~全盲と車椅子のダブルチャレンジャー、初めての学校登壇!~ — 弱視の仲間と協力し、オンライン&オフラインで自らの経験を語る —
障がい当事者が講師となり、福祉の学びを深める授業を実施
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障がいがある人もない人も、誰もが一緒に楽しめるビーチづくりを目指すNPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが運営する、就労継続支援B型事業所Baseの全盲と車椅子の利用者と弱視の利用者が、オンラインおよびオフラインで登壇を行いました。現在B型に通っている利用者が学校で講師として登壇することは日本で初めて(自社調べ、元B型利用者の事例あり)、全盲と車椅子のダブルチャレンジャーの方が学校で講師として登壇することも日本で初めてです。
主な内容
• 過去の精神的な葛藤と、それをどう乗り越えてきたのか
• 今チャレンジしていること(仕事や活動、日常生活の工夫など)
• 将来の夢や目標
• さまざまな困難の乗り越え方
オンライン登壇:長崎の高校 福祉課向けに講義
2月4日にオンラインで、長崎県内の高校の福祉課の24名を対象に登壇。講師となった利用者たちは、自らスライド資料を作成し、障がいについてや自身の生き方について語りました。
昨年は点字に関する講演を行った経験がありましたが、学校での登壇は初めて。また、自分たちの障がいと生き方をテーマに話すことも初の試みでした。そのため、どのようにすれば飽きさせずに聞いてもらえるか、どうすれば分かりやすい資料になるかを考えながら、支援員のアドバイスを受けつつ準備を進めました。
授業の一環としての登壇であったため、決められた時間内に話を収める必要があり、何度もリハーサルを重ねました。最初は時間配分がうまくいかず、話し方や内容の調整を繰り返しました。
しかし、当日はオンラインならではの機材トラブルも発生し、時間の関係で最後まで話しきれない場面も。それでも、講師として大きな一歩を踏み出す貴重な機会となりました。
オフライン登壇:西宮市の中学校で講演、大成功!
2月12日には、西宮市の中学校の2年生20名を対象にオフラインで登壇。今回は、全盲で車椅子の利用者の谷口が一人で登壇を行いました。
長崎でのオンライン登壇からわずか1週間後の開催だったため、資料作成やリハーサル期間が短く、不安もありました。しかし、講演は大成功。生徒たちからは多くの反響が寄せられました。
生徒さんからの感想(一部ご紹介)
Aさん
今まで当事者本人の講話を聞いたことがなかったのでとても説得力ありました。そして最近AIが進化し便利になっていることでとてもいいと思っていたけど、逆にAIが進んだことによって困っている人がいたり増えたりしている現実を初めて知りました。SDGsにもあるようにみんなが平等で暮らしていけるような社会にもっと積極的に取り組んでいく必要があると今回の講話で考えることができました。
Bさん
全盲や弱視の方は必ず誰かに助けてもらいながら生活していかないといけないと思っていたけどお2人の話を聞いて、前向きになんでも挑戦することで出来ることは増えていくのだなと思いました。
Cさん
今までだったら考えられなかったことも、この講演で考えることができました。今日教えてもらったことをこれからいかしていけるようにしたいです。いろんな人の気持ちを考えてすごせるようになりたいなと思えるようになりました。
Dさん
講演を受けて、やっぱり障害って大変で出来ることがかぎられている中で前向きに頑張って、色んな事に挑戦しようとしてるのがすごいなと思ったしとてもよかったです。
講師からのコメント
●利用車 谷口(全盲×車椅子)
「初めての学生さん向けの登壇でとても緊張しました。準備では岩下さんと協力し資料の作成に取り組み、支援員の内藤さんのアドバイスを受けながらリハーサルなども直前まで行い、ハプニングもありましたが皆さんの反応もよく楽しく終えることができました。」
●利用者 岩下(弱視)
「準備期間は主にスライド資料作成に取り組みました。当日のお話は緊張で記憶が飛んでしまうほどでしたが、素敵なご感想をいただき、伝えたいことが丁寧に伝えられたのかなと思いました。」
●支援員 内藤
「最初は不安や緊張が見られましたが、アドバイスや丁寧な練習を重ねる中で、内容や話し方が着実に改善していきました。結果、本番では堂々とした発表ができ、成功を収めました。二人の成長と自信の芽生えを目の当たりにし、支援者として大きな喜びと感動を感じました。今後も一人ひとりの可能性を引き出せるよう、全力でサポートしていきたいと思います。」
今後の展望
今後も福祉事業所、学校、企業からの登壇依頼をお待ちしております。
全盲と車椅子及び弱視の利用者の当事者だからこそ話せる経験談などをお話させていただきます。
ご要望に応じた内容での講演が可能ですので、お気軽にご相談ください。
みんなの”できない”を”できた!”に変える須磨ユニバーサルビーチプロジェクト
<法人概要>
法人名:NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト
所在地:兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町1丁目14-10ドルフ21-102
代表者:木戸俊介
設立:2017年11月2日
URL:https://sumauniversalbeach.com/
事業内容:みんなの”できない”を”できた!”に変えるを合言葉に、障がいを持っている方やお年寄り、小さなお子さんまで、誰もが楽しめるユニバーサルデザインなビーチを普及していく活動をしています。令和3年度より、中学社会公民の教科書に「持続可能な未来を目指す人々」と題し、SDGs達成に向けた先進事例として掲載されています。
<主な受賞歴>
・ブルーフラッグベストプラクティス賞世界2位(2023年度)
・観光庁ブルーフラッグ認証事例(2022年度・2023年度 )
・教育出版中学公民の教科書掲載(2021年度 )
・観光庁持続可能な観光の実現に向けた先進事例(2020年度)
・IAUD国際ユニバーサルデザイン賞金賞(2019年)
・ひょうごユニバーサル社会づくり賞(2018年)
<問い合わせ先>
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトPR事務局
事務局長 土原翔吾
HP:https://sumauniversalbeach.com/ のフォームより
TEL:080-3782-4405
e-mail:sumauniversalbeach@gmail.com
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