【登壇レポート】サイバー攻撃を乗り越えた企業の選択株式会社関通 代表取締役社長 達城久裕が語る「経営者が築くセキュリティ文化」

関通

物流とITオートメーション事業を展開する株式会社関通(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役社長:達城 久裕、以下「関通」)は、2025年11月20日(木)に理研産業株式会社が主催した「RIKEN 未来創造フェス2025」において、特別講演に登壇いたしました。講演テーマは「サイバー攻撃を乗り越えた企業の選択 ~経営者が築くセキュリティ文化~」と題し、2024年に弊社が直面した深刻なサイバー攻撃からの復旧プロセス、そして危機を乗り越えるために経営者が下した決断、再構築した社内体制について、その“リアル”な体験を共有しました 。

■講演概要

本レポートでは、2025年11月20日に開催された「RIKEN 未来創造フェス2025」での講演内容をもとに、企業が直面するサイバー攻撃の危機とその克服に求められる経営者の役割を解説しています。

2024年に弊社が経験した深刻なサイバー攻撃の「リアル」を具体的に共有し、業務停止・データ損失という「企業存続の危機」に直面した際の初動対応、復旧への取り組み、そして経営者として下した決断を詳述しました 。

また、この危機を乗り越え、企業文化を変革し、いかにして再成長の契機としたかを紹介 。セキュリティ専門企業・株式会社CISO代表の那須慎二氏とともに、中堅・中小企業が陥りがちなセキュリティの盲点とその克服法について提言しました 。

講演後のアンケートでは、参加者の97%がセキュリティ対策の検討に前向きな意向を示しており 、「サイバー攻撃の被害が発生する前提でのBCPプラン策定と訓練の重要性」を再認識する声も寄せられました 。

本レポートは、技術的対策に留まらない、経営者が担うべき「セキュリティ文化の構築」という今後の人材戦略と組織的アプローチの重要性を示しています 。

■講演内容と参加者の反響

講演テーマは「サイバー攻撃を乗り越えた企業の選択 ~経営者が築くセキュリティ文化~」と題し、2024年に弊社が直面した深刻なサイバー攻撃からの復旧プロセス、そして危機を乗り越えるために経営者が下した決断、再構築した社内体制について、その“リアル”な体験を共有しました 。

本講演には52名が参加され、40名の方からアンケート回答をいただきました(回答率77%)。参加された皆様からは、「生々しい話で良かったです 」「リアルなお話、大変参考になりました 」「実体験に基づいて、とても参考になりました 」といった、貴重な実体験を伝える内容への高い評価をいただきました。

◾️レポート①:特に参考になった内容(複数回答可)

参加者が「特に参考になった内容」として最も多く挙げたのは以下の項目でした :

・サイバー被害と復旧までの取り組み: 27件・

・攻撃の経緯と初動対応: 22件

・セキュリティ戦略の役割: 21件

また、関通の復旧を支援した株式会社CISOの那須慎二氏による、「中小企業が陥りがちな盲点とその克服法」についても20件の回答があり、実践的な対策への関心の高さが伺えました 。

◾️レポート②:今後のセキュリティ対策への意識

今後セキュリティ対策を検討する際に重視するポイントとしては、「コスト」と「外部からの攻撃対策」が同率で最も多く挙げられました 。

・外部からの攻撃対策: 25件(26%)

・コスト: 25件(26%)

・運用のしやすさ: 19件(52%)

・法令遵守: 9件(14%)

・その他: 2件(7%)

この結果から、現実的な運用(コスト・運用のしやすさ)と外部脅威への対策が重視されている傾向が見て取れます。

◾️レポート③:対策検討の相談意向

講演内容を踏まえたセキュリティ対策の検討相談意向では、参加者の97%が前向きな姿勢を示しました 。

・検討中: 22件(55%)

・はい(相談したい): 17件(42.5%)

・他社: 3件(7.5%)

・いいえ: 6件(15%) (注:円グラフのパーセンテージに合わせると、「はい」31%、「検討中」31%、「いいえ」11%、「他社」24%となり、グラフが示す割合と回答数に若干の差異が見られますが、ここでは「はい」と「検討中」の合計が97%という前向きな意向の高さに注目して記述します 。)

◾️レポート講演から得られた教訓

達城は、サイバー攻撃という「企業存続の危機」に直面した際の迅速な復旧と、そこから得た教訓を未来へ還元する重要性を強調しました 。

参加者からのコメントには、「サイバー攻撃の被害が発生する前提でのBCPプラン策定と訓練の重要性を再認識しました」 、「被害者であると同時に取引先に対しては加害者となってしまう」 といった声があり、今回の講演が、単なる技術的な対策に留まらない、事業継続計画(BCP)やサプライチェーン全体におけるリスクの再認識を促す機会となったことが示唆されます。

株式会社関通は、この度の登壇を通じて得た経験を広く共有することで、多くの企業におけるセキュリティ文化の醸成と事業継続力の向上に貢献してまいります。

◾️理研産業 未来創造フェス2025 開催概要

・イベント名: RIKEN 未来創造フェス2025

・会期: 2025年11月20日(木)・21日(金)

・主催: 理研産業株式会社

・登壇日時: 2025年11月20日(木)14:00~15:30

・テーマ: サイバー攻撃を乗り越えた企業の選択 ~経営者が築くセキュリティ文化~

◾️登壇社情報

株式会社関通 代表取締役社長 達城久裕

創業から40年以上、EC物流のパイオニアとして業界を牽引。「準備・実行・後始末」を座右の銘に掲げ、時代の変化を先取りしながら柔軟な経営を続けてきたECバックヤード運営、WMS開発・販売を軸に事業領域を拡大中。2024年にはサイバー攻撃という逆境を経験しながらも、迅速な復旧と経営判断で危機を乗り越えた。自らの経験を業界の未来に還元し続けている。

株式会社CISO 代表取締役 那須慎二

インターネットが社会インフラとして普及していない黎明期(1992年)から、苫小牧工業高等専門学校情報工学科にてコンピュータテクノロジーを専攻。大手情報機器メーカー(インフラ系SE)、大手経営コンサルティングファーム(中堅・中小企業向け経営コンサルティング、サイバーセキュリティコンサルティング)を経て、中堅・中小企業専門にサイバーセキュリティ支援を行う株式会社CISOを創業し、代表取締役に就任。人の心根を良くすることで「セキュリティ」を考える必要のない世界の実現を目指し、長年の知見に基づく独自のセキュリティコンサルティングおよびサービス(特許取得:特許第7360101号)等を提供。

◼︎サイバー攻撃の実体験を起点に誕生した「サイバーガバナンスラボ」

関通は、2024年に受けたサイバー攻撃という未曾有の危機を経て、企業としての在り方やサイバー対策の根本的な見直しに迫られました。復旧対応に奔走する中で強く感じたのは、「経営者自身がサイバーリスクを深く理解し、組織全体で備える必要がある」という現実です。

この経験を経て、当社はサイバーセキュリティの専門企業であるCISOとパートナーシップを締結し、新たに立ち上げたのが、実践型のプログラム「サイバーガバナンスラボ」です。「サイバーガバナンスラボ」では、 “リアルな被害事例”をもとに、再発防止や危機管理に直結する知見を提供。実際の対応現場で得られた教訓や判断のプロセスを学ぶことで、参加企業はサイバーリテラシーを組織全体で高めることが可能です。

CISOとの連携により、このプログラムは「経営目線でのセキュリティ」と「専門技術による対応力」の両面を備えた、実効性の高い内容となっています。単なる知識の提供にとどまらず、危機対応に本当に必要な「備え」と「行動」を習得できる機会として、今後、多くの企業にご活用いただきたいと考えています。

サービス詳細はこちら:https://kantsu-cgl.com/

■株式会社関通について

株式会社関通(東証グロース)は、年間約1,500万個以上の出荷実績と関西・関東に20拠点を持つ物流会社です。toC・toB問わずお客様の受注から庫内物流までのアウトソーシングの他に、物流システムの販売なども行っております。

toC物流で培った細やかな物流管理ノウハウとDXをtoBの物流で活かし、また、toB物流で培った、お客様の要望を叶える現場オペレーション、創意工夫をtoC物流で活用し、お客様に貢献しています。

所在地:兵庫県尼崎市西向島町111-4

設立:1986年4月

公式サイト:https://www.kantsu.com

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ビジネスカテゴリ
物流・倉庫・貨物
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会社概要

株式会社関通

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URL
https://www.kantsu.com/
業種
倉庫・運輸関連業
本社所在地
尼崎市西向島町111-4
電話番号
06-6224-3361
代表者名
達城久裕
上場
東証グロース
資本金
7億8400万円
設立
1986年09月