【開催報告】データコム主催『未来を選択する』1日。ユーザー企業向けカンファレンス「DATACOM USER FORUM 2025」を盛況のうちに閉幕

全国から約150名の小売・流通関係者が集結。「デリカ製造」のDX化や先進企業のデータ活用の成功事例から次世代の店舗運営を模索

小売業界に特化した商品・顧客分析ソリューションを始めとする、パッケージシステムを開発・提供しているデータコム株式会社（本社：宮城県仙台市、代表取締役：小野寺修一）は、2025年11月27日（木）、ベルサール東京日本橋にてオフラインカンファレンス「DATACOM USER FORUM 2025」を開催いたしました。本フォーラムでは、「未来を選択する」をメインテーマに掲げ、過去の成功体験にとらわれない新しい店舗運営のあり方や、最新のデータ活用事例について、講演やトークセッションを通じて深掘りしました。当日は、全国のユーザー企業様より約150名の方にご来場いただき、熱気あふれる議論と交流が行われましたことをご報告いたします。

コーポレートサイト：https://www.datacom.jp/

開催の背景とテーマ「未来を選択する～Choose your path to the future.～」について

昨今の小売業界は、労働人口の減少や物流2024年問題、消費者の購買行動の多様化など、かつてないスピードで変化しています。これまでの延長線上にある改善だけでは対応しきれない課題に対し、データコムは「過去の常識から脱却し、能動的に未来の道筋を選ぶ」ことの重要性を提起しました。 本イベントは、単なるシステム紹介にとどまらず、同じ課題を持つ小売企業同士が「未来の選択肢」を共有し、業界全体の底上げを図る場として企画されました。

 イベント概要

イベント名：DATACOM USER FORUM 2025（データコム ユーザーフォーラム 2025）

開催日時：2025年11月27日（木） 13:00～17:00（懇親会 17:30～）

会場：ベルサール東京日本橋　ホールC

（〒103-6005 東京都中央区日本橋2丁目7-1）

テーマ：「未来を選択する～Choose your path to the future.～」

参加対象：当社システムを導入されている企業様やお取引先様など

主催：データコム株式会社

当日のハイライト

1. 基調講演
「激動の流通業界！業際化が進み胃袋争奪戦が激化！環境変化と重要課題 未来の小売業の行方は・・・」 株式会社アール・アイ・シー 代表取締役　毛利 英昭 氏

基調講演には、流通コンサルタントとして数多くの実績を持つ毛利氏が登壇。「人口減少」や「超高齢化」が進行する日本社会において、小売業が直面する構造的な課題について詳説しました。 ドラッグストアの食品強化や宅配サービスの台頭により、業態の垣根を超えた「胃袋争奪戦」が激化している現状を指摘。これからの小売業は、従来の「市場シェアの拡大（侵攻ビジネス）」から、特定の顧客との関係性を深める「顧客シェア（LTV）の拡大（深耕ビジネス）」へと舵を切る必要性を強く提言しました。 「いかに店に来ていただくか」という問いに対し、「買物＋体験」と「食」の重要性を説き、参加者に未来への指針を示しました。

2. 特別講演
「現場データを“利益構造”に変える──AI時代の実践的データ活用」 専修大学 商学部 教授 / 株式会社ログポーステクノロジーズ CIO　中原 孝信 氏

データサイエンスのビジネス応用を専門とする中原教授は、組織の縦割り（サイロ化）を防ぐ共通言語として「顧客理解」がいかに重要かを解説しました。 講演では、単なる「売上結果」の分析にとどまらず、ID-POSデータを用いて顧客の「構造変化（継続・離反・上位移行など）」を可視化する手法を紹介。顧客の変化を捉えることこそが、経営の解像度を高めると語りました。 また、「AIは自動化の装置ではなく、価値創造のパートナーである」と位置づけ、AI時代だからこそ、人間が持つ「視点（問い）」が競争力の源泉になると熱く語りかけました。

3. ユーザー企業による実践事例発表 

先進的な取り組みを行うユーザー企業2社より、データコム製品（d3、D-PLAN等）を活用した具体的な成功事例が発表されました。

株式会社ハローデイ 様 「統合分析システムRetail Viewによる成功事例～現場から生まれたデータ活用ストーリー～」 

「アミューズメントフードホール」を掲げ、楽しさあふれる売場づくりで知られるハローデイ様。本セッションでは、従来の「感性や経験」に頼った売場づくりに、システムによる「データによる裏付け」を組み合わせた事例が紹介されました。統合分析システム「Retail View」を活用し、感覚だけに頼らない再現性の高い店舗運営と、顧客満足度の向上を両立させている取り組みは、会場の大きな関心を集めました。

株式会社フレスタ 様 「デリカ業務支援システムの導入で見えた成果 ―データが支える生産性改革と新たな課題ー」

広島・岡山・山口で食品スーパーを展開するフレスタ様は、デリカ（惣菜）部門における「生産性改革」の事例を発表しました。 かつては原料発注の計算が手作業で、担当者が多くの時間を費やすなど業務負荷が課題となっていました。そこでデータコムのデリカ業務支援システム「D-PLAN」を導入し、業務フローを刷新。その結果、製造計画の作成時間が大幅に削減され、日々の修正発注業務もほぼ自動化されました。 さらに、店舗間のバラつきが解消されたことで、導入店舗では前年と比較して売上・荒利額ともに伸長。廃棄ロスも改善するなど、「計画製造」への転換が確実な利益体質の強化につながったことが報告されました。

4. 懇親会

全講演終了後に行われた懇親会では、業種や地域の垣根を越えた活発な交流が行われました。また、登壇した講師陣へ熱心に質問を投げかける参加者の姿も多く見られ、講演で得た気づきを自社の具体的なアクションへと落とし込むための、有意義な時間となりました。

データコム株式会社

1994年の創立時から一貫して、小売業界に特化したパッケージシステムを手掛けています。取り扱う商品や販売方法が多様化する流通市場において、販売データや顧客データに基づく企業戦略設計が一層重要になっています。「商品分析システム d3」などの開発・提供を通じて、小売企業の更なる成長に貢献していきます。お客様にしっかり向き合い、「ビジネスへの新たな価値を創造し、確かな感動を生み出す。」これこそが私たちデータコムの使命であると捉え、その感動が業界全体のさらなる活性化へつながるよう、これからも新しいことに挑戦し続けます。

名称：データコム株式会社
代表：代表取締役　小野寺修一
所在地
　本社：宮城県仙台市青葉区本町1-13-22 仙台松村ビル 6F
　東京支社：東京都中央区日本橋富沢町7-16 THE GATE 日本橋人形町 5F
設立：1994年4月8日
HPURL： https://www.datacom.jp/
商品分析システム（d3）：https://www.datacom.jp/d3/
公式Twitter：https://twitter.com/Datacom_jp
公式note：https://note.com/datacom