【イベントレポート】メルカリ グリーンフライデープロジェクト 新作ゼロの「サステナブルファッションショー」

小山田早織氏とMB氏が不要な服の利活用コーディネートを提案、丸山敬太氏を交えて「これからのサステナブルな消費のあり方」をトーク

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)は、毎年11月第4金曜日に世界的に実施される大型セール「ブラックフライデー」を受け、欧州を中心に広がっている持続可能な消費を促す「グリーンフライデー」※1に合わせ、2020年11月26日(木)、家にある活用できていないモノの利活用を促す取り組みとしてメルカリ グリーンフライデープロジェクト 新作ゼロの「サステナブルファッションショー」を開催しました。

※1:グリーンフライデーとは、大規模セールが行われるブラックフライデー(11月第4金曜日)に代表される過剰消費に対抗し、モノを大切に長く使うなど、地球環境に優しい持続可能な消費を啓蒙する目的で行われている取り組みです。先行して取り組みが進む欧州では、ブラックフライデーと同時期に、不要な衣服の交換会やモノを修理して使い続けることを教えるワークショップなどが実施されています。


【新作ゼロの「サステナブルファッションショー」】

当日は、家に眠っている洋服を持参した一般参加者に対して、ファッションスタイリストの小山田 早織氏、ファッションアドバイザーのMB氏が、ご自身の不要になった服や「メルカリ」で購入した服を活用したコーディネートを実施。コーディネートによって息を吹き返した洋服を身にまとった一般参加者がファッションショーを披露しました。自身が手掛けたコーディネートの一例について、両氏は次のようにコメントしました。

■小山田氏のコーディネート

小山田氏:お持ちいただいたお洋服は、お母様から譲っていただいたという何十年も前のスカート。大切に長く使っていきたいというご意向を受けて、トレンドを盛り込みすぎず、彼女の持つ女性らしさと品の良さをしっかり打ち出せるように、ベーシックカラーでまとめました。

「メルカリ」で購入した、カルガンラムのジャケットとニットをあわせました。今年はミニスカートやボリュームのあるアウターもトレンドなので、彼女のスタイルの良さを活かし、オーバーコートを着てもあえて身体を隠さないようにスタイリングしました。

「サステナブル」が盛り上がり、毛皮のコートなどを着用する機会が減っていますが、すでに製品化されていて「メルカリ」などに出品されているアイテムは、こうして大事に譲り受けていくのも良いことだと感じました。
 

■MB氏のコーディネート

MB氏:デニムとグレーのカットソーをお持ちいただきました。事前に写真を拝見して、きれいめなスタイルを嗜好されているとわかったので、きれいめなスタイルの中で2つのアイテムを活かすべく、「メルカリ」で購入したコートでドレスライクにバランスを取り、インナーとパンツが大人っぽく見えるように、カジュアルに見える面積を減らすようにしました。また、パンツと靴は同じようなトーンで揃えて足長に見えるようにし、スタイルをよりきれいに見せるように意識しています。

コレクションやファッションショーではトレンドを取り入れすぎて、普段使いしにくいことがあります。今回は街で着られるように「普通っぽいけどおしゃれ」な印象に。ただ、スタンダードに寄せすぎても退屈なので、首元にタイダイ柄のダウンマフラーを巻いてアクセントを加えました。
 

【トークセッション「これからのサステナブルな消費のあり方」】

ファッションショー後には、小山田氏、MB氏に加え、ファッションデザイナーの丸山敬太氏を迎えて、「これからのサステナブルな消費のあり方」をテーマとしたトークセッションを開催しました。
 

■“購入後ほとんど活用できていないモノ”の約6割が「洋服」

本イベントに先立ち、メルカリが2020年10月に実施した調査において、回答者の45.7%が「購入後ほとんど活用できていないモノを保有しており、そのうち58.5%は『洋服』で占められている」ことがわかりました。また、活用できていないモノを購入する背景には「衝動買い」があり、「購入時は気に入っていた」(54.9%)、「セール(値引き)されていた」(42.4%)などの理由が挙げられました。

MB氏:おしゃれの価値はモノだけで決まるのではなく、モノと着こなしの掛け算で構成されると思っています。モノだけで価値を判断するのはもったいない。今回のショーでは、参加者の皆さまが着られなくなったモノを持ってきて、僕らも、誰かが不要に感じて「メルカリ」に出品したモノを使いました。つまり、不要になったモノ同士を掛け合わせて「要るモノ」が出来た。これは、着こなしでモノを蘇らせることができることの証明だと思います。

“着こなしのリテラシー”が高まっていくことで、モノが捨てられずに活かされる土壌が生まれてくるのではないでしょうか。調査結果を見るとまだまだの状況ですが、今回のようなショーに参加してみて、いずれ実現できることだと感じました。この“着こなしのリテラシー”を伝えていくことも、僕の仕事であると思っています。


小山田氏:メンズファッションはレディースファッションに比べて、良いものを大事にする文化が強い印象があります。レディースの場合は、ファッションの楽しみ方の一つとして、洋服を買った時の高揚感を得たくてショッピングをされる方がメンズよりも多くいらっしゃると感じます。でも、店頭で着用した時と、自宅に帰って着用した時とで、「あれ、なにか違う……」となることがありますよね(笑)。

「すごく気に入っているが、一度も着たことがない」という服を持ってこられる方が、こうしたイベント時には必ずいらっしゃいます。「購入後ほとんど活用できていないモノ」の約6割が洋服であるのは、女性の気持ちに寄り添って考えると、仕方がないことかな……とも思ってしまいますね。


丸山氏:僕は、「活用しないモノはだめですか?」と思います。僕自身、お買い物をする時の高揚感が「体験」として財産になっていて、ファッションには、あるイメージや世界に連れて行ってくれる力があると信じているんです。例え1年に1回しか着ない服であっても、それが強烈な思い出として価値を持っているのであれば、それは大切にすべきものだと思います。サイズの問題などで着られなくなったときには、ほかの誰かに体験をシェアしたり、誰かに譲ったりして循環させていくことが、これからのファッションに大事ではないでしょうか。また、「作り手側がどう作るか」もとても大事だと感じています。


■現在のファッション業界におけるサステナブルの課題

丸山氏:僕はファッションを生業にしていて、ファッションビジネスを生業にしているわけではないので言ってしまいますが、最も問題だと思っているのが、供給過多。それと、必要以上にモノをよく見せようとする広告です。一時期はマーケティングの時代と言われていましたが、そういう取り組みのツケが回ってきているのではないでしょうか。これからは、「必要な量を必要なだけ、丁寧につくる」という精神のもとに服を作っていければと感じます。それは、高い服であれ、お手頃な価格帯の服であれ同じだと思います。

小山田氏:「サステナブル」は数年前からファッション誌などで注目されていて、今年になってようやく芽が出たと感じます。今年は、ペットボトルの再生素材で作ったシューズやエコバッグなど、おしゃれな商品が登場した年でした。スタイリストとしては、扱いやすい商品が増えてきているので、「サステナブル」というトレンドが長く続いてほしいと思っています。

MB氏:丸山さんと同じく「供給過多」に問題意識を持っていて、僕のオリジナルブランドでは在庫を持たないよう受注生産にしています。ファッションは文化です。文化は人々の生活を豊かにしたり、人生に彩りを与えたりするから成り立つもの。それがもしネガティブな面が強く見えてしまうと、一気に腐ってしまう。だから、文化はどこまでもポジティブなものでなければならないと思います。ただ、ビジネスである以上、誰かが割を食うことになるのも事実です。それを可能な限り削っていくことが重要で、供給の多さをいかに改善していくか、あるいは捨てられている洋服をどのように活用していくかを、もっと考えていかなければなりません。
 

■供給過多な洋服を循環させるために、メルカリにできること

MB氏:すごく単純な話ですが、商品の利用方法までを提案するべきだと思います。服屋は着こなしを提案するし、デザイナーはルックやイメージを通して服の使い方を提案します。今のネット通販を見ていると、写真を載せるだけのケースがとても多い。そうではなく、どのようなトレンドがあって、どのように着こなせば楽しくて、といったことまでを伝えるべきではないでしょうか。メルカリが着こなしの提案までをすることで、もっと洋服は循環していくと思います。


■登壇者のご紹介

丸山 敬太 氏(ファッションデザイナー)
文化服装学院卒業。1994年にコレクションデビュー。世界の舞台でもコレクションを発表。 『晴れの日に着る服・心を満たす服』をコンセプトに、新たなモードエレガントを提案。 その他、ミュージシャン、俳優、舞台の衣装制作をはじめ、 ブランドやイベントのディレクションなど、広い分野で活動。近年ではJALの制服を手掛ける。 2016年 青山本店をコンセプトストア『丸山邸』としてリニューアルオープン。 2019年 ブランド25周年を迎えた。
 

小山田 早織 氏(ファッションスタイリスト)
スタイリストアシスタントを経て2009年独立。雑誌や広告を中心に、ファッションショーや有名タレントのスタイリングを手掛ける。ファッションブランドEzicのディレクションをはじめとし、様々なアパレル ブランドのコンサルティングを手掛けるなどその活動は多岐に渡り、日本テレビ「ヒルナンデス!」への出演で人気を博す。現在はワーキングマザーとしての顔も待つ。2017年初となる著書「身の丈に合った服で美人になる(講談社刊)」2019年「もう通勤服に悩まない(講談社刊)」を出版。
 

MB 氏(ファッションアドバイザー)
アパレル店舗のスタッフから、店長、マネージメント、バイヤー、コンサルティング、EC運営など多岐にわたる経験を持つ。現在は自身の運営する会社の代表としてプロバイヤーや企業コンサルタントなどの傍ら、ブログ「最も早くオシャレになる方法KnowerMag」を運営。発行する有料メルマガは個人配信者としては日本一の規模を誇る堀江貴文(ホリエモン)氏を超えて1位をマーク(配信メディアまぐまぐにて)。出版する書籍は軒並みベストセラー、関連書籍含む累計刷数は100万部を突破。




【メルカリ 概要】
会社名:株式会社メルカリ
所在地:〒106-6118 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
事業内容:スマートフォン向けフリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運営
代表者名:山田進太郎
Webサイト:https://about.mercari.com/
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