【春に向けた肌準備調査】6割が「花粉シーズン前に肌を整えたい」と回答、8割超が季節の変わり目に肌トラブルを経験
皮膚科医が解説する春先の肌荒れ対策と花粉による肌トラブル予防法
【結論】本調査のポイント
結論から言うと、春の肌荒れ対策は2〜3月の花粉本格化前から始めることが重要です。花粉による肌荒れが気になる方は保湿ケアの強化と花粉の付着を防ぐ対策を、季節の変わり目に敏感肌になりやすい方はスキンケアの見直しとバリア機能の回復を優先してください。症状が2週間以上続く場合や赤み・かゆみが強い場合は、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。
・62.3%が「花粉シーズン前に肌を整えたい」と回答
・84.7%が季節の変わり目に肌トラブルを経験
・春先の肌悩みトップ3は「乾燥(71.0%)」「かゆみ(58.3%)」「赤み(42.7%)」
用語解説
■ 花粉皮膚炎とは
花粉皮膚炎とは、花粉が皮膚に付着することで引き起こされる皮膚の炎症反応である。主に目の周りや頬など露出部位に赤みやかゆみ、湿疹が生じる特徴を持ち、花粉症の症状がない人でも発症することがある。
■ バリア機能とは
バリア機能とは、皮膚が外部刺激から体を守り、体内の水分蒸発を防ぐ防御機能である。角質層の細胞と細胞間脂質(セラミドなど)によって構成され、この機能が低下すると乾燥や肌荒れを引き起こしやすくなる。
■ 揺らぎ肌とは
揺らぎ肌とは、季節の変わり目や環境変化によって一時的に肌が敏感になり、普段使っている化粧品でも刺激を感じやすくなる状態である。バリア機能の低下が主な原因とされ、適切なスキンケアで回復が見込める。
春の肌荒れタイプ別の特徴と対策比較

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比較項目 |
花粉による肌荒れ |
乾燥による肌荒れ |
揺らぎ肌 |
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主な症状 |
目周り・頬の赤み、かゆみ |
全体的なカサつき、粉ふき |
ピリピリ感、化粧品がしみる |
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発症時期 |
花粉飛散時期(2〜4月) |
冬〜春先の乾燥期 |
季節の変わり目 |
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好発部位 |
露出部(顔・首) |
全身 |
顔全体 |
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主な原因 |
花粉の付着・アレルギー反応 |
湿度低下・バリア機能低下 |
気温差・環境変化 |
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セルフケア |
花粉付着防止・帰宅後の洗顔 |
保湿の徹底・加湿 |
低刺激スキンケアへの切替 |
|
受診の目安 |
症状が1週間以上続く |
保湿しても改善しない |
2週間以上改善しない |
※一般的な目安であり、個人差があります。
皮膚科・形成外科を専門とするアイシークリニック(医療法人社団鉄結会、新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、全国の20〜50代の男女300名を対象に「春に向けた肌準備に関する意識調査」を実施いたしました。花粉シーズン到来を前に、季節の変わり目における肌トラブルの実態と対策意識を明らかにし、春先の肌荒れ予防に役立つ情報を発信いたします。
調査背景
毎年2月から4月にかけて、花粉の飛散や気温・湿度の変化により、肌トラブルを訴える患者様が増加します。近年は「花粉皮膚炎」への認知も高まり、花粉症の症状がなくても肌荒れに悩む方が増えています。そこで当院では、春先の肌トラブルに対する意識や準備状況を調査し、適切な予防・対策方法を皮膚科医の視点からお伝えすることを目的として本調査を実施いたしました。
調査概要
・調査対象:全国の20〜50代の男女で、過去に季節の変わり目に肌トラブルを経験したことがある方
・調査期間:2026年1月6日〜1月15日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象人数:300名
調査結果
【調査結果】8割超が季節の変わり目に肌トラブルを経験
設問:季節の変わり目(特に冬から春)に肌トラブルを経験したことがありますか?

84.7%の方が季節の変わり目に肌トラブルを経験していることが明らかになりました。特に「毎年経験する」と回答した方が約半数を占め、春先の肌荒れが多くの方にとって毎年の悩みとなっている実態が浮き彫りになりました。
【調査結果】春先の肌悩み1位は「乾燥」、7割超が回答
設問:春先に特に気になる肌の悩みは何ですか?(複数回答可・上位3つまで)

春先の肌悩みとして最も多かったのは「乾燥・カサつき」で71.0%が回答。次いで「かゆみ」が58.3%、「赤み・炎症」が42.7%と続きました。これらは花粉皮膚炎やバリア機能低下の典型的な症状であり、適切な保湿ケアと花粉対策の重要性が示唆されます。
【調査結果】6割超が「花粉シーズン前に肌を整えたい」と回答
設問:花粉シーズン前に肌を整えておきたいと思いますか?

62.3%の方が花粉シーズン前に肌を整えたいと考えていることが判明しました。一方で「どちらともいえない」「あまり思わない」と回答した方も約3割存在し、具体的な準備方法が分からないという声も調査から聞かれました。
【調査結果】対策トップは「保湿ケアの強化」で6割超が実践
設問:春先の肌荒れ対策として実践していることは何ですか?(複数回答可)

最も多く実践されている対策は「保湿ケアの強化」で63.7%でした。一方、「皮膚科の受診」は12.3%にとどまり、セルフケアが中心となっている実態が明らかになりました。症状が改善しない場合は早めの受診が推奨されます。
【調査結果】約7割が春先の肌荒れで皮膚科未受診、セルフケアに頼る傾向
設問:春先の肌荒れで皮膚科を受診したことがありますか?

春先の肌荒れで皮膚科を受診したことがある方は31.3%にとどまりました。「受診を検討したが行かなかった」方が24.0%存在し、受診のきっかけや目安が分からないという課題が浮かび上がりました。
調査まとめ
本調査により、8割超の方が季節の変わり目に肌トラブルを経験し、6割超が花粉シーズン前に肌を整えたいと考えていることが明らかになりました。春先の肌悩みは乾燥・かゆみ・赤みが上位を占め、これらは花粉皮膚炎やバリア機能低下の典型的な症状です。対策としては保湿ケアの強化が最も実践されていますが、皮膚科受診率は約3割にとどまっており、症状が改善しない場合は専門医への相談が望まれます。
医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師
皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、春先の肌荒れは「事前の準備」と「早めの対処」が改善の鍵となります。花粉シーズン本格化の2〜3週間前からバリア機能を整えておくことで、トラブルの発症リスクを大幅に軽減できます。
春先の肌荒れには主に3つのタイプがあります。1つ目は花粉が皮膚に付着して起こる「花粉皮膚炎」で、目の周りや頬に赤み・かゆみが生じます。2つ目は気温・湿度変化による「バリア機能の低下」で、全体的な乾燥やカサつきが特徴です。3つ目は環境変化に対応しきれない「揺らぎ肌」で、普段使っている化粧品がしみるようになります。
今回の調査で62.3%の方が花粉シーズン前に肌を整えたいと回答されましたが、具体的な準備方法を知らない方も多いようです。最も重要なのは、2月上旬から保湿ケアを強化し、バリア機能を高めておくことです。セラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤を朝晩しっかり使用することをお勧めします。
花粉の飛散が始まったら、外出時のマスク着用と帰宅後すぐの洗顔が効果的です。ただし、洗顔のしすぎは逆にバリア機能を低下させるため、ぬるま湯で優しく洗い流す程度にとどめてください。症状が2週間以上続く場合や、かゆみで眠れない場合は、早めに皮膚科を受診されることをお勧めします。
【エビデンス】日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドラインでも、皮膚バリア機能の維持・改善のために保湿剤の継続使用が推奨されています。皮膚科医としての臨床経験では、花粉シーズン前から保湿ケアを強化した患者様は、春先の肌トラブル発症率が明らかに低い傾向がみられます。
花粉シーズン前の準備(2月上旬から)
・セラミド・ヒアルロン酸配合の保湿剤で朝晩しっかり保湿
・洗顔は1日2回まで、ぬるま湯で優しく洗う
・刺激の少ないスキンケア製品への切り替えを検討
花粉シーズン中の対策
・外出時はマスクやメガネで花粉の付着を防止
・帰宅後すぐに洗顔し、花粉を落とす
・保湿ケアは継続、かゆくても掻かない
受診の目安
・症状が2週間以上続く場合
・かゆみが強く日常生活に支障がある場合
・セルフケアで改善しない場合
髙桑 康太(たかくわ こうた)医師
皮膚腫瘍・皮膚外科領域で15年以上の臨床経験と30,000件超の手術実績を持ち、医学的根拠に基づき監修を担当
専門分野:皮膚腫瘍、皮膚外科、皮膚科、形成外科
・ミラドライ認定医
臨床実績(2024年時点、累計)
・皮膚腫瘍・皮膚外科手術:30,000件以上
・腋臭症治療:2,000件以上
・酒さ・赤ら顔治療:1,000件以上
略歴
・2009年 東京大学医学部医学科 卒業
・2009年 東京逓信病院 初期研修
・2012年 東京警察病院 皮膚科
・2012年 東京大学医学部附属病院 皮膚科
・2019年 アイシークリニック 治療責任者
監修領域:皮膚腫瘍(ほくろ・粉瘤・脂肪腫など)、皮膚外科手術、皮膚がん、一般医療コラムに関する医療情報
よくある質問(Q&A)
Q1. 春の肌荒れ対策はいつから始めるべき?
A. 花粉飛散開始の2〜3週間前、1月下旬〜2月上旬から準備を始めることをお勧めします。
本調査では84.7%の方が季節の変わり目に肌トラブルを経験しており、毎年繰り返す方も47.3%に上ります。花粉が本格的に飛散し始めてから対策を始めても、すでにバリア機能が低下していることが多いため、先手を打った準備が効果的です。具体的には保湿ケアの強化と、刺激の少ないスキンケアへの切り替えを行ってください。
Q2. 花粉で肌荒れするのは花粉症の人だけ?
A. 花粉症の症状がない方でも、花粉が皮膚に付着することで肌荒れを起こすことがあります。
これは「花粉皮膚炎」と呼ばれ、くしゃみや鼻水などの典型的な花粉症症状がなくても発症します。本調査でも春先の肌悩みとして「かゆみ」が58.3%、「赤み・炎症」が42.7%と高い割合を示しており、花粉による皮膚への影響は広く認識されつつあります。特に目の周りや頬など露出部位に症状が出やすいのが特徴です。
Q3. 春の肌荒れにはどんな保湿剤が効果的?
A. セラミドやヒアルロン酸など、バリア機能を補強する成分を含む保湿剤が効果的です。
調査では63.7%の方が春先の対策として「保湿ケアの強化」を実践しています。特に重要なのは、角質層のバリア機能を構成するセラミドを補給できる保湿剤です。クリームタイプや乳液タイプなど、ご自身の肌に合った使用感のものを選び、朝晩しっかり塗布することで、花粉やアレルゲンの侵入を防ぐ効果が期待できます。
Q4. 春先の肌荒れで皮膚科を受診する目安は?
A. セルフケアで2週間以上改善しない場合、またはかゆみや赤みが強い場合は受診をお勧めします。
本調査では皮膚科受診経験者は31.3%にとどまり、多くの方がセルフケアに頼っている実態が明らかになりました。しかし、症状が長引く場合や日常生活に支障をきたす場合は、医療機関での適切な治療が必要です。外用薬の処方や、アレルギー検査による原因特定など、セルフケアでは得られない効果が期待できます。
Q5. マスクは春の肌荒れ対策に効果がある?
A. 花粉の付着を防ぐ効果がありますが、マスク自体が肌荒れの原因になることもあるため注意が必要です。
調査では45.0%の方が春先の対策としてマスク着用を実践しています。マスクは花粉が顔に付着するのを防ぐ効果がありますが、摩擦による刺激やマスク内の蒸れが肌荒れを悪化させることもあります。肌に優しい素材のマスクを選び、長時間の着用を避けることが大切です。帰宅後はマスクを外し、保湿ケアを行いましょう。
放置のリスク
・放置すると症状が慢性化し、色素沈着や肌質の変化につながる可能性
・掻くことで皮膚が傷つき、細菌感染のリスクが高まる
・バリア機能がさらに低下し、他のアレルゲンや刺激物質にも敏感になる悪循環
こんな方はご相談ください|受診の目安
・セルフケアを2週間続けても改善しない場合
・かゆみが強く、眠れないなど日常生活に支障がある場合
・赤みや湿疹が広範囲に広がっている場合
・市販薬を使用しても効果がない場合
クリニック案内
アイシークリニックの特徴
・皮膚科・形成外科の専門医療機関として幅広い肌トラブルに対応
・都内5院・大宮1院の計6院で通いやすい立地
・当日予約・当日診療が可能(空き状況による)
・保険診療・自由診療の両方に対応し、症状に合わせた最適な治療を提案
アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
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