LINEでできる式場探し「トキハナ」が主催する「令和の結婚式を考える会」第4回会議の様子をレポート

「やったことがないから…と式場側の懸念を感じた」同性カップルの結婚式事情について徹底議論

株式会社トキハナ

LINEでできる式場探し『トキハナ(https://tokihana.net/)』を運営する株式会社トキハナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:安藤 正樹、以下 「トキハナ」)は、有識者や意見を持つ方々を募り、現代の結婚式の在り方について議論する「令和の結婚式を考える会」を主催しています。

第4回会議では参加メンバーのはぴLIFEチャンネルさん、江連さん、ハヤカワ五味さん、松岡宗嗣さんがオンラインにて集まり、「同性カップルが結婚式を実施するにあたっての不満や課題」を実際に結婚式準備を進められている当事者の声を伺いながら話し合いました。

トキハナ主催「令和の結婚式を考える会」とは?

「令和の結婚式を考える会」プロジェクトページ:

https://tokihana.net/project/reiwanokekkonshiki/

少子化により縮小が予想される結婚式市場において、結婚式を実施しない層のニーズや不満を解消するため、新しい選択肢を開発することを目指すプロジェクト。

現在の結婚式業界が多様化する顧客ニーズに対応できていない実情を解決すべく「トキハナ」が、有識者と共に個々の価値観に合わせた新しい結婚式の選択肢を共創し、令和時代にふさわしい結婚式を提案します。

第4回参加メンバー

はぴLIFEチャンネル(ぽっち・みち子)

女性同士の同性カップルで2人で美容系の会社経営をしながらYouTubeチャンネル『はぴLIFEチャンネル』を運営するぽっちとみち子。YouTubeでは自分たちの生活などを発信している。2016年から交際を開始し、2019年のプロポーズとともにYouTubeを始め、現在登録者数7万人。今年海外での挙式を予定している。

江連千佳

2000年東京生まれ。2021年、ショーツをはかないリラックスウェア、”おかえり”ショーツの販売会社として株式会社Essayを起業、代表取締役に就任。2024年”おかえり”ショーツ事業をソーシャルM&A®︎し、株式会社Essayを非営利株式会社ピロウに変更。女性・ノンバイナリー社会起業家のケアコミュニティDOHYOUの運営や、Data Feminismに基づいたアクションを行なっている。また、起業の経験を踏まえ、フェムテックの社会的影響についてアカデミックにも探究し、研究は学会発表で受賞するなど評価を受けている。

松岡宗嗣

愛知県名古屋市生まれ。政策や法制度を中心とした性的マイノリティに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、Yahoo!ニュースやGQ、HuffPost等で多様なジェンダー・セクシュアリティに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等での研修・講演実績多数。著書に『あいつゲイだって - アウティングはなぜ問題なのか?』(柏書房)、共著『LGBTとハラスメント』(集英社新書)など

ハヤカワ五味

1995年、東京都生まれ。高校生の頃からアクセサリー類等の製作や販売を行い、多摩美術大学入学後にランジェリーブランド「feast」を立ち上げる。2019年からは生理から選択を考えるプロジェクト「ILLUMINATE」を立ち上げ、2022年にM&Aでユーグレナグループにジョイン。同年に「feast」を㈱ブルマーレに事業譲渡。最近は生成AI関連の仕事。

安藤正樹

株式会社トキハナ代表取締役社長。2003年京都大学法学部卒業。2001年より創業メンバーとして参画の株式会社ドリコムで営業担当取締役を務め、東証マザーズ上場に貢献。2009年4月、株式会社エスクリに入社。東証マザーズ上場を経験後、取締役事業本部長に就任。東証一部指定替に貢献。

第4回会議の様子

【同性カップルの結婚式準備の実情】
ぽっち:私たちは元々結婚式を挙げる予定でしたが、同性カップルの場合、結婚式場に問い合わせをしても、お断りとまではいきませんが「やったことがないので・・・」と言われることが多く、対応が難しいのかなと感じる場面がありました。
また、ネット上には同性カップル用の料金が明記されていなかったので、女性同士の私達はドレスやヘアメイクも2着分の費用がかかり、結果的に料金が上がってしまいました。
ウエディングフォトの場面でもフォトショップから撮影は「タキシード×ドレス」が基本の構成になっており、「ドレス×ドレス」では対応が難しいと言われた経験もありました。
私たちは現在はグアムでの結婚式を挙げようと、打ち合わせを進めています。グアムでは同性ウエディングが対応できる式場が多い一方で、日本では対応が難しい式場も多く、問い合わせてみないと何もわからなかったり、手間がかかるのが大変です。

安藤:貴重なご意見ありがとうございます。ちなみに、海外の方が同性ウエディングに対応できるところが多いと知っていましたか?

ぽっち:逆に日本では、同性カップルの結婚式はどこでもできると思っていました。でも、実際には半分くらいの式場が対応していなくて驚きました。

ハヤカワ:1~2件でも式場に断られると、とてもショックですよね。せっかく「ここがいい」と思って問い合わせたのに断られてしまうと、その経験自体が同性カップルにとって式場選びの大きな負担になってしまうと思います。

【新しい結婚式のカタチに対応する式場の課題】

みちこ:式場側が同性ウエディングを懸念する理由って、何なのでしょうか?

安藤:技術的にはできると思いますが、前例がないからリスクを避けたかったり、失敗して責められるのを恐れているのかもしれません。

松岡:式場側もどういう対応が必要なのか想像できないというのもあると思います。実際、変更が必要な点もありますが、とはいえそこまで大きな対応ではなく、やはり式場側の知識ややる気の問題ではないかと思います。

ぽっち:変に考えすぎな気もします。「新郎新婦」の書き方を丁重に訂正されたりすると、逆に気にしすぎじゃないかなと思いますし、そういう対応が嫌で断る式場もあるのでしょうか。

安藤:神社の場合は宗教的・歴史的な背景が関係して難しいと聞いたことがあります。それ以外の式場は特段問題があるというより、面倒に感じたり気にしすぎているだけではないでしょうか。

松岡:本来神道は同性愛や同性婚を禁止する考えはないという指摘もあります。しかし、全国各地の神社を束ねる神社本庁は同性婚に反対しており、所属している神社のなかには「同性婚お断り」の方針というところも残念ながら少なくありません。

みちこ:私たちは法律上結婚できないので、結婚式という形だけでも残したいという考え方になることもあると思います。

安藤:結婚はできなくても、結婚式という形を残すのは素敵ですよね。家族に見せたいという気持ちもありますし、あえて結婚式を挙げたいという方も多いと思います。

ぽっち:法律上結婚していないのに結婚式をすることに対して、家族がどう反応するのか気にする人もいると思います。

安藤:そこはプランナーさんがうまく対応してくれると助かりますよね。

江連:事実婚のカップルも近いかもしれません。私たちの場合は、式が始める前に手紙で事前に事実婚を選んだ理由について説明していました。プランナーさんからも、なぜその選択をしたのかを伝えてもらったりもしています。私たちふたりの懸念を払拭するための提案をしていただいて、安心して式に臨むことができました。

安藤:具体的なやり方や事例があると、結婚式場としても対応しやすくなるでしょうね。

ただ、結婚式場は保守的なところが多いです。

江連:そういった柔軟に対応した事例は属人化されているのか、それともフォーマットで周知されているのか気になります。

安藤:周知されているケースは少なそうです。どの式場が対応可能で、どこが断っているのかが見えづらい状況になっていると思います。

ぽっち:実際に私たちが結婚式を挙げる式場はマニュアルがない中で、臨機応変に対応してくれていて感謝していますが「ドレスのアテンドはふたり必要ですよね、頑張ります」と臨機応変すぎる対応は心配になってしまう部分もあります。

頑張ってくれるのはありがたい反面、申し訳ない気持ちにもなります。

松岡:司会者の言葉選びも重要ですよね。例えば「レズビアン」を「レズ」と略すのは侮蔑的に使われてきた経緯があり、特に当事者以外が使うことは問題があります。

こうした差別に関する言葉をはじめ、男らしさや女らしさ、「夫婦」など異性愛前提の言葉についても工夫が必要だと思います。

江連:式場側にマニュアルの雛形があれば、そういった問題も減ると思います。例えば、呼び方一つとっても、一般的には「新郎新婦」と呼びますけれども、そうじゃない呼び方をした事例がマニュアルに書いてあると対応しやすいですよね。

【手探りを解消し、安定した体制を築くために】

みちこ:「新郎新婦」と呼ばない場合って具体的にどう呼ぶのでしょうか。

江連:私の結婚式では「〇〇家・〇〇家」や、下の名前で呼んでいましたね。式場側はおそらく識別のために呼んでいるだけなのだと思うので、単に「〇〇さん」と呼ぶのも良さそうです。

みちこ:なるほど。呼称までは考えられていませんでした。

江連:やはり事前にふたりでしっかりと意見をすり合わせて、プランナーさんにも伝えておく必要はあると思います。

ぽっち:結婚式の動画を見ても、ドレスが2着の場合にどうなるのかがわかりにくいです。結婚式自体が初めてなので、異性夫婦と何が違っていて、どこで困らせているのかもよくわかりません。
ただ、女性は費用がかさみますね。ドレスが2倍必要になりますし、全体の費用も驚くほど高額です。ブーケも2個セットで割安になればいいのにと思います。

安藤:それでも売れてしまっているから、そのまま成立しているのでしょうね。ビジネス的には、そういうプランを出せば売れると思います。

逆に、異業界で同性カップル向けの具体的なサービス事例はあるのでしょうか。

松岡:旅行業界では、例えば同性カップルが宿泊する際の対応、オールジェンダーなルームウェアやアメニティなど、取り組みを進めているところもあると聞きます。

ウエディング業界にも、対応指標を設けるべきかもしれませんね。

同性カップルが不明瞭さや不安を感じることなく、安心して式場選びができる取り組み
同性カップルにとって、式場選びや結婚式準備の過程で不明瞭さや不安を感じることが少なくありません。
現状として、同性ウエディングを実施している式場は存在するものの、情報が十分にオープンになっていない場合が多く、同性カップルへの対応がイレギュラーな扱いとなってしまうことがあります。また、式場側が保守的であり、前例がないことを理由にリスクを避ける姿勢が見られるのも課題です。

同性カップルにとっても、結婚式の準備は初めての経験であり、通常の進め方やイレギュラーなやり取りの違いが分からず、不安を抱えることがあります。同様に、式場側も「初めて」や「特別」という理由で臨機応変な対応になりがちな場面がありますが、同性カップルに対しても、通常の結婚式と同様に安定したサポート力やプランニング力が求められています。

こうした課題を解決するために、トキハナでは同性カップルの選択肢を広げる取り組みを積極的に行っています。具体的には、同性カップルに対応可能な式場が増えるよう、業界全体に向けてマニュアルを配布し、対応力向上をサポートしています。
また、新しい結婚式のカタチを広めるために、情報発信や業界を巻き込んだ企画を展開し、同性カップルが不安なく式場選びを進められる環境づくりを目指しています。

トキハナは、同性カップルが自身の結婚式を心から楽しめるよう、多様性を尊重した結婚式の実現に向けて、これからも主体的に取り組んでいきます。

「トキハナ」運営会社概要

「ネットとリアルで新しい価値を」を理念とし、「これまでの常識を解き放ち、誰もが自分らしい選択をできる世界に」をビジョンに掲げ「人とテクノロジーの力で、結婚するふたりの人生を支えるインフラになる」をミッションに、LINEでできる式場探し「トキハナ」を提供。累計GMV100億円、参画式場数650、日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社」選出。

商号   : 株式会社トキハナ

代表者  : 代表取締役社長 安藤 正樹

所在地  : 〒105-0004 東京都港区新橋1-18-21 第一日比谷ビル 5階

設立   : 2016年5月

資本金  : 6,039万円

URL  : https://tokihana.co.jp/

事業内容 :

トキハナ              https://tokihana.net/

トキハナOne            https://one.tokihana.net/

リクシィブライダルコンサルティング https://consulting.tokihana.co.jp/

リクシィキャリア          https://career.tokihana.co.jp/

リクシィLINEコンサルティング     https://salesdx.tokihana.co.jp/

すべての画像


ビジネスカテゴリ
恋愛・結婚ネットサービス
関連リンク
https://tokihana.net/
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社トキハナ

26フォロワー

RSS
URL
https://rexit.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区新橋1-18-21 第一日比谷ビル 5階
電話番号
03-6555-2646
代表者名
安藤正樹
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
2016年05月