2025年 有隣堂 年間ベストセラーランキングを発表

書店の役割の変化と独自施策~地域愛と創作意欲が集うZINEコーナーの存在感~

株式会社有隣堂

株式会社有隣堂(本社:神奈川県横浜市 代表取締役社長:松信健太郎)は、2025年の販売実績に基づいた1年間を振り返る年間ベストセラーランキングを発表いたします。

本ランキングは、自社開発の店舗運営システム「Book Store Central(以下BSC)」を活用して収集した販売データをもとに作成いたしました。BSCの導入により、店舗ごとの売上動向や商品トレンドをリアルタイムに把握できるようになり、店舗運営の効率化だけでなく、お客様ニーズに沿った商品展開にもつながっています。本ランキングも、その成果を反映したものです。

ランキング概要

内容:
≪有隣堂全店≫雑誌・文庫・コミックを除く書籍販売数上位ランキング
≪有隣堂 キュービックプラザ新横浜店≫ZINE販売数上位ランキング
≪YouTube「有隣堂しか知らない世界」≫R.B.ブッコローグッズ販売数上位ランキング

調査:有隣堂調べ

集計期間:2024年12月1日~2025年11月30日 

※ZINEランキングのみ集計期間:2025年5月17日~2025年11月26日

有隣堂全店 2025年間 書籍ベストセラーランキング

有隣堂全店 2025年間 書籍ベストセラーランキング 集計期間:2024年12月1日~2025年11月30日

盤石な人気を誇るシリーズものの強さ

年間書籍販売数の第1位には、鈴木のりたけ氏の『大ピンチずかん 3』(小学館)が輝きました。前作『大ピンチずかん 2』が昨年4位にランクインしており、このシリーズが親子で楽しめるユニークな教養コンテンツとして、その人気を揺るぎないものにしていることを示しています。

実用・学習分野の安定した需要と自己成長への意欲

実用・学習分野では、昨年に引き続き、読者の生活やスキル向上に直結する書籍が上位を占めました。第2位にランクインした、TOEIC対策の定番書『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)は、資格取得や語学学習への根強い需要を示しました。さらに、資産形成のロングセラー改訂版『本当の自由を手に入れるお金の大学 改訂版』(朝日新聞出版/4位)や、エビデンスベースの習慣を説く『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科』(SBクリエイティブ/8位)なども並び、「学び直し」や「生活改善」への意識の高さがうかがえます。

書店独自のメディア展開と販売施策

特筆すべきは、9位の『会社四季報業界地図 2026年版』(東洋経済新報社)のランクインです。これは、公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」で、2025年8月14日(木)に実施したライブ販売企画との連動が大きく寄与しました。同企画では、同書籍の限定特典付き3,000冊のオンライン即売会を開催し、わずか14分で完売しました。これは、本を「売る」だけでなく、「広める」「語る」「楽しむ」プラットフォームとして、業界書や専門書の魅力を視聴者とともに再発見し、購買に結び付けた当社ならではの成功事例となりました。

『会社四季報 業界地図 2026年版』書影
『会社四季報 業界地図 2026年版』限定特典・オリジナルクリアファイル

有隣堂 キュービックプラザ新横浜店 2025年間 ZINEベストセラーランキング

有隣堂 キュービックプラザ新横浜店 2025年間 ZINEベストセラーランキング 集計期間:2025年5月17日~2025年11月26日

圧倒的な「地元愛」を示す崎陽軒シウマイ弁当ZINE

2025年5月17日にZINEの取り扱いを開始した「有隣堂 キュービックプラザ新横浜店」は、関東圏で当社最大規模となるZINE常設展開店舗です。同店ならではの最大の傾向として、地元・横浜の崎陽軒シウマイ弁当(株式会社崎陽軒)をテーマとしたZINEが2位から4位を独占している点が挙げられます。これは、単なる食事を超えた「横浜・神奈川のソウルコンテンツ」としての崎陽軒シウマイ弁当に対する、地元読者の関心の高さと強い愛着が反映されていると考えられます。マニアックな視点と深い考察がZINEの醍醐味である「個性」と合致し、地元土産や話題作として高い支持を得ていると考えられます。

『食べ方図説 崎陽軒シウマイ弁当編』

ZINEづくりへの創作意欲の高まり

ランキング上位には、ZINEというメディアそのものに深く関連する実用的な書籍がランクインしています。

1位の『自分でやってみる人のための校正のたね』(サワラギ校正部)は、自身の作品をより良い形で世に出したいという、ZINE制作者予備軍や独立したクリエイターの「創作活動に対する学び」への意欲の高さを表しています。また、7位の『おてあげ第1号』(困ってる人文編集者の会)は、編集者、書店員、デザイナーなど6名が「本づくりの現場の困りごと」を語る創刊号です。鼎談や日記も収録し、“困っているすべての人”に寄り添う内容となっており、こちらもクリエイティブな現場への関心の高さをうかがわせます。

これらの傾向から、ZINEコーナーが、作品を「買う場所」であると同時に、「作るきっかけを得る場所」としても機能していることがうかがえます。 

『自分でやってみる人のための校正のたね』

公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」2025年間 R.B.ブッコローグッズ人気ランキング

公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」 2025年間 R.B.ブッコローグッズ人気ランキング 集計期間:2024年12月1日~2025年11月30日

公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」は2025年6月30日にチャンネル開設5周年を迎えました。番組MCの「R.B.ブッコロー」グッズは現在約45種類を販売中です。R.B.ブッコロー関連グッズの売上は、「実用性」と「記念性」が購買の大きな鍵となっていることが示されました。

5周年記念商品の圧倒的な強さ

ランキングでは、開設5周年(2025年6月30日)を記念して発売された新商品が3点ランクインし、特に上位を独占する結果となりました。

1位の『R.B.ブッコロー ブッコニカ学習帳』は、文具の定番「ジャポニカ学習帳」(ショウワノート株式会社)とのコラボレーション商品として、高い話題性と実用性を兼ね備えました。撮りおろし写真や特別ページ「R.B.ブッコローの生態」を収録するなど、ファンにとっての記念性と限定性が購買意欲を強く刺激した要因です。

2位の『R.B.ブッコロー キーチェーン付きぬいぐるみ(エプロン)』は、大人気のキーチェーン付きぬいぐるみの第2弾として、有隣堂のエプロンをまとった書店員仕様という店舗との結びつきがファンに響きました。また、4位の『R.B.ブッコロー 折りたたみエコバッグ』も、高い実用性で日常使いを求めるファンに支持されています。これらの結果から、R.B.ブッコローグッズは、遊び心のある企画力と実用性のバランスによって、幅広い層から高い評価と支持を集めていることがうかがえます。

『R.B.ブッコロー ブッコニカ学習帳』
『R.B.ブッコロー キーチェーン付きぬいぐるみ(エプロン)』

今回のランキング結果は、書店独自のメディア展開や地域に根差した取り組みが、お客様の購買意欲と深く結びついていることを示しました。 今後も、公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」に代表される独自の企画力と、書籍・ZINEを通じた地域密着の活動をさらに強化し、読書体験と文化創造の新しい価値を提供してまいります。

関連URL

有隣堂 年間ランキング総合:https://www.yurindo.co.jp/ranking/?time=year

株式会社有隣堂について

創業115年の神奈川、東京、千葉、兵庫、大阪に44店舗を展開する書店。複合型店舗では、カフェや居酒屋、アパレルショップなどの運営も行っています。また、楽器・音楽教室、図書館・地区センターの運営受託、ビジネスソリューションサービスおよびOA機器の販売、出版事業など、多様な事業展開を通して地域社会に貢献しています。

HP:https://www.yurindo.co.jp/

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会社概要

株式会社有隣堂

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URL
https://www.yurindo.co.jp
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
横浜市中区伊勢佐木町1丁目4番地1
電話番号
045-825-5551
代表者名
松信健太郎
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
1909年12月