【日本山村硝子×ファミケア】全国の疾患児・障がい児家族と共に開発した医療的ケア児向け新製品『パウチ専用コネクタ』を 2025 年10月23日(木)より予約販売開始
「全国の家族の声」と「ものづくりの力」が共に生み出した「片手で手軽に・周囲を汚さず」市販のパウチ飲料を経管栄養で注入できるアイデア製品
日本山村硝子株式会社(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役 社長執行役員:山村 昇、以下 当社) は、ファミケア※を運営する株式会社NEWSTA(東京都渋谷区、代表:鈴木 碩子、以下 NEWSTA社)と共同開発した医療的ケア児向け新製品「パウチ専用コネクタ」(以下 本製品)の予約販売を2025年10月23日(木)より開始します。
※「疾患児・ 障がい児の毎日を楽しく!」を目指す疾患や障がいなどの特性のある子と家族向けの情報サイト

本製品は、「全国の家族の声」と「ものづくりの力」が共に生み出した「片手で手軽に・周囲を汚さず」市販のパウチ飲料を経管栄養で注入できるアイデア製品で、ファミケアとの共創型プロジェクト 「#これがあればたすかる みんなでつくるプロジェクト」において開発しました。
■「#これがあればたすかる みんなでつくるプロジェクト」とは
全国の疾患・障がい児家族の生活における困りごとを解決する共創型プロジェクトです。ファミケアサイトや SNSで約1ヵ月間アイデアを募集し、応募総数 44 件の中から当社がプロトタイプを作成し、「キッズフェスタ 2025 第 24 回子どもの福祉用具展」(本年4月開催)で展示と来場者へのヒアリングを行いました。この結果を元に実現可能性やニーズの高さなどを踏まえて「パウチ専用コネクタ」を開発しました。本件の予約販売を皮切りに、本格生産への移行を検討します。
■「パウチ専用コネクタ」とは

本製品は、市販のパウチ飲料と注入用シリンジを直接つなぎ、片手でパウチを押すだけでスムーズにシリンジへと内容物を移せるコネクタ(特許出願中)となっており、一般的な経管栄養用シリンジにそのまま使用可能となっています。
【従来の課題】
・シリンジとパウチを直接接続できないため、内容物を別の容器に出す必要がある。
・無理に直接接続した場合、内容物が漏れてしまい、周囲が汚れてしまう。
・空気が入ってしまうため、内容物が吸い切れず、パウチ容器に残ってしまう。
これらの解決の他、子どもから目が離せない場合や咄嗟に介助が必要になった時、外出時の水分・栄養補給の際でのシリンジへの移し替えなど、様々な状況に柔軟に対応できるのが特徴です。
【製品概要】
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製品名:「パウチ専用コネクタ」
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製造元:日本山村硝子株式会社
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材質:PP(ポリプロピレン)
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耐熱温度:100℃
※経腸栄養用シリンジの新国際規格(ISO 80369-3)に準拠
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カラー:乳白色(白)
■販売および購入方法
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販売場所:ファミケアショップ URL:https://famicare.official.ec/
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購入形式:予約販売
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開始日:2025 年 10 月 23 日(火) ※限定 300 セットを初回分にて予約販売します。
当社より 2026 年 1 月より順次発送予定です。
【パウチ専用コネクタ応援購入企画(寄贈について)】

経管栄養を使用する医療的ケアのある子の家族だけでなく、一般の方とも本製品を世の中に広めるための参加型企画です。製品の購入分が児童発達支援事業所や放課後等デイサービス、訪問看護や介護の事業所等へ届けられ、必要とする家族への配布や事業所で活用されます。
本取り組みではまだ見ぬ誰かと、ちょっとした思いやりでつながる仕組みになることも目指しています。
賛同いただける方や疾患・障がい児家族の毎日の「困った!」の解決に参加いただける方を心よりお待ちしています。
寄贈を受け入れる施設を公開し、寄贈者と地域の現場をつなぐ取り組みも進めていきます。
※寄贈購入製品は、ファミケアが管理・発送
■家族の声・期待効果

「キッズフェスタ 2025 第24回 子どもの福祉用具展」にて行ったアンケートでは、「この製品があれば助かる」と回答した人が 77%にのぼり、「外出がぐっと楽になる」「シリンジが汚れずにすみそう」など、当事者だからこそ出てくる実感のこもった声が数多く寄せられました。
■プロジェクト関係者のコメント
株式会社 NEWSTA COO 新井 正輝
本製品の検討・開発を進めていた時期に、私自身の息子も経鼻栄養から胃ろうへ移行する経験をしまし た。「外出時に水分や栄養剤が足りない」「忘れてしまったらどうするか」という不安は常につきまとい、他の医療的ケア児のご家族からも同じ悩みを数多く耳にしてきました。今回の取り組みは、まさにその課題に対する解決策を探し続けた結果です。
本プロジェクトは2つの“ものづくり”があると考えています。ひとつは新商品「パウチ専用コネクタ」そのもの。そしてもうひとつは、日本山村硝子さんとファミケアが一緒に商品開発を進める“仕組み”をつくることです。現場の声を拾うファミケアと、ものづくりの力を持つ日本山村硝子。この両者が組み合わさることで、これまでになかった新しい価値を形にできると確信しています。
疾患や障がい児のご家庭が抱える課題は、ときに小さく局所的に見えるかもしれません。しかし、その声を丁寧に拾い上げて製品にしていくことで、確かな市場やビジネスにもつながり、さらに多くのご家族の希望や安心のよりどころになっていくと信じています。
日本山村硝子株式会社 プロジェクトリーダー 山村 啓
本プロジェクトは昨年のキッズフェスタをきっかけにスタートしました。当社ファーマキット事業グループで展開している医療介護製品でのノウハウを活用し、医療的ケア児とその家族をはじめとしたお困りごとを感じておられる方々の課題解決ができないかという思いから始まった取り組みです。
プロジェクト発足時から、展示会や SNS を通じて様々なお困りごとを見聞きする中で「僕らは育児がしたい」というコメントから、医療的ケア児とその家族が潜在的に「あきらめてしまっている」身近な課題に着眼し、本製品の開発検討がスタートしました。本製品がこれまでになかった「新しい選択肢」を作ることで、子どもたちとその家族が抱えている「目の前の課題の解決」だけではない「家族の未来」を創るきっかけになると信じています。
「パウチ専用コネクタ」は日本山村硝子とファミケアの共同製品第 1 号です。製品はシリンジとパウチをつなぐ小さな製品ですが、「この小さな製品が医療的ケア児やその家族と当社のようなものづくりの企業を『つなぐ』ことで、家族により良い明日が来る。」そんな思いを製品に込めています。この小さな製品が社会を変える大きな一歩になることを願っています。
■関連情報
日本山村硝子ファーマキット事業グループ Instagram: https://www.instagram.com/nyg_pkg/?igsh=MXZvaGVxNRsNDA2cg%3D%3D#
■本件に関するお問い合わせ先
日本山村硝子株式会社 プラスチックカンパニー ファーマキット事業グループ
TEL :06-4300-6000 E-mail:pharmakit@yamamura.co.jp
または Web サイト内お問い合わせフォーム(https://www.yamamura.co.jp/inquiry/)
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