QNXとベクターが提供する「Alloy Kore」、メルセデス・ベンツのSDV開発加速を支援
新プラットフォームにより、自動車メーカーはソフトウェアエンジニアリングのフォーカスを基盤開発からイノベーションへと移行
米国ラスベガス(CES) - 2026年1月6日– BlackBerry Limited(本社:カナダ オンタリオ州、CEO:ジョン・ジアマッテオ、NYSE:BB、TSX:BB)の事業部門であるQNXと、Vector Informatik GmbH(本社:ドイツ シュトゥットガルト 以下、ベクター)は、ソフトウェア定義型自動車(SDV)の開発を簡素化し、加速するために設計された車載基盤ソフトウェアプラットフォーム「Alloy Kore(アロイ コア)」を発表しました。
Alloy Koreは、近年ますます複雑化する車載ソフトウェアアーキテクチャの課題に対応するために開発されたプラットフォームです。安全認証を取得済みの堅牢かつ拡張性に優れたソフトウェア基盤を提供することで、自動車メーカーがより迅速にイノベーションを推進できるよう支援します。現在、ベクターまたはQNXから提供される複数のディストリビューションを通じて、早期アクセス版の提供が開始されており、自動車メーカーは自社の開発方針に応じた柔軟な導入と統合が可能です。
Alloy Kore:戦略的な飛躍
自動車メーカーは、車載ソフトウェアの複雑化という大きな課題に直面しています。特に、OSやミドルウェアなどの基盤レイヤーの統合は長年にわたり負担となっており、本来注力すべき付加価値の高いソフトウェア開発への注力を妨げる要因となってきました。近年の車両量産開始(SOP)の遅延や計画変更の多くは、こうした基盤ソフトウェアの統合、最適化の難しさに起因しています。OEM各社および自動車業界全体では、SDVに求められる安全性とセキュリティ要件を満たしつつ、リスクを低減し、開発期間を短縮できる信頼性の高い共通基盤ソフトウェアが強く求められています。Alloy Koreは、こうした課題に対するソリューションです。
本プラットフォームは、QNXの安全認証済みOSおよび仮想化技術と、ベクターの安全なミドルウェアを統合することで、車両ドメイン全体にわたるアプリケーション展開を可能にする、軽量かつスケーラブルな基盤を提供します。これにより、ソフトウェア統合に伴う負荷を軽減し、開発を加速するとともに、自動車メーカーはドライバーや乗員の車内体験価値を高めるイノベーションに、より多くのエンジニアリングリソースを集中させることができます。
早期アクセス版における進展とOEMの採用
メルセデス・ベンツを含む一部のOEMは、Alloy Koreを次世代SDVアーキテクチャにどのように統合できるか、すでに検討を開始しています。モジュール型ミドルウェアと安全認証済みOSを活用し、高性能な集中型コントロールユニットの実現や、車両フリート全体へのOTA(Over-the-Air)アップデートを可能にすることを目指しています。これにより、ハードウェアとソフトウェアの開発サイクルを分離し、新たなデジタル車両アプリケーションの市場投入を加速させることが期待されています。
メルセデス・ベンツのソフトウェアベースレイヤー/ネットワーク設計担当責任者であるMarco Maniscalco氏は、次のように述べています。
「Alloy Koreは、SDVの開発に新たな可能性をもたらします。安全性、セキュリティ、性能を統合したスケーラブルな共通基盤により、車両イノベーションの新たな可能性が広がります。この車載基盤ソフトウェアプラットフォームは、自動車メーカーが最先端のソフトウェア体験を迅速に提供し、車載ソフトウェアアーキテクチャの進化を後押しする可能性を秘めています」
QNXのプレジデントであるJohn Wallは、次のように述べています。
「SDV開発の複雑性は飛躍的に増大していますが、解決策は単に『より多くを構築する』ことではなく、『よりスマートに構築する』ことです。Alloy Koreは、車載ソフトウェアの基盤に潜む複雑性を抽象化することで、OEMがブランドを形づくる、高度な運転支援システムやパーソナライズされた車内体験といった、本質的なイノベーションに集中できる環境を提供します。本プラットフォームは技術的な成果にとどまらず、次世代モビリティに向けた戦略的な基盤です」
Alloy Koreプラットフォームの早期アクセスプログラムでは、OEMは2026年後半に予定されている正式な認証版リリースに先立ち、プロトタイプ開発、統合、フィードバックの提供を進めることが可能です。認証取得版は、機能安全(ISO 26262 ASIL Dを含む)とサイバーセキュリティ(ISO/SAE 21434)の最高水準の要件を満たす予定です。QNXとベクターはまた、主要な乗用車および商用車OEM、業界団体がAlloy Koreをリファレンスアーキテクチャとして活用できるようにすることで、自動車エコシステム全体におけるイノベーションの加速と相互運用性の確保を目指しています。これは、次世代モビリティ向けのオープン標準、安全性、性能を推進するという両社の共通ビジョンを反映したものです。
ベクターのプレジデント兼マネージングディレクターであるMatthias Traub氏は、次のように述べています。
「Alloy Koreは、OEMがソフトウェア定義型の未来にどう向き合うかを大きく変える転換点です。自動車メーカーは、車両プログラムごとに基盤を作り直すのではなく、スケーラブルでモジュール化されたプラットフォームを活用することで、統合作業を削減し、イノベーションのスピードを高めることができます。OEMが真に注力するべき、知能化・パーソナライズ・安全性を備えたモビリティ体験の提供を支援するために、Alloy Koreを開発しました。初期段階から見られるOEMの高い関心は、業界が従来型アーキテクチャを超え、より俊敏でアプリケーション中心のアプローチへ進む準備が整ったことの明確な証です」
CES 2026でAlloy Koreのライブデモを実施
「CES 2026」(開催地:米国ネバダ州ラスベガス Las Vegas Convention Center、期間:現地時間2026年1月6日~9日)で、Alloy Koreのライブデモをご覧いただけます。QNXブース(西ホール、#4024)までご来場いただくか、こちら( Email: mediarelations@blackberry.com )から担当者とのミーティングをご予約ください。
詳細は、QNX.comをご覧いただくとともに、@QNX Newsをフォローしてください。
BlackBerryについて
BlackBerryは、世界の企業や政府機関向けに、インテリジェントなソフトウェアとサービスを提供しています。BlackBerryの高性能な基盤ソフトウェアにより、大手自動車メーカーや産業界の大手企業は、安全性、セキュリティ、信頼性を損なうことなく、革新的なアプリケーションの開発、新たな収益源の創出、変革的なビジネスモデルの展開を実現できます。カナダ・オンタリオ州ウォータールーに本社を置く当社は、セキュアな通信分野における深い実績を有し、包括的で高度なセキュリティを備え、広範な認証を取得したポートフォリオを通じて、モバイル機器の防御、ミッションクリティカルな状況下でのコミュニケーション、そして重要事象の管理を可能にする運用上の耐障害性を提供しています。詳細は、BlackBerry.comをご覧いただくと同時に、@QNX Newsをフォローしてください。
QNXについて
QNXは、BlackBerry Limited(NYSE: BB; TSX: BB)の事業部門として、人々の体験を豊かにし、テクノロジー主導型の産業の可能性を広げ、ソフトウェア定義型企業が成長できる信頼できる基盤を提供しています。当事業部門は、安全かつセキュアなオペレーティングシステム、ハイパーバイザー、ミドルウェア、ソリューション、開発ツールの提供において業界をリードし、信頼される組み込みソフトウェアの専門家によるサポートとサービスを提供しています。QNXテクノロジーは、現在2億7500万台以上の自動車を含む、世界で最もクリティカルな組み込みシステムで採用されています。QNXソフトウェアは、自動車、医療機器、産業用制御装置、ロボット、商用車、鉄道、航空宇宙・防衛など幅広い業界で信頼を獲得しています。1980年に設立されたQNXは、カナダ・オタワに本社を置いています。詳細については、qnx.comをご覧ください。
ベクターについて
ベクターは、ソフトウェア定義型システムの開発とネットワーク機能構築をリードするソリューションプロバイダーおよびバートナーとして、高い信頼を誇っています。35年以上にわたり、ベクターは自動車、医療、鉄道および航空産業のOEMとサプライヤーに、最高水準の機能性と安全性、サイバーセキュリティと効率性を備える組込みシステム向けの高性能ソリューションを提供してきました。
車両からクラウドまで、専有技術コンポーネントをもとに構築されオープンソースのコンポーネントとシームレスに統合された、オープンでモジュラー型、かつスケーラブルなソフトウェアプラットフォームによって、ベクターはソフトウェア定義型自動車(SDV)変革のキーイネーブラーとなっています。戦略的なSDVイニシアチブにおいて、メルセデス・ベンツ、ステランティス、マヒンドラなどの業界リーダーと提携しています。
ベクターグループは現在、全世界で4,500人以上の従業員を擁しており、2024年の売り上げは約10億ユーロでした。ドイツ・シュトゥットガルトに本社を置くベクターは、オーストリア、ブラジル、中国、フランス、英国、インド、イタリア、日本、韓国、ルーマニア、スウェーデン、スペイン、英国、米国に子会社を置いています。
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