化粧品容器の資源循環型モデル構築に向け、アルビオンと協業開始

 三菱ケミカルグループ※1(以下「当社グループ」)は、化粧品容器の資源循環型モデル構築をめざし、高級化粧品の製造・販売を行う株式会社アルビオン(以下「アルビオン」)との協業を開始します。アルビオンにて発生する廃棄資材を当社グループでケミカルリサイクル※2し、新たな化粧品容器へ再生します。

 化粧品容器は、容器メーカーからアルビオンに納品される際、キズ防止のためプラスチック製の緩衝材や、埃の混入を防ぐためのポリ袋などで梱包されています。これらの梱包資材は、これまでは廃棄物としてサーマルリサイクル※3されていました。今回の協業では、使用済みの梱包資材を回収し、当社グループの茨城事業所(茨城県神栖市)に新設したケミカルリサイクル設備にて油化し、ポリプロピレン樹脂に再生したのち、化粧品容器の材料として使用する循環型モデル構築を目指します。アルビオンでは、2025年内を目途に再生プラスチックを容器に使用した新製品を発売する予定です。

 なお、本協業において、緩衝材の回収・資源化を株式会社リファインバースグループが、再生ポリプロピレン樹脂の製造を日本ポリプロ株式会社が担います。

 当社グループは国内最大規模となる年間2万トンの処理能力を備えたケミカルリサイクル設備を2024年11月に新設しました。英Mura Technology社の技術を導入した本設備は、「超臨界水」と呼ばれる高温・高圧の状態の水の中で廃プラスチックを分解し、リサイクル生成油に再生します。リサイクル生成油を石油製品や化学品、各種プラスチックへと再製品化することで、高効率なケミカルリサイクルの循環が実現します。

 本協業をはじめとして、当社グループは外部パートナーと連携することで、今後もクローズドループの適用・拡大に取り組んでまいります。

三菱ケミカル茨城事業所に新設したケミカルリサイクル設備

※1三菱ケミカルグループは、三菱ケミカルグループ株式会社とそのグループ会社の総称です。

※2プラスチック廃棄物をモノマーなどのプラスチック原料レベルにまで分解し、新しいプラスチックに作り替えて再利用するリサイクル方法。

※3廃棄物から熱エネルギーを回収すること。ごみの焼却から得られる熱は、ごみ発電をはじめ、施設内の暖房・給湯、温水プール、地域暖房等に利用されています。

※4複数の原料(例:石油由来原料とリサイクル原料)を混合して製品を製造する際に、使用した特定の原料(例:リサイクル原料)の割合を任意の製品へ割り当てる流通管理方式です。

以 上

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ビジネスカテゴリ
化学
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会社概要

URL
https://www.mcgc.com/
業種
製造業
本社所在地
東京都千代田区丸の内1-1-1
電話番号
-
代表者名
筑本 学
上場
東証プライム
資本金
-
設立
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