スポットワーカーを自前で管理する「セルフソーシング」を専門学校が初めて導入
教員不足対策への先見的な取り組みとして「卒業生による専門人材プールの構築」を開始
株式会社Matchbox Technologies(マッチボックステクノロジーズ 本社:新潟県新潟市中央区、代表取締役社⻑:佐藤 洋彰、以下当社)は、現役従業員・アルムナイ・アルバイト・スポットワーカー(スキマバイト)などを含めた各社独⾃の⼈材プールを構築し、1回・数時間単位の求人と働き手を自前でマッチングさせるスポットワーク(※1)内製化SaaS「matchbox(マッチボックス)」を提供しています。
この度、8つの学習分野で先端技術を学ぶことができる福島県郡山市にある工業系専門学校、学校法人 国際総合学園 国際情報工科自動車大学校(所在地:福島県郡山市、以下WiZ)にマッチボックスが導入されました。マッチボックスが学校法人に導入されるのは今回が初めてです。
※1 スポットワークとは短時間・短期間で雇用契約を結ぶ働き方のことです。スキマバイトや雇用型ギグワークとも呼ばれ、ギグワークとは雇用関係の有無で区別されることがあります。

■地方の専門学校における人材課題
日本全国の教育現場で教員不足の課題が深刻化している現在、働き手の不足による教員の労働時間の増加が専門学校でも課題となっています。また、地方の専門学校では、都市部への学生流出という課題も同時に抱えており、少ないスタッフで一人でも多くの学生を集めるべく、業務負担を増やさざるを得ない現状があります。
例えば、学生募集を担当する人手が不足しているため、本来は担当外である教務部の教員が新規入学希望者への説明に赴かなければならず、残業が増えてしまうケースがあげられます。特に、地方や小規模な教育現場では、教務事務の人手が足りないことも多く、オープンキャンパスなどの繁忙期には、学校長や部長職も総動員で赴くなど顕著な傾向がみられます。
■アルムナイ登録機能の活用で卒業生との持続的なつながりを確保
今回マッチボックスを導入したWiZでは、このような教員不足への備えとして、2024年度の卒業生をアルムナイとしてシステムに登録することで、将来的な卒業生への業務発注体制を整えます。
WiZは、情報分野、ゲーム分野、自動車分野、電気分野などのICT(情報通信技術)をはじめとした、さまざまな人材育成を推進し、エンジニアの輩出に注力している専門学校です。
WiZでは以前より、専門知識を持った卒業生とのつながりを保つため、定期的な交流会への招待やオープンキャンパスへの登壇依頼などをしていました。一方でこれまでは、卒業生への連絡手段は元担任などの一部の教員に属人化しており、退職や異動により卒業生への連絡手段が絶たれるなどの弊害が出ていました。
マッチボックスは、組織が自前でスポットワーカーの募集を可能にするプラットフォームです。アルムナイ、アルバイト、スポットワーカーなどの異なる属性の働き手を、現役従業員と合わせてデータベース上で一元管理することができます。当社は、企業や法人が独自の人材データベースを活用し、アウトソースに頼らずに労働力を確保する仕組みを「セルフソーシング」と名付け、商標を取得しております(※2)。
今回、WiZはマッチボックスの「アルムナイ登録機能」を活用し、卒業生をデータベース化することで、学校全体で卒業生との持続的なつながりを確保します。また、異なる専門分野ごとに卒業生をグループ分けして登録することで、専門分野や取得済み国家資格に応じた案内の出し分けや一斉配信など、効率的な連絡手段を取ることが可能となります。
※2 「セルフソーシング」は株式会社Matchbox Technologiesの登録商標です。当社は商標のほかにも、安心・安全なセルフソーシング文化を推進するための独自技術に関連する13件の特許群を取得しています。
■卒業生の継続登録により専門人材のデータベースを構築、専門学校ならではの活用方法も
WiZでは、年間約190名が卒業しており、2024年度以降も継続して卒業生をデータベースに登録していきます。それにより、情報、ゲーム、自動車、電気などのさまざまな分野の専門家のデータベースが構築されるため、登録人材を資産とした専門的な業務の依頼に備えていくことが可能です。
専門学校では、教員のほとんどが専門分野での実務経験者で構成されており、採用時の募集条件として各分野での実務経験や国家資格取得済みであることが求められる場合も多くあります。卒業生が各分野の実務を経ていく過程で、随時、常勤・非常勤講師・チューターとして母校で活躍していくことは、専門性と実務経験の高さの面で、質の高い教育に資することが期待できます。また、当該学校への深い理解や熱意を持った卒業生は、新規入学者を募る場面でも適任といえます。
このように、専門学校における卒業生の活躍の場は多く、卒業生とのつながりを維持していくことはとても重要な取り組みです。WiZはマッチボックスを活用することで、卒業生による人材プールを構築し、将来的な質の高い業務依頼の実現をめざします。
■学校法人 国際総合学園 国際情報工科自動車大学校 佐藤 善邦 学校長コメント
本校では、これまで卒業生とのつながりを大切にし、専門分野での活躍を支援してまいりました。この度、マッチボックスを導入することで、デジタル技術を活用し、卒業生との関係をより継続的かつ効率的に維持できるものと期待しております。将来的には、卒業生への業務発注や講師依頼など、さまざまな形で母校に貢献できる仕組みを構築し、質の高い教育環境の実現を目指してまいります。
私たちMatchbox Technologiesは、人材雇用・労務管理を一体とした人材マネジメントのデジタル化により、雇用側の金銭的・人的コストの効率化および「あらゆる人が柔軟に働ける社会」の実現をめざしてまいります。
以上
「matchbox(マッチボックス)」について
「マッチボックス」は、スポットワークの管理内製化を可能にするセルフソーシング®︎型のHRプロダクトです。現役従業員に加え、アルムナイ(退職者)や登録制アルバイト、一度雇用したスポットワーカーなどを、企業に合わせて開発したシステム内にメンバー登録することで、自社独自の人材プールを構築し、採用にかかる時間やコストを大幅に削減します。また、採用から給与労務までの全ての工程を、システムを通じて簡単に一元管理することができるため、業務の効率化にも最適です。事業所側が信頼できる人材を選定することを可能としたほか、求職者側への配慮として休業手当の支給や企業への与信調査などを行うなど、企業側と働き手の双方に対してフェアで安全なサービスを目指しております。マッチボックスは、企業と働き手の信頼関係をベースとしたコミュニティの構築により、あらゆる人が柔軟に働ける環境を実現させています。
「マッチボックス」サービスページ:https://business.matchbox.jp
「Matchbox Technologies」について
私たちは「雇用主も従業員も無理なく、自分らしく働けるセカイ」の実現を目指し、「企業の柔軟な職場環境づくりを、テクノロジーで実現する」というミッションのもと、企業や自治体の抱える人材課題の解決を支援しております。2020年より、スポットワークの管理内製化Saas「matchbox」の展開を開始し、これまでに7,432の事業所に導入。また、新潟県や大阪府をはじめとする8県13自治体に、自治体公式就労プラットフォームとして導入いただいています。私たちは、事業者の利便性およびコンプライアンスと、働き手の権利の保護を両立させるための仕組みを発明、アップデートしていくことにより、スポットワーク業界の健全性の維持・向上に寄与するべく、知財戦略を重視しています。現在、スポットワークおよびセルフソーシングに関する特許を国内外に30件以上出願しており、基本特許を含む13件の特許を取得済みです。Matchbox Technologiesは、スポットワークの柔軟性と信頼できる人材コミュニティの構築を両立させる新しい働き方のスタンダードを、世の中に広く伝えていきます。またその第一人者として、今後ともコンプライアンスを遵守した安心安全なサービスの研究開発を進め、社会課題の解決に努めてまいります。
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