商船三井グループ、メタノール二元燃料新造ばら積み船の定期用船契約に基本合意
~2030年までに「LNG/メタノール外航船90隻」を着実に推進~
本船が主に使用する燃料としては、回収された二酸化炭素と再生可能エネルギーを利用して製造された水素を合成して生成されるeメタノールやバイオガス由来のバイオメタノールを想定しています。これら非化石原料由来のメタノールを活用することで、重油を燃料とする在来型同型船と比較し、温室効果ガス排出量(註2)の大幅な低減を図ります。
また、本船は様々な航路を想定して、必要な航続距離を確保できるメタノールタンク容量を設定しつつ、カーゴスペースも最大限活用できる仕様です。主な投入先航路として、北米東岸から欧州・英国向け、太平洋域内のバイオマス燃料輸送や南米東岸・米国ガルフ積み欧州・極東向けの穀物輸送などを想定しています。
商船三井は「商船三井グループ 環境ビジョン2.2(https://www.mol.co.jp/sustainability/environment/vision/)」を策定し、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。その達成に向けた主要戦略の1つに「クリーン代替燃料の導入」を含め、2030年までにLNG/メタノール燃料船を90隻投入することを目指しています。加えて、有力なクリーンエネルギーとして世界的にメタノール燃料への関心が高まっている中、メタノール二元燃料船の整備のみならず、低・脱炭素メタノール燃料調達の面でも必要数量の確保に向けた取り組みを推進していきます。
商船三井グループと神原汽船は業界に先駆けメタノール二元燃料ばら積み船を導入し、その安全な保有・管理・運航を通じ、脱炭素化の実現に向けた社会全体の取り組みの一翼を担っていきます。
(註1) メタノールおよびバックアップ燃料としての重油の双方を燃料として使える二元燃料燃焼主機関を搭載。
(註2) 燃料の製造から消費までのライフサイクルにおけるネット排出量。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像