で行い、日帰りで完了します。皮膚を切開して脂肪腫を被膜ごと摘出し、縫合します。完全摘出すれば再発リスクは低く、1〜2週間後の抜糸で治療は完了します。
【エビデンス】日本形成外科学会のガイドラインでは、5cm以上の軟部腫瘍や急速に増大するものは悪性の可能性を考慮して精査が推奨されています。当院監修医師の30,000件以上の手術実績に基づくと、3cm以下で手術を行った場合、傷跡は2〜3cm程度で目立ちにくく、患者様の満足度も高い傾向にあります。
脂肪腫の手術が必要なケース
・5cm以上に増大している場合(傷跡が大きくなる前に)
・急速に大きくなっている場合(悪性の可能性を除外するため)
・痛みやしびれなどの症状がある場合
・見た目が気になる・服に引っかかるなど日常生活に支障がある場合
脂肪腫と粉瘤を見分けるポイント
・脂肪腫:柔らかくゴム状、皮膚表面は正常、炎症を起こしにくい
・粉瘤:やや硬い、中央に黒い点があることが多い、炎症を起こしやすい
・自己判断は難しいため、気になるしこりは皮膚科・形成外科を受診して診断を受けることが重要
髙桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 脂肪腫を放置するとどうなりますか?
A. 脂肪腫は放置すると徐々に大きくなり続け、手術が大掛かりになる可能性があります。
今回の調査では、放置経験者の78.3%が「もっと早く受診すべきだった」と回答しています。脂肪腫は自然に消えることはなく、年間数ミリ〜1cm程度のペースで増大します。5cmを超えると手術時の切開線が長くなり、傷跡も大きくなります。悪性化は稀ですが、急速に大きくなる場合は脂肪肉腫の可能性があるため、早めの受診をお勧めします。
Q2. 脂肪腫と粉瘤の違いは何ですか?
A. 脂肪腫は脂肪細胞の増殖、粉瘤は皮膚の袋に角質・皮脂が溜まったもので、原因と内容物が異なります。
調査では62.7%の方が両者の違いを知らなかったと回答しています。脂肪腫は柔らかくゴム状で炎症を起こしにくいのに対し、粉瘤はやや硬く中央に黒い点が見えることがあり、細菌感染で赤く腫れることがあります。治療法も異なり、粉瘤は袋ごと摘出しないと再発しやすい特徴があります。自己判断は難しいため、専門医への受診が重要です。
Q3. 脂肪腫の手術は痛いですか?
A. 手術は局所麻酔下で行うため、手術中の痛みはほとんどありません。
調査では手術への不安として「手術中の痛み」を挙げた方が24.7%いましたが、実際には局所麻酔が効いているため痛みはほとんど感じません。麻酔注射時にチクッとした痛みがある程度です。術後は麻酔が切れると軽い痛みを感じることがありますが、痛み止めで十分コントロールできます。手術経験者の89.7%が「受けて良かった」と回答しています。
Q4. 脂肪腫の手術費用はいくらくらいかかりますか?
A. 保険適用の場合、3割負担で約8,000〜30,000円が目安です。
脂肪腫の手術は保険適用となります。費用は腫瘍の大きさや部位によって異なりますが、3割負担で約8,000〜30,000円程度です。調査では18.3%の方が費用を不安視していましたが、保険適用で比較的安価に治療を受けられます。手術は日帰りで完了し、1〜2週間後に抜糸のための通院が必要です。
Q5. 脂肪腫は手術しないと治りませんか?
A. 脂肪腫は自然に消えることはなく、根治治療は手術による摘出のみです。
脂肪腫は薬や注射では治すことができず、手術で摘出するしか根治方法はありません。調査では「大きくなってきた」が手術決断理由の35.7%を占めており、放置による増大が受診のきっかけになっています。小さいうちに手術すれば傷跡も小さく済むため、気になる段階での早めの相談をお勧めします。
放置のリスク
・腫瘍が大きくなり、手術時の切開線・傷跡が大きくなる
・深部の脂肪腫は神経・血管を圧迫し、痛みやしびれを引き起こす可能性がある
・急速な増大や硬さの変化がある場合、悪性腫瘍(脂肪肉腫)の可能性がある
・服に引っかかる・見た目が気になるなど、日常生活の質が低下する
こんな方はご相談ください|受診の目安
・しこりが5cm以上に大きくなった場合
・しこりが急速に大きくなっている場合
・痛み・しびれなどの症状が出てきた場合
・見た目が気になる・服に引っかかるなど日常生活に支障がある場合
・しこりの正体が脂肪腫なのか粉瘤なのかわからない場合
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚腫瘍・皮膚外科を専門とし、監修医師の手術実績は30,000件以上
・脂肪腫・粉瘤の日帰り手術に対応、当日手術も可能(予約状況による)
・傷跡に配慮した丁寧な縫合で、術後の見た目にも配慮
・新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で土日も診療、通いやすい立地
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
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アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
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以下は脂肪腫治療の詳しい説明ページです。
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