大学院での研究と異なる分野での仕事に7割以上が「満足」 専門外でも「論理的思考力」など、大学院での経験が活きているとの声多数

~大学院生の仕事選び、84.1%が「研究領域にこだわらなくて良い」と回答~

株式会社アカリク

 技術者・研究者のキャリア支援に特化した事業を15年にわたって続けている株式会社アカリク(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山田諒、以下 アカリク)は、大学院を修了し、研究領域と異なる分野の企業で5年以上働いている方107名に、仕事の満足度に関する実態調査を実施いたしましたので、お知らせいたします。
  • 調査サマリー

 
  • 調査概要
調査概要:大学院を修了した社会人の仕事の満足度に関する実態調査    
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2022年7月11日〜同年7月12日
有効回答:大学院を修了し、研究領域と異なる分野の企業で5年以上働いている方107名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

≪利用条件≫
1 情報の出典元として「大学院生のキャリアを支援する「アカリク」」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://biz.acaric.jp/ 
 
  • 約7割が、自身の研究領域と異なる分野の仕事に「満足」と回答
 「Q1.あなたはご自身の研究領域と異なる分野の仕事に、満足していますか。」(n=107)と質問したところ、「非常に満足している」が22.4%、「やや満足している」が48.6%という回答となりました。

Q1.あなたはご自身の研究領域と異なる分野の仕事に、満足していますか。Q1.あなたはご自身の研究領域と異なる分野の仕事に、満足していますか。

・非常に満足している:22.4%
・やや満足している:48.6%

・あまり満足していない:14.0%
・全く満足していない:6.5%
・わからない/答えられない:8.4%
 
  • 満足している理由は「結果として専門知識も活きたから」が52.6%で最多
 Q1で「非常に満足している」「やや満足している」と回答した方に、「Q2.研究領域と異なる分野の仕事に満足している理由を教えてください。(複数回答)」(n=76)と質問したところ、「結果として専門知識も活きたから」が52.6%、「やりがいのある仕事に取り組むことができているから」が42.1%、「キャリアが広がったから」が40.8%という回答となりました。

Q2.研究領域と異なる分野の仕事に満足している理由を教えてください。(複数回答)Q2.研究領域と異なる分野の仕事に満足している理由を教えてください。(複数回答)

・結果として専門知識も活きたから:52.6%
・やりがいのある仕事に取り組むことができているから:42.1%
・キャリアが広がったから:40.8%

・もともと研究領域と異なる分野で働いてみたかったから:32.9%
・収入が高いから:28.9%
・多くの人との人脈を築くことができたから:21.1%
・プライベートとの両立がしやすいから:15.8%
・教育・研修が充実しているから:9.2%
・その他:1.3%
・わからない/答えられない:0.0%
 
  • 満足している理由に「自分の視野が広がった」や「新しいことにチャレンジできる」などの声
 Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、研究領域と異なる分野の仕事に満足している理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=76)と質問したところ、「自分の視野が広がったから」や「新しいことにチャレンジできているから」など46の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・38歳:自分の視野が広がったから。
・30歳:新しいことにチャレンジできているから。
・36歳:新たな知識を得られるから。
・35歳:新たな専門分野と呼べる分野が増えたから。
・32歳:社会に貢献できる仕事だから。
・33歳:研究領域の奥深さに気づけたから。
・32歳:もともとの研究分野との連携を模索する機会が与えられたため。
 
  • 就活時、自身の研究領域の仕事が「かなりある」と感じた人は、2割未満
 「Q4.就職活動を行う中で、ご自身の研究領域の仕事はどの程度あると感じましたか。」(n=107)と質問したところ、「かなりある」が19.6%、「ややある」が30.8%という回答となりました。

Q4.就職活動を行う中で、ご自身の研究領域の仕事はどの程度あると感じましたか。Q4.就職活動を行う中で、ご自身の研究領域の仕事はどの程度あると感じましたか。

・かなりある:19.6%
・ややある:30.8%

・あまりない:31.8%
・ほとんどない:17.8%
 
  • 67.3%が、大学院での学びが研究領域とは異なる分野の仕事に活きていると実感
 「Q5.あなたは大学院での学びが、研究領域とは異なる分野の仕事に活きていると感じますか。」(n=107)と質問したところ、「非常にそう感じる」が20.6%、「ややそう感じる」が46.7%という回答となりました。

Q5.あなたは大学院での学びが、研究領域とは異なる分野の仕事に活きていると感じますか。Q5.あなたは大学院での学びが、研究領域とは異なる分野の仕事に活きていると感じますか。

・非常にそう感じる:20.6%
・ややそう感じる:46.7%

・あまりそう感じない:26.2%
・全くそう感じない:2.8%
・わからない/答えられない:3.7%
 
  • 仕事に活きている大学院での学び、「論理的思考力」が73.6%で最多
 Q5で「非常にそう感じる」「ややそう感じる」と回答した方に、「Q6.大学院でのどのような学びが仕事に活きていると感じますか。(複数回答)」(n=72)と質問したところ、「論理的思考力」が73.6%、「マルチタスク」が48.6%、「粘り強さ」が44.4%という回答となりました。

Q6.大学院でのどのような学びが仕事に活きていると感じますか。(複数回答)Q6.大学院でのどのような学びが仕事に活きていると感じますか。(複数回答)

・論理的思考力:73.6%
・マルチタスク:48.6%
・粘り強さ:44.4%

・調査能力:40.3%
・仮説検証能力(PDCA):34.7%
・学習習慣:33.3%
・ヒアリング力:16.7%
・その他:4.2%
・わからない/答えられない:0.0%
 
  • 他にも「課題形成力」や「ヒアリング力」なども、仕事に活きているとの声
 Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、仕事に活きていると感じる大学院での学びがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=72)と質問したところ、「課題形成力」や「ヒアリング力」など39の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・33歳:課題形成力。
・​​38歳:ヒアリング力。
・32歳:忍耐力。
・40歳:考察力。
・33歳:一つの事象を深堀りする力。
・38歳:さまざまな事に挑戦する精神力。
 
  • 大学院での学びが仕事に活きた場面、「難関にぶつかった時の物事の乗り越えかた」や「発表経験」などの声
 Q5で「非常にそう感じる」「ややそう感じる」と回答した方に、「Q8.大学院での学びが仕事に活きた場面を具体的に教えてください。(自由回答)」(n=72)と質問したところ、「難関にぶつかった時の物事の乗り越えかた」や「発表した経験がプレゼンなどに活きた」など42の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・35歳:難関にぶつかった時の物事の乗り越えかた。
・40歳:発表をした経験がプレゼンなどに活きた。
・31歳:研究の進め方や姿勢が共通するものであった。
・33歳:研究分野の一部が最近流行りのAIのアルゴリズムの勉強に役立った。
・30歳:失敗した時になぜ失敗したか、どうやって改善すればいいか考える力は仕事でも使える。
・33歳:前例のない仕事に対する進め方に対して、自身で課題を形成して、問題解決した。
 
  • 8割以上が、大学院生が仕事を選ぶ際に「研究領域にこだわらなく良い」と回答
 「Q9.あなたは大学院生が仕事選びをする際に、ご自身の研究領域にこだわらなくて良いと思いますか。」(n=107)と質問したところ、「非常にそう思う」が29.9%、「ややそう思う」が54.2%という回答となりました。

Q9.あなたは大学院生が仕事選びをする際に、ご自身の研究領域にこだわらなくて良いと思いますか。Q9.あなたは大学院生が仕事選びをする際に、ご自身の研究領域にこだわらなくて良いと思いますか。

・非常にそう思う:29.9%
・ややそう思う:54.2%

・あまりそう思わない:9.3%
・全くそう思わない:1.9%
・わからない/答えられない:4.7%
 
  • 研究領域にこだわなくても良いと思う理由、「自分の視野を広げて欲しい」や「選択肢を狭める必要はない」など
 Q9で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q10.大学院生が仕事選びをする際に、ご自身の研究領域にこだわらなくても良いと思う理由を教えてください。(自由回答)」(n=90)と質問したところ、「自分の視野をもっと広げてほしいから」や「選択肢を狭める必要はないから」など62の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・38歳:自分の視野をもっと広げてほしいから。
・38歳:選択肢を狭める必要はないから。
・32歳:幅広く興味を持って取り組むことで自分自身のためになると思うから。
・36歳:様々なことに挑戦するべきだから。
・40歳:ダイレクトに関連した領域でなくても、学びを活かせる場面は多々あるから。
・35歳:直接関わってなくとも仕事に役立つ知識経験は必ずあるから。
・34歳:大学で勉強した時間より社会に出た後の時間の方が長いから。
 
  • まとめ
 今回は、大学院を修了し、研究領域と異なる分野の企業で5年以上働いている方107名に対し、仕事の満足度に関する実態調査を行いました。

 就職活動を行う中で、研究領域と異なる分野に就職して、「結果として専門知識が活きた」などといった理由から満足している大学院修了者が多数いることがわかりました。

 「論理的思考力」や「マルチタスク」といった大学院での学びは、研究領域と異なる仕事で活かせることも多く、専門外でも仕事に対して満足していることから、大学院生が仕事選びをする際には研究領域には固執しなくても良いと感じている大学院修了者が多い結果となりました。

 「自分の視野を広げてほしい」や「選択肢を狭める必要はない」といった意見から、今後は自身の研究領域の仕事だけではなく、専門外就職を視野に入れる大学院生が増えていくのではないでしょうか。
 
  • 大学院生のキャリアを支援する「アカリク」

 アカリクは大学院生に特化したダイレクトリクルーティングや採用イベント、人材紹介サービスを実施する企業です。累計登録者数15万人以上の国内最大の理系・院生データベースから採用をトータルサポート。スカウトサービスの他に、「分野別・専攻別に開催する大学院生採用イベント」、「ピンポイントでスキル・研究がマッチする方をご紹介するエージェントサービス」などもご提供しています。

アカリク:https://biz.acaric.jp/
 
  • アカリクについて
 アカリクは「知恵の流通の最適化」というコーポレートミッションのもと、大学院生や研究者の方々のキャリア支援を行っています。高度研究機関である大学院・その他研究機関において日々産み出される「知恵」を広く社会・産業界につなぐことで価値を創出し、「知恵の流通」の最適化に貢献していくことを目指しています。大学院生のキャリア選択肢を増やすことで、大学院進学者が増え、結果として日本の研究レベルが上がると考えられます。そして、優秀な研究者がさまざまな場所で活躍することで、世の中の研究開発活動が活発化し、たくさんのイノベーションが生まれ続ける、そんな世界を実現するためのインフラとなることを目指します。

会社名:株式会社アカリク(https://acaric.co.jp/
創業 :2006年11月
代表者:代表取締役社長 山田諒
所在地:東京都渋谷区渋谷2-1-5 青山第一田中ビル2階
資本金:1億1500万円
事業 :大学院生・ポスドク向け就活情報サイト「アカリク」の運営、研究分野・業種・職種別イベントの企画開催、大学等でのキャリアセミナーの実施、新卒大学院生・若手研究者・大学院出身者の人材紹介、オンラインLaTeXエディター「Cloud LaTeX」の運営など。
 

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業種
サービス業
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東京都渋谷区渋谷2-1-5 青山第一田中ビル2階
電話番号
03-5464-2125
代表者名
山田 諒
上場
未上場
資本金
1億1500万円
設立
2010年05月