SoVeC、都市生活者のWell-being向上を目指した、バイオフィリック効果の実証実験を支援
~JR横浜駅構内に、自然の風景と音の余韻が感じられる空間を創出~
SoVeC株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:上川 衛、以下「SoVeC」)、東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:喜勢 陽一、以下「JR東日本」)、大妻女子大学(東京都千代田区他、学長:市川 博)、日本電設工業株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長:安田 一成、以下「日本電設工業」)は、「WaaS共創コンソーシアム*1」の取り組みとして、JR横浜駅構内にて自然の風景と音の余韻を感じられる「映像と音の技術で演出された新たなWell-being空間」を設け、多忙な日々を過ごしている都市生活者に、都市部公共空間におけるバイオフィリック効果
*2(自然とのつながりによる心理的・生理的な好影響)の可能性を検証する実証実験を行います。
*1 「WaaS 共創コンソーシアム」は、Well-being な社会の実現に向けて、移動×空間価値の向上をめざすコンソーシアムです。(https://www.jreast.co.jp/jrewcc/)
*2 バイオフィリック効果とは人間が自然や生命と触れ合うことで得られる心理的・生理的な好影響を指します。

1. 「映像と音の技術で演出された新たなWell-being空間」とは
「映像と音の技術で演出された新たなWell-being空間」は、 自然の映像表現と立体音響技術を用いることで、人の知覚や認知に働きかけ、都市空間の中に"自然の余韻を感じる体験"を生み出す空間演出技術です。駅構内や地下空間など、自然光や緑に触れにくい環境において、 映像を映し出すスクリーンだけでなく、その周辺空間そのものを物理的・光学的にデザインすることで、自然の広がりや奥行きを補完的に知覚する状態をつくり出します。音響面では、空間の形状や反射特性を踏まえて複数のスピーカーを配置することで、空間全体に自然の気配が滲むような立体的音響表現を実現しています。
映像から漏れる木漏れ日と、川のせせらぎや風の音は空間に溶け込み、自然の余韻を空間全体に広げていきます。こうした視覚と聴覚の情報は相互に影響し合い、脳内で統合・補完されることで、自然の奥行きや時間の流れを感じさせる体験を形成します。映像と音のクロスモーダル効果によって、都市の中に自然の余白を生み出し、人の心身に穏やかな変化をもたらす Well-beingの新たな可能性に挑戦する試みです。


また、音響面ではSoVeCが提供する「音のXR体験」を活用し、ゲームサウンドエンジンvaud*3がリアルタイムに生成するインタラクティブなサウンドを、ソニーの立体音響プレイヤー*4が、あらゆる形状の空間に配置した複数のスピーカーを用いて、音の空間体験を実現しています。
今回の「映像と音の技術で演出された新たなWell-being空間」では、空間の形状や反射特性を踏まえて複数のスピーカーを配置し、川や滝などの水の流れや動物の鳴き声など、空間全体に自然の気配が滲むような立体的音響表現を実現しています。

*クロスモーダルとは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった五感が互いに影響し合い、脳内で統合・補完される現象です。
*3 寺坂波操株式会社が開発したインタラクティブサウンドエンジンvaud
*4 ソニー株式会社技術開発研究所が開発した立体音響技術
▶︎ 詳細はこちら:https://www.sovec.net/spatial-xr-sound-experience/
2. 実証実験概要
(1)背景と目的
都市部で暮らす人々は、日々の忙しさやストレスにさらされています。こうした疲れを抱えた都市生活者が多く通過する駅は、移動の場であると同時に、心身をリセットするきっかけを提供できる場所でもあります。
本実証実験では、「映像と音の技術で演出された新たなWell-being空間」 を通じて、自然の風景や音がもたらす“余韻”を活用し、駅という日常の通過点で都市生活者に安らぎと幸福感を届け、駅利用者にどのような心理的変化が生じるかを検証し、今後の施設導入に向けたユースケースの創出を目指します。
(2)実施場所・期間
-
実施場所:JR横浜駅中央南・南改札内 「SOUTH COURT (サウスコート)」
-
実施期間:2025年12月25日(木) ~ 2026年1月26日(月)
(3)検証内容:
-
「映像と音の技術で演出された新たなWell-being空間」に触れることによるバイオフィリック効果の測定
-
駅構内におけるリラックス・やすらぎ効果の検証
(4)調査概要
「映像と音の技術で演出された新たなWell-being空間」設置前と設置後で効果検証のためアンケート調査と滞在時間調査を実施します。
-
調査期間設置前:2025年11月17日(月)~2025年11月21(金) 実施ずみ
-
設置後:2026年1月7日(水)~2026年1月16日(金) 予定
-
調査対象:サウスコートで一定時間お過ごしのお客さま
-
アンケート調査:調査員がアンケート用紙を携行し、サウスコートに滞在中のお客さまへお声がけし、任意でのご回答をお願いします。ご自身でのご記入に加え、調査員が聞き取りのうえ、回答内容を記録することも可能です。所用時間は約3分です。
-
滞在時間調査:サウスコートを通過または滞在されたお客さまの人数を計測し、10分ごとの時間断面における滞在者数を計測します。
-
個人情報の取扱い:本調査は匿名で行い、特定の個人を識別する情報は取得いたしません。収集した回答は統計的に集計し、体験向上の検討および効果検証の目的に限って利用します。また、滞在時間調査は、調査員が目視で行います。
3. 本実証の体制

|
役割 |
企業名 |
実証実験での役割 |
|---|---|---|
|
コンソーシアム主催企業 |
JR東日本 |
実証実験の統括・管理 |
|
実証実験参加企業・団体 |
SoVeC |
実証実験の全体推進 |
|
実証実験参加企業・団体 |
大妻女子大学 |
データ分析に関する知見の提供 |
|
実証実験参加企業・団体 |
日本電設工業 |
駅施設における電気・通信設備構築 |
4.今後の展望
本実証実験で得られた知見をもとに公共空間における「映像と音の技術で演出された新たなWell-being空間」によるバイオフィリック効果の可能性を検証します。今後、生産性・創造性の分野での検証についても検討し、その場所を訪れる人に効果的に価値提供できる空間の構築を目指します。
今後は駅の他、病院や介護施設、オフィス、商業施設など多様な公共空間への展開を目指します。
SoVeC株式会社は、「テクノロジーの力でコミュニケーションを進化させる」というミッションのもと、デジタルコミュニケーション領域におけるソリューション提供と新しい顧客体験の創出を追求します。
※参考:各社プロフィール
SoVeC株式会社
「テクノロジーの力でコミュニケーションを進化させる」というミッションのもと、デジタルコミュニケーション領域におけるソリューション提供と新しい顧客体験の創出を追求
【公式サイト】 https://www.sovec.net/
東日本旅客鉄道株式会社
運輸事業、流通・サービス事業、不動産・ホテル事業、その他を展開
【公式サイト】https://www.jreast.co.jp/
大妻女子大学
建学の精神「廉恥報恩」を掲げる複数学部を擁する私立女子大学
【公式サイト】https://www.otsuma.ac.jp/
日本電設工業株式会社
鉄道電気工事や情報通信設備構築を担う、JR東日本パートナー会社
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
