三谷産業とテオリア・テクノロジーズの共創プロジェクト第一弾 エーザイにて企業の認知症対応力を高める研修を実施

~三谷産業の元役員が認知症を発症した際の対応経験を共有〜

三谷産業株式会社

三谷産業株式会社(本社:石川県金沢市/代表取締役社長:三谷 忠照、以下 三谷産業)は、テオリア・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役CEO:坂田 耕平、以下 テオリア)と今年3月25日に締結したパートナーシップ契約に基づき、共創プロジェクト第一弾として、エーザイ株式会社(以下 エーザイ)にて「認知症アウェアネス&対応設計研修」を実施しました。

本研修では、三谷産業がかつて直面した、認知症を患った元役員への対応経験を共有しました。また、エーザイの社員とともに認知症共生社会での雇用継続の課題や対応策に関するワークショップを行い、企業が直面する認知症の課題に対する具体的な対応策を考える機会を提供しました。

「認知症アウェアネス&対応設計研修」に登壇した三谷産業の人事本部長(写真中央)

■パートナーシップ契約の背景と目的

日本は超高齢社会を迎え、今年4月からは高年齢者雇用安定法により「65歳までの雇用確保」が完全義務化されました。この法改正を受け、企業の社員平均年齢上昇と、それに伴う認知機能低下による業務パフォーマンスへの影響が新たな課題となっています。
三谷産業グループは、社員が長期にわたり安心して働き続けられる職場環境の整備が会社の持続的な成長にも繋がると考えております。こうした理念のもと、社会に先駆け、2021年より「無期限継続雇用制度」を施行し定年退職を事実上廃止しました。

一方、テオリアは、エーザイのグループ会社として、認知症に関する長年の研究データと知見、独自のテクノロジーを活用し、脳の健康管理から認知機能低下のリスク低減、さらには当事者支援まで一貫した事業を展開しています。

両社は「働くことを希望する個人が少しでも長く活躍できる仕組みづくりを実現し、それを社会に広めていきたい」という考えが一致し、パートナーシップ契約を締結しました※。三谷産業では、このパートナーシップの第一歩として、テオリアが提供する企業向け脳の健康管理統合新サービス「そなえるパッケージ」を今年8月から導入することも決定しています。

※参考資料:三谷産業、エーザイグループ「Theoria technologies」とパートナーシップ契約締結

https://www.mitani.co.jp/news/250325

■エーザイ社内で実施した「認知症アウェアネス&対応設計研修」について

~認知症を患った元役員への対応経験を共有~

両社の共創プロジェクト第一弾としてエーザイ社内にて実施した「認知症アウェアネス&対応設計研修」では、社員などが認知症を発症した際に対応する役割と考えられる人事担当者を中心に参加してもらいました。

研修は、職場で認知症の兆候に気づき、対応する上での課題や必要事項について学ぶ第一部と、認知症と診断された方の就労継続における課題について考える第二部に分けて実施されました。

第一部の冒頭では、企業にとってまだ遠い課題と感じられがちな認知症に対して当事者意識を持ってもらうために、かつて三谷産業の元役員が認知症を発症した際、その元役員とともに勤務していた社員が当時の経験を語るインタビュー動画が放映されました。第二部では、若年性認知症の方の就労支援に関して、「認知症に適した支援フローの再設計」などをテーマに議論を交わしました。いずれも、個人の考えを言語化して書き出したりグループワークを実施したりするなど、座学形式の研修に終始せず、参加者が主体的に考え活発な議論が展開されるようなプログラム設計を行いました。

また、研修の最後にはエーザイグループ全体の人事を統括するチーフHRオフィサーの真坂 晃之氏が登壇し、今回の研修を通じて認知症対応の重要性を再認識するとともに、社員一人ひとりが早期発見・対応できる仕組みづくりの必要性を実感したと語りました。

三谷産業によるインタビュー動画を放映
グループワークの様子

■エーザイ チーフHRオフィサー 真坂 晃之氏 総括コメント

今回の研修は、私たちエーザイにとっても大変意義深いものでした。

アルツハイマー病治療薬を手がける会社として、これまでも認知症を「自分ごと」として捉えてきましたが、ワークを通じて「職場における認知症について、いざ直面した場合行動に移すことが難しいと感じた」 「企業として、社員や医療スタッフの相談窓口の設置、定期的な認知機能チェックが必要ではないか」といった具体的な声が上がったことは、今後の人事施策の設計に向けた大きな示唆となりました。

社員一人ひとりが自らの認知機能に関心を持ち、早期に気づけるよう、「のうKNOW®」(非医療機器)のようなツールを日常の動線に組み込み、気軽に相談できるルートを整備するなど、認知症に関わり続けてきたエーザイだからこそできる仕組みを構築していきます。

三谷産業が実践されている先進的な高齢者雇用を考えていく上で、認知症への対応は切り離せない課題であり、若年性認知症のケアも同様に重要だと改めて認識しました。

私たちは認知症という社会課題の解決を目指す企業として、社員が健康に長く活躍できる環境を整えることが、持続的な企業価値向上に繋がると信じています。この研修は、そのための確かな第一歩となりました。

三谷産業は今年8月より、テオリアによる「そなえるパッケージ」を導入いたします。今後も、両社の協業により、脳の健康を意識した長期雇用モデルのパッケージ化を実現し、「社員が健康に長く活躍し続けられる社会」の実現に貢献してまいります。

■「認知症アウェアネス&対応設計研修」概要

1. 日時・会場 

2025年6月26日(木)13:00~15:00 エーザイ本社

2. 参加者数

計22名

3. プログラム

第一部「認知症アウェアネス研修」

三谷産業の具体的な事例紹介を通じて、職場における認知症の兆候への気づきや対応の難しさ、現状の職場での課題について、個人・グループワークで深く考察しました 。

第二部「認知症診断後 対応設計研修」若年性認知症支援コーディネーター・相談員の方より、認知症当事者の就労継続の現状について講演いただき、個人・グループワークを通じて、認知症と診断された方の就労継続における課題とその対策について議論しました。

研修総括

エーザイ チーフHRオフィサー 真坂 晃之氏

(補足情報)

【三谷産業グループについて】 https://www.mitani.co.jp/
石川県金沢市で創業して96年、ベトナムで創業して30年の複合商社です。北陸、首都圏、ベトナムを拠点に、化学品/情報システム/樹脂・エレクトロニクス/空調設備工事/住宅設備機器/エネルギーの6セグメントで事業を展開しています。商社でありながら、時にメーカーとして、また時にコンサルタントとして、お客さまにとっての最適を追求するとともに、「創業90年を越えるベンチャー企業」として更なる進化へと挑戦しています。

【テオリア・テクノロジーズについて】 https://theoriatec.com/
テオリア・テクノロジーズは、「認知症との向き合い方を、テクノロジーで変えていく。」をミッションに掲げ、エーザイグループの一員として認知症という社会課題の解決を目指しています。認知症の当事者やご家族、医療関係者との対話から得た膨大な知見とAIなどのテクノロジーを掛け合わせ、健常・未病時の備えから診断後のケアまで、一貫して認知症に関する事業に取り組んでいます。
また、認知症に関する研修プログラムの提供も行っています。
「認知症研修プログラム」https://theoriatec.com/package/seminars

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化学医薬・製薬
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会社概要

三谷産業株式会社

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URL
http://www.mitani.co.jp/JP/index.html
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都千代田区神田神保町2-36-1 住友不動産千代田ファーストウイング
電話番号
03-3514-6001
代表者名
三谷 忠照
上場
東証スタンダード
資本金
-
設立
1949年08月