2024年|案件が多い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)
1位React!案件比率は約40%、月収も1位で111万円|2024年 案件が多い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)
フリーランス・複業・副業の求人マッチングサービス『SOKUDAN(ソクダン)』を運営する、CAMELORS株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田根 靖之)がお知らせいたします。
2024年最新のフリーランス・副業の「案件が多いフレームワークランキング(プログラミング言語)」を発表します。
約5,000件のSOKUDANに掲載されている実際のフリーランス・副業案件(一部抜粋)から作成しました。
「フレームワークの案件数から案件比率を算出して、案件が多いフレームワークのランキング」として紹介しています。後半では上位フレームワークの解説も記載しています。
■調査サマリー
・1位React!案件比率は約40%、月収も1位で111万円
・JavaScriptフレームワーク5つで全体の75%を占める
・JavaScriptフレームワーク5つの平均月収92万円
・上位2言語で全案件数の約60%、上位5言語で92%を占める
・月収100万円を超える4言語は、React、Ruby on Rails、Node.js、Spring
■調査結果はこちら
2024年|案件が多い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)
https://magazine.sokudan.work/post/o7NJdr18
調査対象
SOKUDAN( https://sokudan.work/ )に掲載された求人案件(一部抜粋)の単価と稼働時間から平均時給を計算し、その平均時給から1日8時間、月21日稼働で想定月収と想定年収を試算しました。
・対象期間
2019年7月1月ー2024年1月2日(直近1年)
・対象案件数
2,289件 ※一部抜粋
※本データ引用の際のお願い
メディア掲載の際に出典先を掲載する場合は、下記を追加いただくようお願いします。
出典:SOKUDAN Magazine ( https://magazine.sokudan.work )
2024年|案件が多い「フレームワーク」ランキング(プログラミング)
サマリー
・1位React!案件比率は約40%、月収でも1位の111万円
・4位Ruby on Rails、案件比率10%、月収では2位107万円
・上位2言語で全案件数の約60%、上位5言語で92%
・月収100万円を超える4言語は、React、Ruby on Rails、Node.js、Spring
・JavaScriptフレームワーク5つで全体の75%を占める
・JavaScriptフレームワーク5つの平均月収92万円
(JavaScript:React、Vue.js、Node.js、Nuxt.js、Next.js)
考察
2024年のプログラミング言語のフレームワーク市場は、技術の進化とともに大きく変貌を遂げています。Reactが38.9%の案件比率でトップに立ち、平均月収でも111万円で1位という驚異的な数字を記録しています。これは、ReactがJavaScriptを基盤とし、ウェブアプリケーション開発のフロントエンドで広く使われていることの証です。
Vue.jsとLaravelが、それぞれ20.5%と13.6%の案件比率で市場における重要な位置を占めています。これは、Vue.jsがJavaScriptに基づいており、LaravelがPHPを利用したバックエンド開発に頻繁に用いられることから、JavaScriptとPHPがウェブ開発分野で非常に多くの案件を占めていることを物語っています。この二つの技術の高い案件比率は、ウェブ開発におけるその不可欠な役割を明確に示しています。
Ruby on RailsとNode.jsがそれぞれRubyとJavaScriptをベースにしたフレームワークとして、平均月収107万円、103万円という顕著な高収入を実現しています。この理由は、これらのフレームワークが開発プロセスを大幅に加速し、コードの管理を格段に効率化する能力にあります。その結果、迅速なプロダクト開発と高品質なソフトウェアソリューションの提供を可能にし、多くの企業から高い評価を受けています。
一方で、Django(Pythonベース)、Nuxt.js(Vue.jsのサーバーサイドレンダリング版)、Next.js(Reactのサーバーサイドレンダリング版)は、より特化した用途や技術スタックに適合しています。特にDjangoは、セキュリティと速度に優れることから、平均月収843,696円となっています。Nuxt.jsとNext.jsは、それぞれの元となるフレームワークの拡張版としての位置づけで、ウェブ開発の新たな可能性を開いています。
最後に、Spring(Javaベース)は2.1%の案件比率ながら、平均月収101万円と高額であり、Javaを使用するエンタープライズレベルのアプリケーション開発での需要が高いことを物語っています。
このように、フレームワークの需要と月収は、それぞれの技術が市場においてどれだけ価値を持っているか、そしてそのスキルがどれだけ稀少かに密接に関連しています。開発者にとって、これらの動向はキャリアを考える上で重要な指標となります。
JavaScriptフレームワークの解説
React (案件比率38.9%, 月収1,106,112円)
主な用途: Reactは Google、Facebook、Instagramなどの大手企業で採用されている人気の高いJavaScriptフレームワークです。Webアプリケーション開発やモバイルアプリ開発に広く使われています。
案件数が多い理由: Reactは仮想DOMやコンポーネントベースの設計思想など、画期的な機能を提供しており、開発の生産性を大幅に高められます。また、SEO対応にも長けているため、大規模なWebサービス開発に適しています。それらの特長から、大手企業を中心に導入が進み、案件数が非常に多くなっています。
今後: ReactはJavaScriptフレームワークの中でも確固たる地位を築いており、今後も需要が伸び続けると予想されます。特に、マイクロフロントエンドなどの新しい開発手法の採用が進むにつれ、Reactの重要性はさらに高まると考えられます。
Vue.js (案件比率20.5%, 月収862,680 円)
主な用途: Vue.jsはWebアプリケーション開発に特化したJavaScriptフレームワークです。Reactほど大規模な案件には向いていませんが、中小規模のWebサービス構築に適しています。
案件数が多い理由: Vue.jsはReactと並ぶ主要なJavaScriptフレームワークの1つです。学習コストが比較的低く、導入が容易なことから、中小企業を中心に採用が広がっています。軽量でパフォーマンスに優れるなど、中小規模のWebアプリケーション開発に最適な特長を持っています。
今後: Vue.jsはReactほど大規模な開発に向いていませんが、中小規模のWebアプリケーション開発では引き続き需要が見込まれます。ただし、ReactやAngular、Nuxt.jsなどの競合が台頭してきており、Vue.jsの相対的な地位は徐々に低下するかもしれません。
Node.js (案件比率8.8%, 月収1,033,032 円)
主な用途: Node.jsはJavaScriptをサーバーサイドで使えるようにしたランタイムです。Webサーバーアプリケーションの構築やAPIサーバーの開発に広く活用されています。
案件数が多い理由: JavaScriptがフロントエンドだけでなくバックエンドでも使えるようになったことで、フルスタックJavaScript開発が可能となりました。これにより、JavaScript開発者の需要が高まり、Node.jsの案件数も増加しています。また、イベント駆動型のノンブロッキングI/Oモデルを採用しているため、I/O処理の多いWebアプリケーション開発に適しています。
今後: Node.jsはサーバーサイド開発だけでなく、IoTデバイスの組み込みソフトウェア開発など、適用範囲が広がりつつあります。フルスタックJavaScript開発の流れは今後も続き、Node.jsの需要は堅調に推移すると考えられます。
Nuxt.js (案件比率3.9%, 月収739,704 円)
主な用途: Nuxt.jsはVue.jsを拡張したフレームワークで、Webアプリケーション開発に特化しています。サーバーサイドレンダリングやSPA、静的サイト生成などに優れており、大規模Webサービスの構築に適しています。
案件数が多い理由: Vue.jsはシングルページアプリケーション(SPA)開発に優れていますが、SEO対応などの課題がありました。Nuxt.jsはこれらの課題を解決する機能を提供しており、Vue.jsの大規模Webアプリケーション開発への適用を広げています。Vue.jsの人気に合わせる形で、Nuxt.jsの需要も徐々に高まっています。
今後: Vue.jsの人気に伴い、Nuxt.jsの需要も徐々に高まっていくと予想されます。特に、大規模Webサービス開発における採用が増加すると考えられます。
Next.js (案件比率2.8%, 月収854,784 円)
主な用途: Next.jsはReactを拡張したフレームワークで、Webアプリケーション開発に特化しています。サーバーサイドレンダリングやSPA、静的サイト生成などに優れており、大規模Webサービスの構築に適しています。
案件数が多い理由: Reactはシングルページアプリケーション(SPA)開発に優れていますが、SEO対応などの課題がありました。Next.jsはこれらの課題を解決する機能を提供しており、Reactの大規模Webアプリケーション開発への適用を広げています。Reactの人気に合わせる形で、Next.jsの需要も徐々に高まっています。
今後: Reactの人気に伴い、Next.jsの需要も徐々に高まっていくと予想されます。特に、大規模Webサービス開発における採用が増加すると考えられます。
PHPフレームワークの解説
Laravel (案件比率13.6%, 月収829,248 円)
主な用途: LaravelはPHPのWebアプリケーション開発フレームワークとして最も人気の高いものの1つです。MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャに基づいて設計されており、開発の生産性が高いのが特徴です。
案件数が多い理由: PHPはWebアプリケーション開発の分野で長年使われている言語であり、その中でもLaravelは特に優れたフレームワークとして評価されています。MVC設計により開発工数を大幅に削減できるため、中小企業を中心に導入が進んでいます。また、SEO対応や認証機能、ORM(オブジェクト関係マッピング)などの豊富な機能も人気の理由の1つです。
今後: PHPはWebアプリケーション開発の分野で長年にわたり主要な地位を占めており、Laravelもその中核を担い続けると考えられます。ただし、最近ではPythonやRubyなどの新しい言語も台頭してきているため、Laravelの相対的な地位は徐々に低下する可能性はあります。
Rubyフレームワークの解説
Ruby on Rails (案件比率10.4%, 月収1,073,352 円)
主な用途: Ruby on Railsは Ruby 言語ベースのWebアプリケーション開発フレームワークです。MVCアーキテクチャを採用しており、迅速な開発を可能にします。
案件数が多い理由: Ruby on Railsは開発の生産性が高く、MVCパターンに基づいて設計されているため、大規模なWebサービスの構築に適しています。また、Rubyコミュニティの盛り上がりもあって人気が高まっています。Ruby自体が簡潔な記述が可能な言語であり、開発者にも評価されています。
今後: Ruby on Railsは、これまで長年にわたり人気のWebフレームワークとして君臨してきました。しかし、近年ではPythonのDjangoなどの新興フレームワークも台頭してきており、Ruby on Railsの相対的な地位は徐々に低下していく可能性があります。ただし、Rubyコミュニティの活発さから、一定の需要は維持されると考えられます。
Pythonフレームワークの解説
Django (案件比率3.9%, 月収843,696 円):
主な用途: Djangoは Python言語ベースのWebアプリケーション開発フレームワークです。MVCアーキテクチャに基づいた設計で、迅速な開発を可能にします。
案件数が多い理由: Pythonはデータ分析やAI/機械学習の分野で人気が高まっており、Djangoはその流れに乗っています。Pythonの簡潔な記述が可能な特徴と、Djangoの高い開発生産性が組み合わさり、Webアプリケーション開発に適したフレームワークとして広く採用されています。
今後: Pythonの人気の高まりとともに、Djangoの需要も増加傾向にあります。単なるWebアプリケーション開発だけでなく、機械学習やデータ分析など、Pythonの適用範囲が広がっていることから、Djangoの需要も今後さらに伸びると考えられます。
Javaフレームワークの解説
Spring (案件比率2.1%, 月収1,010,520 円):
主な用途: Springはエンタープライズ向けのJava Webアプリケーション開発フレームワークです。大規模システムの構築に適しています。
案件数が多い理由: Javaはエンタープライズシステム開発の分野で長年にわたり主要な地位を占めており、その中でSpringフレームワークは確固たる地位を築いています。大企業やSIerなどの大規模案件を中心に、Springが広く採用されているのが特徴です。
今後: Javaはエンタープライズ分野で依然として主要な言語の1つであり、Springフレームワークの需要も継続すると考えられます。ただし、最近はKotlinなどの新興言語の台頭もあり、長期的にはSpringの地位が徐々に変化する可能性はあります。
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