【STARTUP DB】調査結果 国内スタートアップ評価額ランキング(2021年7月)
スマートニュースが評価額1,916億円で2位に浮上、評価額1,500億円突破企業は4社に
成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:志水雄一郎 以下、フォースタートアップス)は、継続的に国内スタートアップ動向に関する調査を行い、当社サービスである「STARTUP DB (スタートアップデータベース)」に調査結果を公開しています。今回は、2021年7月1日時点での国内スタートアップ評価額ランキングを発表いたします。
2021年7月の国内スタートアップ評価額ランキングでは、スマートニュースの評価額が1,916億円に達し、ランキング2位に浮上。先月と比べ、評価額を約674億円伸ばしています。登記簿より約142億円の新たな調達と、5月に登記された情報と比べた際の株式取得価額の上昇を確認できたことが今回の評価額の増加に繋がりました。なお、今回の調達により、同社の累計資金調達金額は300億円を突破しています。
また、スマートニュースが評価額を伸ばしたことで、評価額1,500億円突破企業は4社になりました。ネットプロテクションズホールディングスは、先月より評価額を272億円伸長させ、順位をひとつ上げて12位となりました。同社が2021年6月に実施した、Pavilion Capitalを引受先とする10億円の第三者割当増資が今回の評価額上昇につながっています。今回の調達は事業拡大に向けたプロモーション活動の強化および新規機能開発等に対応するための財務基盤強化を目的としたものです。その他、ispace、ジェネシスヘルスケアが先月から評価額を伸ばしています。
累計資金調達金額の増加企業は4社、SmartHRが156億円の資金調達を発表
今月は、SmartHRが新たな資金調達情報を公表しました。同社は2021年6月、Light Street Capitalをリード投資家に、既存株主・新規投資家を引受先とした第三者割当増資と新株予約権付社債による約156億円のシリーズD資金調達を実施。人事・労務分野の業務効率化とデータ活用、採用強化、マーケティング活動への継続した投資に注力していく方針です。
先月、すでに登記簿から今回の調達が確認できたものの、その詳細は明らかになっていませんでした。今月は、公表情報と登記簿の差分をさらに計上し、同社の累計資金調達金額は243億円に達しました。また、登記簿からスマートニュースの142億円の新たな調達が確認できたほか、ネットプロテクションズホールディングスが10億円の資金調達を発表。
ネットプロテクションズホールディングスは、シンガポールの投資運用会社Pavilion Capitalを引受先とする約10億円の第三者割当増資を実施し、既存株式の譲渡を行いました。今後、東南アジア領域への進出も視野に入れ、事業拡大に向けたプロモーション活動の強化や新規機能開発等に注力していく予定です。また、今回の調達により、同社の累計資金調達金額は100億円を突破しています。
これにより、ランクイン企業のうち、累計資金調達金額が100億円を超える企業数は11社となりました。
ispaceは、りそな銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、日本政策金融公庫より総額19億5,000万円の新規資金調達を実施。本資金は、2022年に実施予定であるMission1で使用するランダー(月着陸船)の実機開発のためのバックアップ資金、2023年に実施予定のMission2で使用するランダーへの先行開発投資、およびMission3以降のランダーのサイズアップを見据えた先行開発投資に活用していく方針です。
ランクイン企業のピックアップニュース
■Preferred Networks
Preferred Networksは、神戸大学と共同で深層学習用プロセッサー「MN-Core™」の専用ソフトウェアを開発。深層学習における複数の実用的なワークロードの計算速度を最大で従来の6倍以上高速化(同社比)することに成功しました。
■ビットキー
ビットキーは、プレシリーズBラウンド1stを完了し、32億円超の資金を調達。今後、IoTプラットフォームである「homehub」「workhub」の事業推進をより加速。また、今回の調達により、同社の累計調達額が90億円を突破しました。
■エクサウィザーズ
エクサウィザーズと福祉用具のヤマシタは、合弁会社「エクサホームケア」を設立。エクサウィザーズが有するAI技術と、ヤマシタが有する福祉用具に関する知見とサービス網を組み合わせ、高齢者向けの状態可視化も兼ねた在宅介護サービス提供を行い、科学的介護の実践に取り組んでいきます。
■ZMP
ZMPは、自動運転/AI技術開発用ロボットカー「RoboCar 1/10X」にて、仮想空間での車両走行が可能なシミュレーターパッケージを提供開始。「RoboCar1/10X」に搭載されているLiDARやカメラセンサーの確認、車両の走行確認を仮想空間上にて実施することが可能となりました。
当社は、今後もSTARTUP DBを通じて、スタートアップ・エコシステムの活性化を行い、国内成長産業の発展に貢献してまいります。
【調査概要】
タイトル:「国内スタートアップ想定時価総額ランキング」
調査期間:2021年7月1日時点
レポート記事:STARTUP DB(https://media.startup-db.com/research/valuation-ranking-202107)
※当社が取得した登記簿謄本に記載している情報を元に参考値として算出しておりますが、当社は、本情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではなく、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。
STARTUP DB(スタートアップデータベース)について
国内最大級の成長産業領域に特化した情報プラットフォームです。企業データベースは、13,000社以上の日本のベンチャー・スタートアップ企業の情報を保有するとともに、起業家・投資家、エコシステムビルダーの方々累計100名以上のインタビューコンテンツをリリースしています。2019年6月24日より、英語版リリース。また、世界最大級のベンチャー企業データベース「Crunchbase」とデータ連携し、日本企業の情報を海外のプロフェッショナルに届けることで、国内の成長産業領域市場の発展に貢献しています。
https://startup-db.com/
フォースタートアップス株式会社 概要
社名:フォースタートアップス株式会社
代表者:代表取締役社長 志水 雄一郎
設立:2016年9月1日
事業内容:成長産業支援事業
所在地:東京都港区六本⽊1-6-1 泉ガーデンタワー36F
https://forstartups.com/
フォースタートアップスは、「世界で勝負できる産業、企業、サービス、人を創出し、日本の成⻑を支えていく」 ために、「for Startups」というビジョンのもと、インターネット/IoTセクターをはじめ、ディープテック等リアルビジネス領域も含めた起業支援と転職支援を中核とした成長産業支援事業を推進。国内有⼒ベンチャーキャピタルと連携したスタートアップ・ベンチャー企業への戦略的資⾦⽀援や、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」の運用、及び、大企業とのビジネス共創モデルによる産業エコシステム強化にも取り組む。今後もビジョンとともに、日本の成長・発展に貢献してまいります。
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