「経営理念(ミッション、パーパス)」の従業員認識度・共感度について 働き手の54.0%が勤務先の経営理念に共感 70.2%が転職先選びの際にも経営理念を重視
経営理念共感のポイントは「社会貢献性」「経営戦略との乖離がないこと」
総合転職エージェントの株式会社ワークポート(所在地:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:田村高広)は、全国の転職希望者386人(20代~40代・男女)を対象に、会社の存在意義や価値観を表す「経営理念(ミッション、パーパス)」が従業員にどの程度理解・共感されているかについてアンケート調査を行いました。
■【勤務先の経営理念の認識度】 55.4%が勤務先の経営理念を認識
対象者に、現在の勤務先(または、直近の勤務先)で掲げられている経営理念(ミッション、パーパス)を明確に言えるか聞いたところ、「はい」が55.4%、「いいえ」が31.9%という結果になりました。
経営理念が「そもそもない」(12.7%)という人を省くと、6割強の人が自身の勤務する会社の経営理念をきちんと認識していることがわかりました。
■【勤務先の経営理念の理解度】 70.9%が理解している 十分理解している人は4割程度
経営理念が「そもそもない」と回答した人を除く337人に、会社の経営理念をどの程度理解しているか聞いたところ、「十分理解している」が38.9%、「やや理解している」が32.0%と、自信をもって十分理解していると言い切れる人は4割程度ではあるものの、全体を見てみるとおおよそ理解している人が70.9%と大多数であることがわかりました。多くの会社において経営理念は比較的従業員に浸透していることがうかがえます。
■【勤務先の経営理念の共感度】 54.0%が経営理念に共感している
社会貢献性や、経営理念と事業戦略・組織体制等に乖離がないことがポイントに
現在の勤務先(または、直近の勤務先)の経営理念に共感しているか聞いたところ、「やや共感している」と回答した人が35.6%と多数で、「大変共感している」と回答した人は18.4%と2割に満たない結果となりました。全体的にみると共感している人が54.0%と、自身が働く会社とおおよそ価値観が一致していると感じている人は半数を超えていることがわかりました。
そのほか、「自身のポリシーに近い理念」(30代・男性・コンサルタント)や、「自分が今まで大切にしてきたことと合致」(20代・男性・事務)など、自身の考えや価値観に合致しているという意見も目立ちました。
また「納得のいく、簡単な言葉で示されている」(40代・男性・機械系エンジニア)など、わかりやすさが共感に繋がっているという意見や、「企業の魂そのもので、我々が進むべく羅針盤のようなもの」(40代・男性・マーケティング)、「働くモチベーションとなる」(40代・女性・企画)など、自身の働く指標となっているという人も多く見受けられました。
「やや共感している」とした人からは、「方向性は良いと思うが現場への浸透度がまだ低い」(30代・男性・接客販売)など、経営理念に共感するものの、浸透度に関する課題を指摘する意見も挙がりました。
「あまり共感していない」(28.8%)、「まったく共感していない」(17.2%)と回答した人からは、「机上の空論めいている」(20代・男性・機械系エンジニア)、「理想論だけ述べて、実際の行動が伴っていない社員があまりにも多く、有効性を感じない」(40代・女性・コールセンター)などの意見が挙がり、経営理念と現実に乖離が生じると共感できない人が多いことがわかりました。
現在の勤務先(または、直近の勤務先)に入社する際に、経営理念を重視していたか聞いたところ、「あまり重視しなかった」が34.5%、「まったく重視しなかった」が31.1%と重視しなかった人が大半を占める65.6%という結果になりました。「とても重視した」は11.1%、「重視した」は23.3%と、重視する人は34.4%と少数であることがわかります。
■【転職時に経営理念をどの程度重視するか】 重視する人が70.2%
経営理念を重視しなかったことで、入社時のギャップを感じている人も多いようす
これから転職先の会社を選ぶ際に経営理念を重視するか聞いたところ、「とても重視する」が22.3%、「やや重視する」が47.9%と、重視する人が70.2%という結果になりました。「あまり重視しない」は22.0%、「まったく重視しない」は7.8%と、重視しない人は29.8%でした。入社時に重視した人の割合と比較すると、転職時には「重視する」とした人が35.8ポイント増えています。
一方、重視しない理由を聞いたところ、「経営理念だけでは会社の中身(実情)が見えない」(30代・男性・営業)、「実態が不明。経営理念が抽象的な事も多く、あまり参考にならない」(40代・女性・事務)など、必ずしも会社の実態に経営理念が反映されているとは限らないとする意見が多数ありました。
また、「経営理念より自分のスキルが活かせる環境かを重視したい」(20代・男性・クリエイター)、「会社のシステム(給料など)と仕事内容が判断材料であとは自分次第」(30代・男性・接客販売)など、という意見も挙がりました。
■【経営理念に共感できない会社への転職について】 53.6%が応募意欲は下がると回答
転職先の経営理念への共感は必須 価値観の一致は働く意欲向上に重要
転職の際に、会社の経営理念に共感できない場合は応募を見送る人は「はい」が53.6%と、「いいえ」の46.4%を上回りました。
応募を見送る理由を聞いたところ、「共感できない経営理念のために働く矛盾を抱えたままではモチベーション高く働けない」(40代・女性・管理)、「経営理念に共感できない場合、将来、自身の仕事を肯定できない日が来ると思われる」(40代・男性・企画)など、経営理念への共感は、意欲高く働き続けるために必須という意見が多く挙がりました。
ほかにも、「自己の生活や成長に不安が残り、勤め上げることができない」(30代・男性・システムエンジニア)など、価値観の不一致による短期離職への不安の声や、「長期的にみて双方の不利益になる」(40代・男性・システムエンジニア)など、共感しないまま入社すると社員だけでなく会社にとってもマイナスだという声も挙がりました。
今回の調査では、経営理念を重要視し再定義する会社が多い中、ビジネスパーソンも同様に経営理念を重視している傾向があることがわかりました。経営理念を重視する人は、経営理念が自身の業務に大きく関与すると考えるため、転職先選びにおいても重要視していました。
一方で、経営理念が経営戦略や働き方などと乖離していると感じることがあると、経営理念に共感できない、重視しなくてもよいという考えになっているようです。日頃から経営理念に触れる場面があるかどうかによっても、意識は変わりそうです。
ミスマッチのない転職、働き方をするためにも、経営理念、ミッション、パーパスがどのように体現されているのかを読み取る力も大切になってくるのではないでしょうか。
対象者に、現在の勤務先(または、直近の勤務先)で掲げられている経営理念(ミッション、パーパス)を明確に言えるか聞いたところ、「はい」が55.4%、「いいえ」が31.9%という結果になりました。
経営理念が「そもそもない」(12.7%)という人を省くと、6割強の人が自身の勤務する会社の経営理念をきちんと認識していることがわかりました。
■【勤務先の経営理念の理解度】 70.9%が理解している 十分理解している人は4割程度
経営理念が「そもそもない」と回答した人を除く337人に、会社の経営理念をどの程度理解しているか聞いたところ、「十分理解している」が38.9%、「やや理解している」が32.0%と、自信をもって十分理解していると言い切れる人は4割程度ではあるものの、全体を見てみるとおおよそ理解している人が70.9%と大多数であることがわかりました。多くの会社において経営理念は比較的従業員に浸透していることがうかがえます。
■【勤務先の経営理念の共感度】 54.0%が経営理念に共感している
社会貢献性や、経営理念と事業戦略・組織体制等に乖離がないことがポイントに
現在の勤務先(または、直近の勤務先)の経営理念に共感しているか聞いたところ、「やや共感している」と回答した人が35.6%と多数で、「大変共感している」と回答した人は18.4%と2割に満たない結果となりました。全体的にみると共感している人が54.0%と、自身が働く会社とおおよそ価値観が一致していると感じている人は半数を超えていることがわかりました。
経営理念に共感する理由としては「社会貢献性を高める姿勢に共感できる」(30代・男性・ITエンジニア)、「自社のビジネスとリンクしており、社会貢献ができるビジョン・ミッションである」(30代・男性・管理)、「自分の業務がそこにつながっている実感がある」(40代・女性・管理)など、自身の仕事が社会貢献に繋がっているという実感を得られているからだという意見が多く挙がりました。
そのほか、「自身のポリシーに近い理念」(30代・男性・コンサルタント)や、「自分が今まで大切にしてきたことと合致」(20代・男性・事務)など、自身の考えや価値観に合致しているという意見も目立ちました。
また「納得のいく、簡単な言葉で示されている」(40代・男性・機械系エンジニア)など、わかりやすさが共感に繋がっているという意見や、「企業の魂そのもので、我々が進むべく羅針盤のようなもの」(40代・男性・マーケティング)、「働くモチベーションとなる」(40代・女性・企画)など、自身の働く指標となっているという人も多く見受けられました。
「やや共感している」とした人からは、「方向性は良いと思うが現場への浸透度がまだ低い」(30代・男性・接客販売)など、経営理念に共感するものの、浸透度に関する課題を指摘する意見も挙がりました。
「あまり共感していない」(28.8%)、「まったく共感していない」(17.2%)と回答した人からは、「机上の空論めいている」(20代・男性・機械系エンジニア)、「理想論だけ述べて、実際の行動が伴っていない社員があまりにも多く、有効性を感じない」(40代・女性・コールセンター)などの意見が挙がり、経営理念と現実に乖離が生じると共感できない人が多いことがわかりました。
▼「共感できる」派の意見 「理念を体現する仕事ができているため」(40代・男性・機械系エンジニア) 「社会貢献と存在意義を明確にしたものだと思うから」(40代・男性・コンサルタント) 「経営理念に基づいた方針を働いていて実感する」(20代・男性・営業) ▼「共感できない」派の意見 「自分の仕事内容に落とし込んだ時のイメージができていない」(20代・女性・企画) 「理念と経営陣の意見や行動がアンマッチのため、何をしたいのか不透明」(30代・男性・システムエンジニア) 「経営理念が別業種の親会社のものそのままで、会社に合っていない」(40代・男性・システムエンジニア) |
現在の勤務先(または、直近の勤務先)に入社する際に、経営理念を重視していたか聞いたところ、「あまり重視しなかった」が34.5%、「まったく重視しなかった」が31.1%と重視しなかった人が大半を占める65.6%という結果になりました。「とても重視した」は11.1%、「重視した」は23.3%と、重視する人は34.4%と少数であることがわかります。
■【転職時に経営理念をどの程度重視するか】 重視する人が70.2%
経営理念を重視しなかったことで、入社時のギャップを感じている人も多いようす
これから転職先の会社を選ぶ際に経営理念を重視するか聞いたところ、「とても重視する」が22.3%、「やや重視する」が47.9%と、重視する人が70.2%という結果になりました。「あまり重視しない」は22.0%、「まったく重視しない」は7.8%と、重視しない人は29.8%でした。入社時に重視した人の割合と比較すると、転職時には「重視する」とした人が35.8ポイント増えています。
重視する理由を聞いたところ、「今の会社にいて経営理念に納得ができなくなり、初めてその重要性に気付いた」(20代・男性・クリエイター)、「前職が理念を持たない会社で社内がバラバラだった」(40代・女性・企画)など、前職や現職選びの後悔をきっかけに重視するようになったという意見が多く挙がりました。そのほか「経営理念に共感しなければ入社後のギャップを感じる可能性が高まる」(20代・男性・企業信用調査)など、会社の価値観とのミスマッチを防ぐためという意見も多く見受けられました。
一方、重視しない理由を聞いたところ、「経営理念だけでは会社の中身(実情)が見えない」(30代・男性・営業)、「実態が不明。経営理念が抽象的な事も多く、あまり参考にならない」(40代・女性・事務)など、必ずしも会社の実態に経営理念が反映されているとは限らないとする意見が多数ありました。
また、「経営理念より自分のスキルが活かせる環境かを重視したい」(20代・男性・クリエイター)、「会社のシステム(給料など)と仕事内容が判断材料であとは自分次第」(30代・男性・接客販売)など、という意見も挙がりました。
▼「重視する」派の意見 「考え方が合うか判断するひとつの手段だから」(20代・女性・接客販売) 「現職に入ったあとにミスマッチを感じたから」(30代・男性・営業) 「理念に共感し長く働きたいから」(40代・男性・事業開発) ▼「重視しない」派の意見 「経営理念があっても社内に浸透していない場合があり、その場合は無いに等しい」(40代・男性・管理) 「自分が働く理由と経営理念の一致が必ずしも必要と感じない」(30代・男性・機械エンジニア) 「職種や条件の方が上」(20代・男性・機械系エンジニア) |
■【経営理念に共感できない会社への転職について】 53.6%が応募意欲は下がると回答
転職先の経営理念への共感は必須 価値観の一致は働く意欲向上に重要
転職の際に、会社の経営理念に共感できない場合は応募を見送る人は「はい」が53.6%と、「いいえ」の46.4%を上回りました。
応募を見送る理由を聞いたところ、「共感できない経営理念のために働く矛盾を抱えたままではモチベーション高く働けない」(40代・女性・管理)、「経営理念に共感できない場合、将来、自身の仕事を肯定できない日が来ると思われる」(40代・男性・企画)など、経営理念への共感は、意欲高く働き続けるために必須という意見が多く挙がりました。
ほかにも、「自己の生活や成長に不安が残り、勤め上げることができない」(30代・男性・システムエンジニア)など、価値観の不一致による短期離職への不安の声や、「長期的にみて双方の不利益になる」(40代・男性・システムエンジニア)など、共感しないまま入社すると社員だけでなく会社にとってもマイナスだという声も挙がりました。
一方、経営理念に共感できなくても応募に影響しない理由を聞いたところ、「経営理念に関係なく職場環境、仕事内容、その他条件を優先する」(30代・男性・研究開発)、「最終的には現場で働く人の考え方や相性を重視する」(20代・女性・企画)など、経営理念に共感できなくとも職場環境や給与など、ほかに重視したい条件を満たしていれば問題ないという意見がありました。また、「実際の業務にあまり関係しないことが多い」(30代・女性・コールセンター)、「共感できない場合でも、貢献できることはある」(20代・男性・建築)など、経営理念は業務とは関係が薄いと考える人も少なくありませんでした。
今回の調査では、経営理念を重要視し再定義する会社が多い中、ビジネスパーソンも同様に経営理念を重視している傾向があることがわかりました。経営理念を重視する人は、経営理念が自身の業務に大きく関与すると考えるため、転職先選びにおいても重要視していました。
一方で、経営理念が経営戦略や働き方などと乖離していると感じることがあると、経営理念に共感できない、重視しなくてもよいという考えになっているようです。日頃から経営理念に触れる場面があるかどうかによっても、意識は変わりそうです。
ミスマッチのない転職、働き方をするためにも、経営理念、ミッション、パーパスがどのように体現されているのかを読み取る力も大切になってくるのではないでしょうか。
■調査概要 調査内容 :経営理念(ミッション、パーパス)について 調査対象者:当社を利用している全国の転職希望者(20代~40代の男女) 有効回答 :386人 調査期間 :2022年1月6日~1月17日 ※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。 |
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