ジョン・F・ケネディ国際空港 新ターミナル1の膜屋根施工を受注
2026年完成予定 新ターミナルエントランスにETFEフィルムの屋根

大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:能村 祐己)は、このたび、米国現地法人であるBirdair Inc.(本社:ニューヨーク州バッファロー)を通じて、ジョン・F・ケネディ国際空港の新ターミナル1における膜屋根工事を受注しました。ターミナルエントランス上の屋根には軽量かつ高い透光性を持つ先進素材ETFEフィルムが採用されました。
Birdair Inc.が設計、製造、施工を受注した膜屋根はターミナルのエントランス上に設置されます。LEDを用いた照明演出との相性を考慮し、白色のETFEフィルム屋根が採用されました。約27,800平米の屋根は291個のパネルで構成されます。新ターミナルの第1工区が完成する2026年6月に向けて、現在工事が進行中です。ターミナル全体の完成は2030年を予定しています。
1948年に開業したジョン・F・ケネディ国際空港はアメリカを代表する国際空港として、合計5つのターミナルで1日400機の国際便が離発着し、年間約6,000万人が利用する空港です。今回新設されるターミナル1は既存ターミナル1の跡地、及び2013年に取り壊した旧ターミナル2と3の跡地に建設され、23個のゲート、レストラン、小売店、ラウンジなどの施設が建設される予定です。
高機能フッ素樹脂ETFEフィルムについて
ETFEフィルムはフッ素樹脂をフィルム状に圧延したもので、ガラスに代わる新しい建築表現を可能にする材料として注目されています。日本では新豊洲Brilliaランニングスタジアムの屋根や広島新サッカースタジアム(エディオンピースウイング広島)の庇(ひさし)などで使用されています。また、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で太陽工業が設計、施工した万博サウナ「太陽のつぼみ」でも、ETFEフィルムを使用しました。今回使用するETFEフィルムは、250μm(マイクロメートル=0.25㎜)の薄さで、重量440g/㎡と超軽量です。ガラスと比較すると製造工程でCO2排出を大きく低減できるほか、輸送による環境負荷も大きく減らすことができる素材です。変形追随性に優れている膜構造ならではの特徴があり、建築躯体への負荷を軽減し耐震性にも優れています。

ジョン・F・ケネディ国際空港「新ターミナル1」概要
名称:JFK International Airport The New Terminal One
所在地:アメリカ、ニューヨーク州、ニューヨーク市
所有者:ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社
元請け:AECOM Tishman
設計者:Gensler
構造エンジニア:Thornton Tomasetti
膜屋根施工:Birdair Inc.
規模:約27,800平米
完工:2026年6月
Birdair Inc.(バードエアー社)について
太陽工業の米国現地法人(100%子会社)
・創立:1956年
・社長:Hikaru Konno
・所在地:アメリカ、ニューヨーク州、バッファロー
太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。
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