薬剤師の81.2%がAI活用に関心あり、薬局業務での導入率は約半数AI導入薬局の薬剤師は、自身の服薬指導に高い満足度を示す傾向に!

~薬剤師約1,000名に聞いた、「薬剤師の業務実態に関する調査」結果を公開~

株式会社ソラミチシステム

 クラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』の企画・開発・販売を行う株式会社ソラミチシステム(以下、「当社」)は、地域医療における薬剤師の役割が広がり、業務の多様化が進むなか、効率的な業務体制の構築が求められている現状を踏まえ、薬剤師の業務実態と、AI活用の可能性を明らかにすることを目的に、20代~60代の薬剤師約1,000名を対象に「薬剤師の業務実態に関する調査」を実施しました。

 厚生労働省の「薬局薬剤師DXの推進※1」資料では、薬局業務におけるICT活用の必要性や活用イメージが検討されており、デジタル化に向けた方向性が示されています。さらに、保健医療分野におけるAI開発および利活用を加速させるため、2018年から2023年に「保健医療分野AI開発加速コンソーシアム※2」が開催されるなど、医療現場におけるAI活用も着実に進みつつあります。

 本調査では、薬局におけるAI導入※3の現状や導入の課題、活用が業務満足度に与える影響などが明らかになり、薬剤師がより対人業務に注力できる環境づくりに向けたヒントが示されました。

<「薬剤師の業務実態に関する調査」結果サマリー>

・勤務先の薬局でAIを導入していると回答した人は約半数

・AIを活用した業務支援への関心は年代を問わず高く、全体で8割以上が関心あり

・自身の服薬指導には約3割が満足していない

・業務でAIを導入している薬局で働く薬剤師は、導入していない薬剤師よりも自身の服薬指導への満足

 度が20ポイント以上高い

<調査概要>

・調査期間:2025年9月29日(月)~2025年10月3日(金)

・調査対象者:20代~60代の薬剤師

・調査方法:インターネット調査(PRIZMA)

・有効回答数:1,058名

◆薬局業務におけるAI導入率は約半数。AIの活用には、8割以上が「関心あり」と回答

 はじめに、薬局業界におけるAI活用の実態を把握するため、勤務先の薬局でAIを導入しているかを尋ねました。結果は、「導入している」51.4%、「導入していない」48.6%で、約半数が何らかの形でAIを業務に取り入れていることが分かりました。

 次に、AIを「導入している」と回答した人へ具体的にどのような業務にAIを活用しているのかを尋ねたところ(複数回答)、最も多かったのは「対人業務(服薬指導など)」35.5%、次いで「在庫管理(発注など)」35.1%、「薬歴・記録管理(自動入力補助、要点抽出など)」34.4%となりました。AIが、調剤や記録管理といったバックオフィス業務だけでなく、患者対応を含む対人業務にも活用され始めている実態がうかがえます。

 一方、「導入していない」と回答した人の理由(複数回答)としては、「導入コスト(システムや機器代)が高いから」41.1%が最も多く、「運用や維持にかかる費用・手間が負担になるから」27.8%、「AIを使いこなせるか不安だから」26.9%と続き、主にコストや運用負担、リテラシー面での不安が導入の壁となっている現状が明らかになりました。

 それでも、AIを活用した業務支援への関心は、年代を問わず高いことが分かりました。「とても関心がある」「やや関心がある」の回答を合わせた割合は全体で81.2%で、年代別に見ると、最も割合が高かったのは50~59歳で84.0%、次いで40~49歳が83.5%、30~39歳で80.9%でした。さらに、回答者57名のため参考値にはなりますが、60歳以上でも70.2%が「関心がある」と回答しており、幅広い世代がAIに対する興味や期待を持っている実態が見えました。

◆薬剤師業務の多様化が進むなか、薬歴・調剤・服薬指導の主要業務で約4割が「時間が足りない」

 AIの導入が進み、デジタル技術が薬局現場で業務の改善や効率化をサポートしているとはいえ、薬剤師の役割は依然として広範かつ複雑です。

 近年の調剤報酬改定※4では、調剤料などの対物業務の点数が見直される一方で、服薬指導や服薬フォローアップなどの対人業務の評価が強化されています。また、厚生労働省の「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ」※5でも、処方箋受付時以外の対人業務の充実が必要とされており、薬局にとって対人業務に注力できる体制の整備が求められています。このように、薬剤師にはより多様な役割が期待される一方で、対人業務に十分な時間を確保するための業務効率化や負担軽減も課題のひとつとなっています。

 では実際に、薬剤師はどのような業務で「時間が足りない」と感じているのでしょうか。時間が足りないと感じる業務について尋ねたところ(複数回答)、最も多かったのは「薬歴作成や記録業務」42.9%、次いで「調剤(監査・一包化・調整作業など)」38.6%、「服薬指導や窓口での患者対応」36.7%となりました。多岐にわたる業務のなかでも、記録・調剤・患者対応といった日常業務の中心に位置する業務で負担感が高いことが分かりました。

◆患者一人にかける服薬指導の時間が「理想より短い」と感じる人が3割。時間が足りないことで「患者からの悩みが聞き出せない」と感じる人も

 それらの業務のなかで、服薬指導について、患者一人あたりにかけている平均時間は理想的かを聞いたところ、「理想よりも長い」46.2%、「理想通りである」21.9%となった一方で、「理想よりも短い」31.9%となり、3人に1人は理想よりも短いと感じていました。
 服薬指導の時間が足りないことで起きている問題(複数回答)としては、「患者からの悩みが聞き出せない」44.8%、「薬歴に記載する内容が足りず、調剤報酬の加算要件が満たせない」34.4%、「十分な説明ができず、服薬アドヒアランス(飲み忘れ・自己中断など)が低下する」31.8%が上位に挙がりました。これらの結果から、時間的な制約が患者とのコミュニケーションや薬学的管理の質にも影響し得ることがうかがえます。服薬指導は患者が安全に治療を継続するための重要なプロセスであり、必ずしも長い時間が必要とは言えませんが、現場では的確な服薬指導を行うための十分な時間を確保できていない人もいるようです。

◆約3割が自身の服薬指導に「満足していない」と回答。業務でAIを活用している人は、活用してない人と比較し満足度が20ポイント以上高い結果に

 続いて、自身が行う服薬指導に満足しているかを尋ねたところ、約3割の人は満足していない(「あまり満足していない」28.5%、「全く満足していない」1.6%)と回答しました。
 満足していない理由(複数回答)としては、「患者とのコミュニケーションが難しい」52.8%が最も多く、「業務量が多く服薬指導に十分な時間を割けない」42.8%、「指導内容の効果が実感できない」37.1%と続きました。こうした服薬指導の満足度には、業務量やコミュニケーションの難しさなど様々な要因が影響していることが分かりました。

 そのうえで、薬局業務においてAIを活用することで負担が軽減され、満足度にどのような差が出ているのかを確認するため、AI導入有無と満足度の関連を比較しました。服薬指導に「非常に満足している」「まあまあ満足している」を合わせた割合は、AIを「導入している」と回答した人(51.4%)では80.3%、「導入していない」と回答した人(48.6%)では59.0%と、導入している人が20ポイント以上高い満足度を示しました。
 さらに、AIの活用用途別での服薬指導の満足度も見てみました。「調剤(監査など)」で活用している人(26.5%)の満足度が最も高く84.0%でしたが、次いで「対人業務(服薬指導など)」で活用している人(35.5%)で82.4%となりました。

 これらの結果から、日々の業務がAIによって効率化されることで、服薬指導といった患者との対話を伴う業務においても充てられる時間や余裕が生まれやすくなると考えられ、服薬指導の質や満足度の向上にもつながっている可能性が示唆されます。また、実際に服薬指導の場面でAIを活用している薬剤師も高い満足度を示しており、対人業務においても、AIが実務的なサポートとして機能し始めていることがうかがえます。

 今回の調査結果を踏まえ、当社としても薬局業務の質と効率の両立を支援する取り組みを引き続き強化していきます。

 当社では、クラウド電子薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』を提供しています。また、オプション機能として、薬剤師が患者に行った服薬指導の会話を生成AIが自動で要約しテキストで表示する機能「AI音声入力」も搭載し、薬局業務の効率化を支援しています。

 今後も『CARADA 電子薬歴 Solamichi』の提供を通じて、業務効率化による薬剤師の対人業務の充実をサポートすることで、地域に信頼される薬局づくりに貢献していきます。

◆マイライフ株式会社 代表取締役 糸賀誠氏・常務取締役 佐々木拓也氏からのコメント

 保険薬局のビジネスモデルが大きく変化する中、DX・機械化による業務効率化は必須と考えます。薬剤師自身の服薬指導の内容を客観的に振り返ることが可能となるA I音声入力の活用が、効率化と質の向上の両面に対して効果的なツールであると感じております。

 患者とのコミュニケーションの質を向上し薬局薬剤師が身近な存在になり、薬局が“薬を渡す場所”から“健康を作る拠点”へ変わり、地域に求められる存在となることを期待しております。

【『CARADA 電子薬歴 Solamichi』について】

 『CARADA 電子薬歴 Solamichi』は、患者の症状や薬剤の処方内容、指導履歴などを記録できるクラウド型の電子薬歴システムです。薬剤師の業務を支援するサービスとして、処方に際して飲み合わせの危険性が高い薬剤のチェック機能や、患者への服薬指導内容のナビゲーション機能などを搭載しています。2024年調剤報酬改定でもさらに重要視されている対人業務の強化、かかりつけ化の促進に役立つ「服薬フォロー」機能やトレーシングレポートの作成サポート機能も備えています。

 また、薬歴の作成状況のチェック機能や患者対応業務のto doリストを備えており、クラウド型システムにより場所や時間を選ばずに薬歴の作成ができるため、薬剤師の業務効率化をサポートします。

 2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。

 URL: https://site.solamichi.com/news/2021/10/20_02

【AI薬歴作成支援機能「AI音声入力」について】

 薬歴作成の手間を削減し業務効率化を図るとともに、かかりつけ薬剤師・薬局として注力できる体制づくりのサポートを目指し、株式会社corteと共同でChatGPTを活用したAI薬歴支援機能「corte※6」を開発しました。2024年4月の提供開始より、累計1,500店舗を超える薬局で導入されています※7。2024年10月より「corte」が『CARADA 電子薬歴 Solamichi』に「AI音声入力」として搭載されました。

 「AI音声入力」は、薬剤師による患者への服薬指導中の会話を録音し、実際の指導内容や患者が伝えた症状など薬歴に必要な情報を生成AIが自動で要約しテキストにて表示します。服薬指導の前後に録音ボタンを押すだけで簡単に利用でき、自動生成された内容を確認し必要事項を転記することで薬歴の作成が可能です※8。

※1 厚生労働省 令和4年3月10日「薬局薬剤師DXの推進について」

  https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000910847.pdf

※2 厚生労働省 保健医療分野AI開発加速コンソーシアム

  https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kousei_408914_00001.html

※3 本調査における「AI導入」は、薬局業務で利用されている音声認識、記録支援、在庫管理、調剤支援など、日常業務を補助

  するAI機能を対象としています。

※4 厚生労働省保険局医療課「令和6年度調剤報酬改定の概要」

  https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001238903.pdf

※5 令和4年7月11日 厚生労働省「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループとりまとめ~薬剤師が地域で

  活躍するためのアクションプラン~」

  https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000963757.pdf?utm_source=chatgpt.com

※6 「corte」は、株式会社corteより特許出願中。

※7 AI薬歴作成支援サービス「corte」単体と、『CARADA 電子薬歴』に搭載された「AI音声入力」を合計した薬局契約件

  数。

※8 「AI音声入力」は、薬剤師と患者の会話の議事録作成サービスです。実際の会話を要約するため、会話の内容によっては、

  生成された文章が薬歴の要件を満たさない可能性があります。要約された内容が適切なものか、薬剤師による確認が必要で

  す。

※ CARADAは、株式会社エムティーアイの商標または登録商標です。 

※ Solamichiは、株式会社ソラミチシステムの登録商標です。

※ corteは、株式会社corteの商標登録です。

※ ChatGPT、GPTは、米国 OpenAI 社の登録商標または商標です。

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会社概要

株式会社ソラミチシステム

8フォロワー

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URL
https://site.solamichi.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都新宿区西新宿 東京オペラシティ35階
電話番号
03-5333-6066
代表者名
田浦貴大
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年08月