洗濯に関する意識調査

半数が洗濯迷子！　生乾き臭には熱湯が効果的　洗浄博士・大矢先生監修　洗濯を快適にする3つのポイント

リンナイ株式会社

2025年7月23日 11時00分

梅雨から夏にかけて、衣類の生乾き臭や、皮脂汚れの黄ばみなど、洗濯の悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。リンナイ株式会社（本社：愛知県名古屋市、社長：内藤弘康）は、洗浄科学の専門家・横浜国立大学大矢勝教授の監修のもと、全国の男女1,000名を対象に、洗濯に関する意識調査を実施しました。

主な調査結果

洗濯の仕上がりの悩み1位「臭いが気になる」　落ちにくい「黄ばみ汚れ」
大矢先生監修洗濯○×クイズ　半数が「洗濯迷子」　生乾き臭には熱湯が効果的
洗剤を選ぶポイント　物価高騰で価格重視？　洗剤の液性　「分からない」　7割
大矢先生監修　汚れマトリクス　汗や醤油は水洗い
半数が見ない「洗濯表示」　8割が自己流で洗濯ネット使用
面倒な作業「洗濯物を干す」　女性の半数は「たたむ」
乾燥方法　晴れても「部屋干し」2割
乾燥時間　部屋干しの半数が「8時間以上」　理想は4時間以内
目指せ「洗濯迷子」卒業！　大矢先生解説　洗濯を快適にする3つのポイント
大矢先生監修　洗剤・漂白剤クイズ

横浜国立大学　名誉教授　大矢勝先生

洗浄技術・試験法、洗剤の環境影響・安全性、消費者情報などの分野の研究に従事し、洗浄技術や洗剤に関する多数の著書の執筆も行う。著書に『図解入門よくわかる最新洗浄・洗剤の基本と仕組み』（秀和システム）、『環境情報学　地球環境時代の情報リテラシー』（大学教育出版）などがある。

梅雨に負担を感じる家事1位「洗濯」　悩みは「乾きづらい」　生乾き臭が気になる1位「バスタオル」

全国の1,000名を対象に洗濯に関する意識調査を実施しました。梅雨時期に負担を感じる家事について聞いた結果、最も多い回答は「洗濯（59.5%）」でした。また、梅雨時期の洗濯で感じる悩みは、「乾きづらい・乾かしづらい（69.3%）」が最も多く、次いで「生乾き臭（58%）」でした。
乾きにくいと感じる洗濯物は、「デニム（生地）・ジーンズ（49.2%）」、生乾き臭が気になる洗濯物は「バスタオル（44.6%）」が最も多い回答でした。

大矢先生コメント

梅雨時期の洗濯は多くの人が負担に感じているようです。生乾き臭対策には早めの乾燥が重要です。生乾き臭が気になる洗濯物にバスタオルと回答している方が多いですが、分厚く水分を含む量が多いので乾燥しにくいからですね。濡れた洗濯物は、生乾き臭の原因菌であるモラクセラ菌が増殖していきます。これからの季節は、乾燥家電等を活用して早めの乾燥を意識しましょう。

洗濯の仕上がりの悩み1位「臭いが気になる」　落ちにくい「黄ばみ汚れ」

洗濯の仕上がりに悩むことを聞いた結果、最も多い回答は「臭いが気になる（生乾き臭）（40.9%）」、次いで「シワがつく（33.4%）」、「汚れが落ちない（31.7%）」でした。

また、落ちにくいと感じる汚れは、「黄ばみ汚れ（48.9%）」が最も多い回答でした。

大矢先生コメント

洗濯物の悩みで生乾き臭が多くあげられることは、日本では当然といってよいでしょう。これは、高温多湿になる日本の気候に起因します。生乾き臭はモラクセラ菌など、細菌類の存在に関連するもので、衣類の衛生状態を表すといえます。不快な悪臭の大部分は、人間にとって良くない状態であることを示す警告と受け取れます。細菌類は衣類の奥に住み着くと、化学的に安定なバイオフイルム（頑丈で崩れにくい菌のかたまり）等を作ってしまいます。わずかな臭いが生じたときに、しっかりと対応することが望まれます。

大矢先生監修　洗濯○×クイズ　正解数5問以下は「洗濯迷子」？

洗浄博士である大矢勝先生に、洗濯に関する正しい知識が分かる洗濯○×クイズを作成していただきました。

洗濯○×クイズ　大矢先生の解説　正しい知識で快適な洗濯ライフ！

洗濯◯✕クイズについて大矢先生に解説していただきました。

1. 洗濯後4時間以内に乾燥させる　【〇】

洗濯物が濡れた状態だと、生乾き臭の原因菌であるモラクセラ菌が増殖します。洗濯後3～4時間以内を目安に、乾燥機などを活用して早めに乾かしましょう。

2. 衣服の間隔をあけて干す　【〇】

早く乾かすためには、空気の流れをつくり、風通しを良くすることが大切です。扇風機なども活用しましょう。

3. シミ汚れに洗剤を直ぬりする　【〇】

食べこぼしなどのシミ汚れ、気になりますよね。洗濯機に入れる洗剤を、シミ汚れに直塗りしてみましょう。シミ取り用の洗剤でなくても、シミを落とすことが期待できます。洗濯機に投入する洗剤の量は、直ぬりした量を差し引けば十分です。

4. 汗で濡れたシャツは乾かしておく　【✕】

汗汚れは、一度乾いてしまうとシャツの繊維と結びつき、落ちにくい黄ばみ汚れに変化してしまいます。濡れたままであれば、水洗いでも簡単に落とせます。

5. 重曹はあらゆる種類の汚れに効く　【✕】

重曹を使う場合は、汚れの性質を理解する必要があります。皮脂汚れであれば、汚れに含まれる脂肪酸と重曹が反応し、水に溶けることで落とせます。しかし、同じ油汚れでも、食用油や機械油などの汚れには洗剤が必要です。

6. 洗濯機の容量いっぱいに衣類を詰め込む　【✕】

汚れは洗濯機の回転により落ちます。目一杯に入れてしまうと、洗濯機内の動きが制限され、十分に効果を発揮できません。縦型の場合は6～7割、ドラム式の場合は洗濯槽の窓の半分程度を目安に洗濯物を入れましょう。

7. 熱湯は生乾き臭に効果的である　【〇】

ニオイの原因菌であるモラクセラ菌は、60℃以上で殺菌できます。一度ついてしまった生乾き臭は熱湯で取り除きましょう。

8. タオルの黒カビ・ピンク汚れに漂白剤を使う　【〇】

白いタオルの黒カビやピンク汚れであれば、洗濯用の漂白剤を活用することで、きれいに落とせる場合があります。衣類の洗濯表示を確認して、塩素系または酸素系の漂白剤を使ってみましょう。

洗濯○×クイズ　「洗濯マスター」は1割　生乾き臭には熱湯が効果的

洗濯○×クイズの結果、全問正解の洗濯マスターは全体の7.3%でした。正答率が最も低い項目は「熱湯は生乾き臭に効果的である…○（54.9%）」、次いで「汗で濡れたシャツは乾かしておく…×（56.2%）」でした。

大矢先生コメント

「熱湯は生乾き臭に効果的である」、「汗で濡れたシャツは乾かしておく」が比較的正答率が低かったです。熱湯は繊維内部まで高温処理して殺菌できるので生乾き臭に効果的です。汗で濡れたシャツを乾かすと良くないのは、汗に含まれるタンパク質系の物質等が強固に付着するようになるためです。これらは汗でびしょびしょに濡れている状態であれば、水洗いでもほとんどが除去されていくものです。クイズの正答率が低い「洗濯迷子」の割合は20代が多いようですが、今は情報を集めやすい時代でもあるので、対応の仕方が分からない汚れや衣類は一度洗い方を調べてみるのも大切です。

洗剤を選ぶポイント　物価高騰で価格重視？　洗剤の液性　「分からない」7割

普段使用している洗剤について聞きました。洗剤を選ぶ際のポイントとして最も多い回答は「価格がお手頃（45.5%）」、次いで「洗浄力が高い（41.5%）」でした。

洗剤の形状は、「液体洗剤（83.8%）」が最も多く、次いで「粉末洗剤（20.2%）」でした。また、洗剤の液性については、最も多い回答が「分からない（69.6%）」でした。

大矢先生コメント

洗剤のSDGs対応策の一つが、最近の高濃縮型の液体洗剤です。液体洗剤は、粉末洗剤と比べて特に製造時のエネルギー消費を抑制することができます。よって、液体洗剤が多く販売され、使用されている現状は、地球環境を意識した消費者の自然な流れといってよいでしょう。溶け残りを気にしなくてもよいという点も液体洗剤の長所ですね。ただ、頑固な汚れには液体洗剤よりも粉末洗剤の方が適している場合も多いので、ひどい皮脂汚れや泥汚れ等に悩んでおられる方は粉末洗剤の方が良いかもしれません。

洗剤の液性についてご存知の方は少ないようでした。普段の洗濯では、そこまで意識することはないかもしれませんが、アルカリ度が高いほど汚れ落ちが強くなることを知っておくと良いでしょう。

汚れの対策が分かる　大矢先生監修　汚れマトリクス　汗や醤油は水洗い

大矢先生監修のもと、普段の汚れ落としに必要な洗浄力と緊急度をまとめました。

［洗浄力：高 × 緊急度：高］　即座に洗浄が必要な汚れ

コーヒーや血液などの汚れは、時間が経つと繊維と結合しやすくなるため落ちにくくなります。そのため、汚れがついた直後に迅速な対応が必要です。水や、ぬるま湯による予洗いに加え、タンパク質を分解するアルカリ性の洗剤を使うことで、シミとして定着するのを防げます。外出先ですぐに洗濯できない場合は、ハンドソープなどの洗剤を探して、汚れを落としましょう。

［洗浄力：高 × 緊急度：低］　じっくり対処すれば落とせる汚れ

機械油や皮脂の汚れは、繊維に蓄積することで、黄ばみやシミとして目立つようになります。黄ばみやシミになってからでは、急いで対応しても結果は変わりません。週末など時間があるときに、洗浄力の高い洗剤や漂白剤でつけおき洗いしましょう。

［洗浄力：低 × 緊急度：高］　すぐに水洗いすれば簡単に落とせる汚れ

汗や醤油などの汚れは、水溶性のため水洗いだけで簡単に落とせます。しかし、時間が経つと酸化して落ちにくくなるため、早めの処理が肝心です。軽くもみ洗いをするだけでも大きく仕上がりが変わるため、洗剤がない場合でもとにかく「すぐ洗う」ことがポイントです。

［洗浄力：低 × 緊急度：低］　手間も少なく放置しても深刻にならない汚れ

繊維くずや砂、花粉など乾燥した細かな汚れは繊維と結合しづらく、時間が経過しても通常の洗剤を使った洗濯で比較的簡単に落とすことができます。ただ、汗などで水分が加わった状態で放置すると、繊維と結合しやすくなり、汚れが落としづらくなってしまうので注意しましょう。

洗濯時の工夫　4割が洗濯前に手洗い　女性2割　おしゃれ着用洗剤を使用

洗濯時の工夫について聞きました。衣類の汚れに対する工夫としては、「洗濯前に汚れが気になる部分を手洗いする（41.4%）」が最も多く、次いで「汚れがひどい場合、洗濯前につけ置きする（洗剤・漂白剤など）（35.3%）」でした。また、素材に対する工夫としては、「デリケート素材はおしゃれ着用洗剤を使う（29.4%）」が最も多い結果でしたが、男女別では、女性が41.2%、男性が17.6%と大きな差がありました。

大矢先生コメント

洗浄力の強い洗剤は、一般に衣類を損傷する危険性が大きくなります。綿や麻、合成繊維（ポリエステルなど）は心配ありませんが、ウールやシルク、カシミヤなどの素材には注意が必要です。おしゃれ着用洗剤は布の痛みのもととなるアルカリ剤等を排除し、衣類に対してダメージを与えないように作られています。アルカリ剤が含まれていると、繊維の内部まで洗剤をしみ込ませるとともに、汚れを引きはがす性能を発揮して効果的に汚れを落としますが、繊維の内部まで洗剤がしみ込むと、収縮やシワ、型崩れの原因になります。デリケートな衣類の洗濯にはおしゃれ着用の洗剤を使うとともに、押し洗いする、あるいは洗濯機を使う場合は洗濯ネットに入れて弱水流で処理することが望まれます。

半数が見ない「洗濯表示」　8割が自己流で洗濯ネット使用

衣類の洗濯表示を確認しているか聞いたところ、半数以上（51.3%）が確認していないことが分かりました。年代別の洗濯表示を確認する割合は、30代が最も低く、60代が最も高い結果でした。

また、洗濯ネットの使用方法については、最も多い回答が「素材や衣類の種類によって使い分けている（50.5%）」、次いで「洗濯表示に関係なく、なるべく使用している（28.0%）」でした。

大矢先生コメント

洗濯表示を見ると、衣類の正しい洗濯方法が分かります。洗濯ネットを使用すると、素材へのダメージを防げますが、汚れ落ちが悪くなります。洗濯時の布の痛みは洗濯時の衣類同士の摩擦が主要因になりますが、洗濯ネットを用いると衣類同士の摩擦は大きく抑えられます。衣類を傷めないで頑固な汚れを取り除きたい場合、事前の処理で頑固な汚れの部分に液体洗剤を塗り込んでブラシ等で軽くこすり、汚れを浮かせた状態で洗濯ネットに入れて洗濯機で洗う方法などが推奨されます。

面倒な作業「洗濯物を干す」　女性の半数は「たたむ」

洗濯の中で面倒に感じる作業について聞いたところ、「洗濯物を干す（48.1%）」が最も多く、次いで「洗濯物をたたむ（46.4%）」でした。男女別の最も多い回答は、男性が「洗濯物を干す（48.4%）」、女性が「洗濯物をたたむ（52.4%）」でした。

大矢先生コメント

洗濯物を干す作業には大変手間がかかりますが、もし仕事の関係等で家事の時間がとりにくい場合などは、全自動の洗濯乾燥機の洗乾コースを利用するのも賢い選択肢です。

洗濯物をたたむ作業も面倒なため、ハンガーにかけて乾燥させ、ハンガーラックで保管するなど、たたむ衣類を少なくするのも一つの方法です。たたむ作業やアイロンがけ等を避けたい場合は、衣類の購入時に、洗濯してもシワになりにくい「ウォッシュ＆ウェア性」の優れた合成繊維系等の衣類を選択するのもよいでしょう。

乾燥方法　晴れても「部屋干し」2割　リビング・ダイニングが最多

洗濯物の乾燥方法について天候別に聞きました。その結果、晴れは「天日干し（73.7%）」、曇り・雨は、「部屋干し（曇り：45.0%、雨：66.9%）」が最も多い回答でした。

部屋干しの場所は、「リビング・ダイニング52.2%」が最多でした。

大矢先生コメント

晴れの日は天日干し、雨の日は部屋干しが多くなることは合理的な判断によるものだと思います。直接日光に当ててもよい衣類は現在では少数派ですが、紫外線を含んだ直射日光には除菌作用のほか、天然の漂白効果も期待できます。ただし、一度ついてしまった生乾き臭や、ピンク汚れにはさほど効果が期待できません。

部屋干しは、雨の日など湿度が非常に高くて乾燥に大変時間がかかる場合に行うことが多いので、扇風機等を利用して部屋の風通しを良くして、干している衣類の間隔をあけるなど少しでも乾燥時間を早める工夫が求められるでしょう。

乾燥時間　部屋干しの半数が「8時間以上」　理想は4時間以内

洗濯物の乾燥時間について干し方別に聞きました。大矢先生が推奨している、4時間以内で乾燥できている割合は、天日干しは37%、部屋干しは13.8%、衣類乾燥機は75.7%でした。

大矢先生コメント

梅雨時期の部屋干し等で4時間以内に乾燥ができないとき、洗濯物に生乾き臭がついてしまうため、乾燥機を使うといった対応法が望ましいです。乾燥機を用いないで対応するには、まず洗剤の種類に着目すべきです。いくら洗濯を頑張っても、洗濯後に残留する細菌をゼロにすることはできません。細菌が10倍に増えるのにおおよそ4時間程度かかると考えればよいでしょうが、もともとの残留細菌を10分の1や100分の1にしておけば臭いが問題になる細菌数に増えるまで時間を稼ぐことができます。よって、除菌表示のある洗剤を選ぶことで、生乾き臭の防止が期待できます。

目指せ「洗濯迷子」卒業！　大矢先生解説　洗濯を快適にする3つのポイント

洗濯を快適にするポイントについて、大矢先生に解説していただきました。

1. 自分に合った「洗濯スタイル」を見つける

洗濯が苦痛なく時間をかけることのできるタイプの人は、情報を収集してぜひ洗濯を楽しんでいただきたいと思います。仕事の関係等で、できるだけ時間・労力をかけずに洗濯したい人は洗濯乾燥機の利用や、もともと漂白可能な衣類をえらぶ等、洗濯の手間を省くことで苦痛の種が減ります。たとえば、ウールや羽毛製品など自然素材の生地は、軽くて快適に使えますが、菌類・虫類による不衛生な環境の原因になるため、ひと手間かかることを知っておきましょう。

2. 汚れは「即対応」が基本

汚れたらすぐ洗うのが洗濯のコツになります。多くの汚れは時間が経過すると汚れが強固になります。すぐに洗うのであれば、一般の洗剤のみで大部分の汚れは除去できます。すぐに洗濯するのが難しい場合は、水洗いするだけでも、汚れを落としやすくなります。黄ばみ汚れなど、時間をおいて落としづらくなった汚れには、液体洗剤の塗布処理や、素材によっては塩素系漂白剤、粉末タイプの酸素系漂白剤を利用することで除去しやすくなることが多いです。

3. 汚れやニオイが気になったら、調べて楽しむ「洗濯実験」

汚れやニオイを落とす方法は様々です。生乾き臭は熱湯、鉄錆汚れはトイレ用酸性洗浄剤、油性ペンや機械油はベンジンや除光液、墨汁や泥シミはご飯粒と粉石けんを混ぜ合わせたペーストで取り除くなど、意外なモノや組み合わせが使えます。今はネット上で様々な汚れの落とし方を調べることもできるので、ぜひ化学の実験のように汚れ落としを楽しんでいただきたいと思います。

大矢先生監修　洗剤・漂白剤クイズ　洗剤・漂白剤の正しい選び方

迷いがちな洗濯物と洗剤・漂白剤の組み合わせについて、大矢先生監修のもとクイズを作成しました。洗剤・漂白剤の正しい選び方を学びましょう。

1. ウールのセーターに適した洗剤の液性　【中性】

一般的に、皮脂や食品のタンパク質は、弱アルカリ性の洗剤で溶解することで落としています。おしゃれ着の多くも、ウールなどタンパク質でできていることから、弱アルカリ性の洗剤を使うと、衣類の繊維まで傷めてしまいます。これは、髪を石鹸で洗うとキシキシするのと同じことです。汚れ落ちは悪くなってしまいますが、繊維の傷みを防ぐためにも、おしゃれ着専用など弱酸性～中性の洗剤を使いましょう。