料理SNS「スナップディッシュ」、2023年の料理SNSトレンド大賞を「せいろ蒸し」に決定
~トレンド予測も同時発表、24年は手間・時間・お金をかけず気軽にできる「丁寧な暮らし映え」がトレンドと予測。~
物価高やアフターコロナによって、時間やお金の使い方が変わった23年。そのトレンドを表す「料理SNSトレンド大賞」は「せいろ蒸し」に決定しました。新たに買わずあるもので料理する「#アルモンデ」が一般化し、調理器具にも今ある物の見直しと新たな調理アイデアが多数生まれました。中でも顕著だったのが「せいろ蒸し」です。家庭料理のニーズは単なる時短簡便から、手間なく効率が良く、ロスを出さず、ちゃんとした栄養バランスや美味しさも求めるなど、多様な価値を両立させるウェルビーイング志向への進化が見られます。
当社は、時代やライフスタイルと共に変化する「食卓の今」を、累計2,900万超の料理投稿をもとに分析し、その時々のトレンドや次なる予測を発表することで、食の新たな楽しみ方を提案します。
料理SNSトレンド大賞2023は、「せいろ蒸し」。「ネオ炊飯器調理」「ライスペーパーアレンジ」「さつまいもスイーツ」がノミネート。
2023年はアフターコロナで外食やおでかけの楽しみが戻ったこと、食品をはじめ生活面での物価高騰が続いたこと家庭の食卓にも変化をもたらしました。家庭外にかけるお金や時間が増えたことで、家庭内はよりいっそうシンプルに合理化するマインドが色濃く表れ、昨年のトレンド「アルモンデ」を継承する流れで、これまでは使い方が決まり切っていた食材や調理器具の新たな使い方・食べ方アイデアがSNSを中心に多々生まれ広がりました。特に顕著だったのは、単なる時短や節約ではなく、余計な出費や手間を省きながらも、美味しさや栄養、見栄え、ちゃんとしたひと手間感、丁寧な暮らし感も両立し、暮らしの充実感が得られる「ウェルビーイング」の価値観が家庭の食卓にも浸透しつつあると言えます。
・せいろ蒸し
コロナ禍ではおうち時間を楽しくするためにホットプレートや電気圧力鍋などの調理家電ブームが起こりましたが、アフターコロナの今年は対照的に温故知新の「せいろ蒸し」が注目を集め、スナップディッシュでも投稿数が前年比2.2倍と大きく伸びました。専用家電を買い足すことなく、手持ちや安価に手に入るせいろを使って、冷蔵庫・冷凍庫にある野菜、魚やお肉、パンや冷やご飯などどんな食材でも一気に調理でき、10分ほどで栄養バランスの良い食事が出来上がることが注目されました。せいろを重ねることでごはんやパンなどの主食と、肉や魚などの主菜、野菜などの副菜をほったらかしで同時調理でき、蒸し上がったらせいろごと食卓に出せて洗い物も減る、キッチンに置きっぱなしでもインテリアと馴染むせいろはお手入れも簡単で手間いらずと、総合的な時間効率が良いアイテムとして再注目を集めました。さらに、脂を落としながらも栄養は逃さず、素材の旨味を引き出す「蒸す」調理法で食材が美味しく仕上がり、余計な調味料を使わずシンプルな味付けで楽しめることも支持される理由の一つです。食材や時間、手間を効率化するだけでなく、ちゃんとした料理の充実感も得られる「ウェルビーイング」な調理法として今年のトレンド大賞に選出しました。
「せいろ蒸し」投稿一覧
https://snapdish.jp/search/%E3%81%9B%E3%81%84%E3%82%8D%E8%92%B8%E3%81%97?rank=-timestamp
・ネオ炊飯器調理
Tiktokで「炊飯器ブラザーズ」「炊飯器ギャル」などの専門クリエイターがバズったことにより再注目を集めた炊飯器調理、SNSで主流となったショート動画ならではのリズミカルさや、材料を入れるだけの調理工程と完成品の意外性、各家庭にある炊飯器で簡単で失敗のない調理法が、初心者はもちろん、ベテランまでと幅広い層に広がるポイントとなりました。スナップディッシュでも、圧力調理、低温調理など専用の調理家電を買い足すことなく料理の幅が広がる炊飯器は支持をされました。炊飯器調理で定番のアレンジ炊き込みごはんの他、パスタ、パン、スイーツ、蒸し野菜や、おでん、カレーなどの煮込み値料理、野菜たっぷりのスープ、保温機能を活用したローストビーフ、鶏ハムなどの肉料理、塩糀、甘酒などの発酵食品など多岐に渡りアレンジが楽しまれました。また、材料を入れてスイッチひとつで完成するほったらかし調理や、ご飯を炊く時、野菜やおかずも乗せて同時調理することによって時間効率が上がる点も重宝されています。せいろ蒸しと同様に、効率化しながらもまるで長時間手間暇かけたような料理の出来映えが人気の秘訣と言えます。24年もまだまだ伸びが期待できるトレンドとなりました。
「炊飯器調理」投稿一覧
https://snapdish.jp/search/%E7%82%8A%E9%A3%AF%E5%99%A8%E8%AA%BF%E7%90%86?rank=-timestamp
・ライスペーパーアレンジ
小麦が高騰した昨年の米粉ブームに続き、今年はTiktokのショート動画からライスペーパーの人気に一気に火がつき、スーパーでは売り切れが続出。これまで定番だった生春巻き以外の新たなレシピが数多く誕生し、スナップディッシュでの投稿数も前年比3.5倍に伸びるなど食卓でも大いに楽しまれました。もともとはベトナム料理の食材ですが、お好み焼き、揚げ物などの日本の国民食や、ピザ、ガレット、トッポギなど普段あまり作ることがない料理にチャレンジするきっかけにもなり、どれが合うのか何でも巻いてみるといった研究心をくすぐられた人も多くみられました。小麦製品の代わりにライスペーパーを使うことでヘルシーに、グルテンフリーやアレルギーフリーの料理ができたり、もちっとした食感が楽しいことも再注目の理由となりました。お米関連製品への再注目と、アレンジの拡大はこれからも続きそうです。
「ライスペーパー」投稿一覧
・さつまいもスイーツ
実は江戸時代が最初と言われ、今年は第4次とされる「さつまいもブーム」、街中にさつまいもスイーツの専門店が増えただけでなく、家庭の食卓でもさつまいもを使った料理やスイーツが増加。もともと秋を中心に投稿数が多い食材ではありますが、前年比13%増とさらに躍進が見られました。価格の安定感と健康志向の波に乗って人気となり、特に、価格が安く栄養価が高く味も美味しい旬の時期に、モンブランやポテトチップスをさつまいもで作ったり、さつまいもの定番・焼き芋やスイートポテト、芋けんぴも投稿が増えたりと、アレンジの進化を遂げました。トレンド入りしたせいろ蒸しや炊飯器調理の投稿で現れることも多く、まさに時代とマッチした食材と言えそうです。
「さつまいも」投稿一覧
https://snapdish.jp/search/%E3%81%95%E3%81%A4%E3%81%BE%E3%81%84%E3%82%82?rank=-timestamp
24年の食卓トレンド予測は、手間・時間・お金をかけず気軽にできる「丁寧な暮らし映え」。
外出やイベントごとが復活し、おうち時間の過ごし方が変化した23年に続き、24年はよりおうち時間の時間効率を高め、単なる時短でなく充実感も高める、暮らしをより豊かにすることにも意識が向くと予想します。アフターコロナや物価高で可処分時間も可処分所得も限られる中、コロナ禍で一度手に入れたおうち時間の充実やバランスの整った生活も両立したい。そこで、忙しい毎日の中で、料理にかける手間、時間、費用を省きながらも、美味しさや栄養バランス、見た目の綺麗さなどの「ちゃんとした感」が実現できる料理アイデアが「丁寧な暮らし映え」するとしてSNSを賑わせると予想します。
・のりを巻くだけで人気のふっくらおにぎりが完成!「握らないおにぎり」
ライスペーパーに次ぐ米ブームとして、近年種類が増えているブランド米の美味しさをダイレクトに楽しむおにぎり投稿が増加中。中でも24年はいまトレンドのふっくらおにぎりができる「握らないおにぎり」が流行ると予測します。23年大行列が出現したおにぎり専門店「ぼんご」が火付け役となり、コンビニでふっくらおにぎりが増えたり、海外では空前のおにぎりブームが到来するなど、お米は依然トレンド真っ只中。流行のふっくらおにぎりを簡単に家庭でも再現できる方法として、海苔にご飯と具を乗せ、パタンパタンとのりを巻くだけで握ることなく三角おにぎりが完成する「握らないおにぎり」動画がSNSで増えていることに着目しました。本来手間がかかるおにぎりの「握る」工程を省くことで、時短かつ衛生的で、ラップのプラごみも出ず、きれいな三角とカラフルな具材がSNS映えする作り方は、過去の「おにぎらず」に続く新たなおにぎりメソッドとしてさらに注目が高まりそうです。
「握らないおにぎり」投稿一覧
・朝から気軽に作れる手作りパン「フォカッチャ」
毎年流行入りを果たすイタリアングルメ、24年は「フォカッチャ」が流行の兆しです。プチ贅沢としての高級食パンブームは下火になり、トレンドはパンをおうちで焼く「丁寧な暮らし」へシフト。中でも、買いに行くより時間も出費も抑えられるパン作りが人気で、フォカッチャは初心者でも簡単に本格的なパンが作れるとして投稿が増え始めています。とにかく材料がシンプルで、思い立ったらすぐに作ることができる手軽さと、簡単なレンジ発酵や生地をこねないレシピ、トースターやフライパンで焼くレシピ、朝20分で朝食用に作れるレシピなど、気軽にチャレンジできるレシピが増えてきています。また、フォカッチャ自体は出来上がりがとてもシンプルなので、プラスのアレンジを加えて楽しむ余地が広いことから、今後さらにSNS投稿が増えトレンドが加速すると予測しています。
「フォカッチャ」投稿一覧
https://snapdish.jp/search/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%A3?rank=-timestamp
・我慢ではなく、あえて飲まないという選択。「ノンアルコールドリンク」
お酒を我慢するのではなく、自分のためにポジティブにお酒を飲まないという欧米発の生活スタイル「ソーバーキュリアス」が若年層を中心に日本にも広がりつつあります。かつては飲食店でお酒を飲めない時用のノンアルビールが中心だった選択肢も、ノンアルコールのカクテルやワイン、チューハイ、ハイボールなどノンアルコールドリンクのラインナップを充実させる店が増えており、すでに市場の変化が起こっています。アルコール絶ちやアルコール頻度を減らすことで、節約はもちろんのこと、体調の改善や睡眠の質向上、ダイエット成功、酔わないことによる余暇時間の充実など、SNSでは利点を挙げる投稿が増えている他、お酒メーカー各社がノンアル商品拡充に注力するようになるなど家庭でも積極的にノンアルを選べる環境が整ってきたことから、24年は家庭でもノンアルコールドリンクの出現が増えると見ています。リラックスタイムは設けつつ、酔い過ぎずおうち時間をさらに充実させる新たな嗜好飲料として、カラフルなヴィネガードリンクやフルーツジュース、炭酸飲料や各国のお茶を中心に、さらなる定着とアレンジを楽しむスタイルが広がりそうです。
「ノンアルコール」投稿一覧
スナップディッシュ「料理SNSトレンド大賞」概要
・選出方法について
2023年1月1日~2023年11月30日のスナップディッシュユーザーの食卓投稿の中から、2022年と比較して増加しているキーワードの出現投稿数、それらの投稿へのコメント数、いいね数、シェア数等のリアクションデータをもとに、スナップディッシュ編集部が選考し、決定しています。
・スナップディッシュ編集長・佐々木真理
スナップディッシュ編集長、イベントディレクター。2016年ヴァズ(現スナップディッシュ)入社後、2017年より現職。元ソムリエールの経験を活かし、料理記事や投稿企画のディレクション、Instagramでのトレンド発信、料理クリエイターとのコラボ事業立ち上げ、双方向コミュニケーション型のオンライン体験イベントやアンバサダー育成企画のディレクション等、幅広く手掛ける。年間数6万件以上の食卓投稿に触れている知見を基に、料理高感度層に共感を生むコミュニケーション設計の企画・運営実績多数。2021年に食体験のオンラインストア「スナップディッシュマーケット(β版)」を新規事業として立ち上げ、2022年より新サービス「食卓を紡ぐおたより便」をプロデュース。編集記事やリーフレット、YouTubeライブでは自らのことばでサービスの魅力を発信。
料理SNS「Snapdish」/ スナップディッシュ株式会社について
「Snapdish(スナップディッシュ)」は料理写真専用の投稿アプリです。ユーザーからの2,900万を超える料理投稿データを解析し「美味しそう」をスコア判定する「AI料理カメラ」を搭載しています。
運営者であるスナップディッシュ株式会社では、これらの料理に特化したコミュニケーションプラットフォームを活用し、主に食関連メーカー向けにファンマーケティング支援事業をおこなっています。
2021年4月には、食体験のオンラインストア「スナップディッシュマーケット(β版)」の提供を開始し、2022年4月には食との出会いの定期便サービス「食卓を紡ぐおたより便」をリリースしました。
また2023年10月に、過去の料理投稿資産とAI技術を活用し、ChatGPTを取り入れた「AI料理チャット」をローンチしました。
当社では、本プロジェクトをはじめ、食を取り巻くさまざまなテーマやアクションに関わる料理コミュニケーションの場を提供することで、食卓と食卓、人と人がつながり、料理が「うれしい」に変わる体験を提供していきます。
-スナップディッシュ:https://snapdish.jp/
-スナップディッシュAI料理チャット:https://snapdish.jp/
-スナップディッシュマーケット:https://snapdish.stores.jp/
-定期便サービス「食卓を紡ぐおたより便」:https://snapdish.co/s3/projects/otayoribin/index.html
-スナップディッシュ株式会社:https://corp.snapdish.jp/
問い合わせ
スナップディッシュ株式会社 広報担当:落井(おちい)
電話/FAX 0422-24-6341(土日祝を除く9:30~18:30)
メールアドレス:pr@snapdish.jp
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