国指定重要文化財 神戸「風見鶏の館」で“半世紀ぶり”の乾杯が実現。指定管理者・日比谷花壇が「文化観光」を探る夜間特別イベントを開催。
普段は入れない夜の異人館で、文化庁担当者らと歓談。法改正を背景に「保存と活用」の好循環モデルを目指す。

株式会社日比谷花壇(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮島浩彰)は、当社が指定管理者として管理運営を行う神戸北野異人館「風見鶏の館」(所在地:兵庫県神戸市中央区北野町3-13-3)において、2025年11月2日(日)に、夜間特別イベントとしてナイトトークライヴ『坂の上の風見鶏~〈文化観光〉でひらく北野異人館の未来~』を開催いたしました。
本イベントは、全国で90箇所の公共施設の指定管理実績を持つ当社が、重要文化財に求められる「保存」と「活用」の両立、さらには地域社会における文化観光という活用モデルの可能性を探ることを目的に実施したものです。国の重要文化財である「風見鶏の館」を舞台に、普段は立ち入ることのできない夜間帯に文化庁担当者らを招いたトークライヴを実施。クライマックスでは、保存のため約半世紀にわたり行われてこなかった館内での飲食を「おそらく半世紀ぶりの乾杯」として実現し、文化財活用の新たな一歩を踏み出しました。
■開催の背景:法改正が促す、文化資源を活かした「好循環の創出」
近年、文化資源に対する考え方が大きく変わってきています。2020年の文化観光推進法施行、そして2023年には約70年ぶりの大規模改正となった博物館法が施行されました。これらの法律は、文化財を単に「保存」するだけでなく、地域や社会の発展に貢献しうる「資源」として積極的に活用することを促しています。さらに、文化振興を起点として経済効果を文化へ再投資する好循環を生み出すことを重要な目標としています。これにより、当社のような公共施設の指定管理ノウハウを持つ民間企業が、文化資源の活用を通じて、この好循環の創出に貢献できる可能性が大きく広がりました。当社は、2013年より「風見鶏の館」の指定管理を担っており、今回のイベント開催を通じて、文化財を舞台とした利用者目線の体験価値の創出と、地域活性化への貢献を目指します。

神戸北野異人館「風見鶏の館」館長 日比谷花壇:小堀洋 コメント
日比谷花壇は、今後も貴重な文化財を維持・継承しながら、訪れるすべての方々が笑顔と素敵な想い出を持ち帰ることができるよう、ホスピタリティあふれる接客と多彩で魅力あるイベントを通じて、利用者目線でのサービス提供を推進してまいります。地域社会と連携し、この北野異人館街の継続と発展のためにも、文化観光を推進することで、「市民や観光客に愛される活気と文化あふれるまちづくり」の実現を目指してまいります。
≪イベント概要≫

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イベント名 |
ナイトトークライヴ 坂の上の風見鶏 ~〈文化観光〉で開く北野異人館の未来~ |
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開催場所 |
神戸北野異人館「風見鶏の館」 1階(神戸市中央区北野町3-13-3) |
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内容 |
(1)講演1: 中尾智行氏(文化庁 参事官(文化拠点担当)付 博物館支援調査官) 「文化がまちを変える~新たな価値と魅力をひらく文化観光の展望」 (2)講演2: 五月女賢司氏(大阪国際大学 国際教養学部准教授) 「風見鶏の館と万博にみる異文化交流のかたち」 (3)セレモニー: 「おそらく半世紀ぶりの乾杯」 |
≪イベントの様子≫

(1)講演1: 中尾智行氏(文化庁参事官(文化拠点担当)付博物館支援調査官)「文化がまちを変える~新たな価値と魅力をひらく文化観光の展望」
文化観光推進法に基づき、文化資源を保存対象の「財」から「資源」として活用。文化を起点とした観光・地域活性化の好循環を創出することで、未来へ文化を継承するための新しい視点と挑戦をご紹介いただきました。

(2)講演2: 五月女賢司氏(大阪国際大学 国際教養学部准教授)「風見鶏の館と万博にみる異文化交流のかたち」
万博が国威発揚から地球規模の課題解決の場へと変容した歴史を踏まえ、耐震改修後の風見鶏の館が、トーマスの「未完の夢」を継ぎ、ミニ万博や国際的な対話の拠点として再構築される可能性を講演いただきました。

(3)セレモニー: 「おそらく半世紀ぶりの乾杯」
保存のため約半世紀にわたり実施されてこなかった重要文化財での館内飲食が、「おそらく半世紀ぶりの乾杯」として実現しました。
この乾杯は、「風見鶏の館」が文化観光を通じて持続的に発展していく、新たな物語の始まりを、ご来場の皆様とともに分かち合う感動的なセレモニーとなりました。

株式会社日比谷花壇
1872年創業、1950年に東京・日比谷公園本店の出店後、株式会社日比谷花壇を設立。現在、全国約190拠点で展開。ウエディング装花、店舗及びオンラインショップでの個人/法人向けフラワーギフト・カジュアルフラワーの販売、お葬式サービス、緑を通じた暮らしの景観プロデュース、フラワーグラフィックサービス、地域のまちづくり事業等を行っています。今後も花や緑の販売、装飾にとどまらず、暮らしの明日を彩り、豊かなものへと変えていく提案を続けていきます。
企業サイト:https://hibiya.co.jp/
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