話題のヒト幹細胞コスメ、ちゃんと理解している?皮膚科医に聞く、『ヒト幹細胞美容液』の仕組みと選び方

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株式会社FRACORA

 再生医療の発展もあり、ヒト幹細胞コスメが、ここ数年話題になっています。

 「幹細胞」とは、自分とまったく同じ能力を持った細胞に分裂することができる能力(自己複製能)と、もう一つは、自分の体を作るさまざまな細胞を作り出す能力(分化能)をもつ細胞のことです。

 幹細胞の技術を使った治療や美容に関しては依然解明されていないこともありますが、最近では、ヒトの肌にヒト幹細胞が分泌する活性物質を含むコスメを塗ることで、肌の細胞を活性化させ、よりよい肌のコンディションにしていくことがわかってきています。美容成分を肌に導入するだけではなく、自分の肌そのものの細胞を活性化させるという発想です。

 様々な「ヒト幹細胞コスメ」が発売されていますが、どのように選び、活用していけばいいのでしょうか?
 皮膚科医の 日比野 佐和子 先生に伺います。

 


皮膚科医 日比野 佐和子(ひびのさわこ) 先生 プロフィール

医療法人社団康梓会 Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授、医学博士。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授、(財)ルイ・パストゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長などを歴任。中医学、ホルモン療法、プラセンタ療法、植物療法(フィトテラピー)、アフェレーシス療法(血液浄化療法)などを専門とする。アンチエイジングの第一人者として国際的に活躍するほか、テレビや雑誌などにも数多く出演。


 

 

 

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■幹細胞の中でもヒト幹細胞がおすすめ

 幹細胞の種類は大きく分けて3つあり、ヒト由来・植物由来・動物由来です。

 ヒト幹細胞:ヒト由来の幹細胞。
 医療や美容において頻繁に使われるのは、ヒトの皮下脂肪から採取した脂肪由来の幹細胞。医療機関では、ヒトの脂肪組織から幹細胞を分離して培養して数千万個から1億個に増やして、体に戻す治療が行われています。

 幹細胞を培養する際の“上澄み液”(培養液)には、多くの成長因子を含む百十種類の活性物質が含まれており、その培養液を化粧品の材料ととして使用します。
 人間の細胞の表面にはその特定の機能をスタートさせる “レセプター”というカギ穴のようなものがあり、ヒト幹細胞培養液には、その穴に合致するカギになる成分(成長因子や活性物質)が豊富に含まれ、細胞が活性化し、最も効果が期待できると考えられています。

植物幹細胞:植物における幹細胞は、栄養成分が豊富で、細胞分裂が活性化している場所である、種子の中の胚や根の先端、茎の付け根といった植物の成長に重要な部位に存在し、様々な細胞に分化させる能力(多能性)を持っています。
 しかしながら、植物幹細胞にはヒト幹細胞のように鍵と鍵穴のような仕組みがないため、効果も限定的であると考えられています。抗酸化力・保湿力は期待でき、動物由来の成分が苦手な方には、おすすめです。

動物幹細胞: ヒトの皮膚幹細胞と構造が似ているといわれる羊やブタ、馬といった動物の胎盤から採取された幹細胞が用いられることが多い。ヒトの皮膚に塗布して細胞の活性化が期待できると言われていますが、アレルギーを発症するリスクも否定できず、安全性の面からも国内ではまだ流通していません。
 

■医療的には万能とも言われるヒト幹細胞の効果 

 身体の各臓器それぞれに幹細胞があり、老化とともにそれらの機能が低下することで各臓器が健康に維持できなくなり、疾患につながると考えられています。
 しかし、 “再生医療”におけるヒト幹細胞の研究は進んでおり、ヒトの幹細胞そのものを移植することで病気になってしまった臓器を再生、修復できる技術が年々進歩しています。

 再生医療においては、骨髄由来や脂肪由来の幹細胞を自分の体から採取、培養して、数千万個から1億個まで増やし、注射や点滴で体に戻します。特に脂肪由来の幹細胞は採取が簡単で安全性も高く、その効果は多岐に渡るために、再生医療の分野では注目されています。


■ヒト幹細胞コスメのスキンケア効果

 赤ちゃんがシミ1つない透き通った肌なのに対し、老化すると肌にシミやシワ、クスミが出たり、肌にたるみが出てきます。これは、肌の幹細胞の数が減り、細胞を再生・修復・増殖させる働きが衰えてくるから。

 しかし、細胞を活性化させるヒト幹細胞由来の成分を与えることで幹細胞の働きを助け、ターンオーバーのスピードも回復できることがわかってきたのです。 

 ヒト幹細胞培養液には、様々な種類のサイトカイン(細胞を活性化する物質)やグロースファクター(成長因子。細胞の増殖や分化を促進する物質)が溶け出し、豊富に含まれている点が他のコスメとの大きな違いです。これらがたっぷりと含まれた培養液を塗ることで、皮膚組織の主要構成成分であるヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンを作り出すおおもとである線維芽細胞に働きかけ、皮膚を張りと弾力性をあげる効果が期待できます。また、角質細胞を活性化させ、肌のターンオーバーを促し、肌の生まれ変わりを活性化させる可能性があるのです。

 さらに、ヒト幹細胞コスメには、発毛・増毛促進効果なども期待されています。


■ヒト脂肪由来で、原液美容液がおすすめ
 

 


①「ヒト脂肪由来」がおすすめ
 スキンケア目的で幹細胞コスメを用いる場合も、幅広い効果が期待できるのは「ヒト脂肪由来の幹細胞」だと言われています。

 多岐にわたる細胞を活性化させる脂肪由来の幹細胞は、再生医療でも頻繁に活用されます。同様に、ヒト幹細胞コスメとしてその培養液を活用する場合も、その成長因子にもっとも汎用性があると考えられます。
 
②最新の技術は三次元培養法
 幹細胞が持つ成長因子をより多く培養液に分泌させるには、培養中の細胞に“身体の中のトラブルに近い刺激”を与える必要があります。
 最適な酸素や温度、湿度などのベストな環境下において生体内で起こりうる刺激を模倣した振動・刺激を与えることで、幹細胞から効率よく有用成分を分泌することができるのです。細胞の培養条件も幹細胞の有効な効果を引き出すためには重要なのです。(ニッチの重要性)

 一般的な製造過程では平面上(2次元)で刺激を与えることが多いのですが、幹細胞がもともと血液中で受ける刺激を、ローリングボトル式の培養容器を使用して再現し、3次元で刺激を与えるという最新手法で培養させることで、より豊富な成長因子を含むと考えられます。



③幹細胞コスメは、原液美容液がおすすめ
 ヒト幹細胞コスメを含めて、原液美容液はおすすめです。
 原液で使用することで、ヒト幹細胞培養液の性能をよりダイレクトに届けることができます。また、複数の成分を配合した美容液を使用したときに、肌の状態が良くなっても、悪くなっても、どの成分が影響を及ぼしたのかがわかりません。その成分のみの効果を期待して使う原液美容液であれば、その成分が自分の肌に合っているかを知ることができます。また、成分が絞られているので、肌の刺激リスクが小さく肌の弱い方にもおすすめできます。


■年齢・肌タイプごとのおすすめや使用法は?

・35歳以上、特に40~50代の方はぜひ取り入れて
 老化は20代から始まっています。20代だから大丈夫だと思って、スキンケアを怠ったり、紫外線対策もせず、ストレスの多い生活を送っていると、肌の老化がどんどんエスカレートしていきます。肌の老化の8割は紫外線によるものとされています。20代から積極的に幹細胞のコスメを使う必要はありませんが、特に、紫外線を多く浴びる環境下で生活されている方は、20代からでも早すぎることはありません。

 そして、さらに30代半ば以降は、老化により細胞分裂の速度が落ち、ターンオーバーにも時間がかかり、古く、硬くなった角質が残ってしまいます。ゴワついたお肌になったり、コラーゲンなどを生成しにくくなることから、たるみのお悩みも出てしまうという状態に。

 ヒト幹細胞コスメは、サイトカインや成長因子を与えることで皮膚の細胞の活性化をサポートできる可能性があるので、お肌の曲がり角を感じたらすぐに取り入れることをおすすめします。

 ・年代や肌タイプで種類を使い分けるべき?
 ヒト脂肪由来の幹細胞コスメは、塗ることで肌の細胞を活性化させるは働きが期待できるので、年齢や肌質によって使い分ける必要はありません。


・ヒト幹細胞コスメと組み合わせて使うスキンケアは?

・代謝をスピードアップしたい!…「ビタミンB」系コスメやサプリと一緒に。
 お肌が以前よりゴワついているのは、新陳代謝が落ちているサイン。肌の表層にある古い角質層や老廃物が溜まっている状態です。
 ヒト幹細胞コスメで細胞を活性化させながら、内側からも新しい皮膚を作り変えるのに役立つ栄養素、ビタミンB系を積極的に投入して、肌の新陳代謝をあげましましょう。
 食べ物で摂取するならば、豚・鶏・牛レバー(B2)や、かつお・まぐろ(B6)など。

・肌の新陳代謝をあげてシミやくすみが消えればいいのに…「ビタミンC」系コスメやサプリと一緒に。
 紫外線によるシミ・ソバカスが目立つ場合は、高い抗酸化作用があり、コラーゲンの増殖をあげる効果が期待できるビタミンCの原液美容液やサプリメントなどを組み合わせて使用してみましょう。
 食べ物で摂取するならば、柑橘系のくだものやキウイフルーツ、ピーマンなど。

 
・ヒト幹細胞コスメと一緒に使ってはいけない化粧品は?
 一緒に使ってはいけない化粧品は特にありません。
 細胞の老化は20代からすでに始まっています。細胞を活性化させて健康的な肌の寿命を伸ばすことを目指して、日々のマストケアにヒト幹細胞コスメを取り入れてみましょう。
 

<会社概要>
 fracoraブランドは、2004年より「美と健康」をキーワードに化粧品や美容健康食品の企画・販売実施してまいりました。原液美容液のパイオニアとして、「プラセンタエキス原液」を筆頭に、原液美容液シリーズを展開しています。原液美容液は、お肌に必要な成分を「高純度で」「お肌や頭皮にダイレクトに届ける」美容液です。普通の化粧品なら数%しか入ってない美容成分を、純度100%で直接お肌に届け、なりたい肌に早く整えることができます。 

●会社名:株式会社 協和
●設立:1960年
●住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-22-2 新宿サンエービル9F
●代表取締役:堀内 泰司
●事業内容:化粧品・美容健康食品の製造販売(通信販売・店舗販売)
ブランド名『フラコラ』 https://www.fracora.com/

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会社概要

株式会社FRACORA

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URL
http://www.fracora.com/
業種
製造業
本社所在地
東京都新宿区西新宿1-22-2 新宿サンエービル9F
電話番号
03-5326-8001
代表者名
堀内 泰司
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1960年02月