「従業員ファースト」を阻むHRの構造的ジレンマ
人事関与者の47.1%が「活躍・定着」を最重要視も、目の前の「採用難」に追われ「定着ケア」の可視化は11.2%にとどまる
「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループのミイダス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:後藤 喜悦、以下「当社」)は、全国の就業者男女(一般層1,033人/人事関与者206人)を対象に「組織状態および従業員の定着・はたらきがいに関する調査」を実施いたしました。

少子高齢化に伴う労働人口の減少に加え、時間外労働の上限規制(2024年問題)等により、企業の「人材不足」は深刻さを増しています。従来の新規採用だけに頼る人材確保は限界を迎え、離職防止やエンゲージメント向上を狙う「従業員エンゲージメント・定着率の改善」が、企業の持続的成長における最優先課題となっています。
関連リリース:企業が把握しきれていない“離職リスク”が約3割に「はたらきがい」調査で見えた、企業と従業員の認識ギャップ〜ミイダス「はたらきがいサーベイ」調査〜
こうした中、従業員の活躍・定着には、処遇や業務負荷、職場の人間関係、成長機会など、さまざまな要因が影響します。従業員のはたらきがいや組織状態の可視化は、それ自体で定着を実現するものではありませんが、従業員が抱える課題や変化の兆候を把握し、必要な施策を検討・検証するための重要な基盤となります。
そこで当社は、企業における「活躍・定着の重視度」と「はたらきがいや組織状態の把握状況」の実態、そしてその認識にどの程度のギャップが存在するのかを明らかにするため、本調査を実施いたしました。
<調査概要>
調査対象: 全国20歳~65歳の就業者男女
有効回答数: n=1,239(内訳:一般層:1,033名(経営・管理職層26.5%、一般社員73.5%)/人事関与者:206名(経営・管理職層72.3%、一般社員27.7%))
調査手法: インターネットリサーチ(調査委託先:マクロミル)
調査実施時期: 2026年5月27日~5月30日

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▼調査サマリ 1. 【一般層傾向】活躍・定着の重視 vs 対応のギャップ 所属企業が「活躍・定着を重視している」と感じている人は一般層で27.3%に上る一方、「従業員のはたらきがい」を定期的に可視化できていると回答した人はわずか3.3%(「組織状態」の可視化も4.4%)と極めて低い水準に留まる。 2. 【人事のジレンマ】採用対応に追われ「定着ケア」へ手が回らず 人事関与者の47.1%が「活躍・定着」を最重要視するものの、はたらきがいの定期可視化は11.2%。定着の重要性を理解しつつも、目の前の採用対応(課題1位:採用難 33.5%)に追われる構造的ジレンマが露呈した。 3. 【現場と人事のギャップ】現場は「社内の流出」、人事は「外からの補充」に直面 一般層(現場層)が感じる課題の1位は「定着率が低い(30.8%)」であるのに対し、人事関与者では「採用難(33.5%)」がトップ。「入り口(採用)」にコストをかけても「中身(活躍・定着)」の状態を可視化・ケアできないため、人材が流出し続ける“穴の空いたバケツ”状態に陥っている。 |
【Fact 1】活躍・定着の重視 vs 対応のギャップ
企業が「活躍・定着」を重視していると感じている一般層で3割に迫るも、”はたらきがい”の定期可視化がされていると回答した人はわずか3.3%

一般層(n=1,033)において、勤務先で「従業員の活躍・定着」が経営課題としてどの程度重視されているかを尋ねたところ、「非常に重視されている」「やや重視されている」の合計は27.3%となりました。
一方で、従業員の「はたらきがい」を「定期的に可視化できている」と回答した企業はわずか3.3%(一部把握も含めて22.5%)。「組織状態」を「定期的に可視化できている」企業も4.4%(一部把握も含めて23.3%)に留まります。
従業員は、その重要性は理解しつつも、企業側はコンディションを数値化・可視化して対策を打てていない「不全状態」であり、定着重視の姿勢が形骸化(ブラックボックス化)している実態が見えてきます。
【Fact 2】人事関与者が抱えるジレンマ:採用に追われ「定着ケア」へ手が回らず
人事の47.1%が「活躍・定着」を最重要視するも、課題の1位は「採用難(33.5%)」の悪循環

実務を担う「人事関与者(n=206)」にフォーカスすると、47.1%(約2人に1人)が「従業員の活躍・定着」を経営課題として最重視していると回答しました(全体平均27.3%の約1.7倍)。
一方で、自社の「従業員のはたらきがい」を定期的に可視化できている人事関与者はわずか11.2%、「組織状態」の定期可視化も13.6%に留まります。一部把握を除いても、半数以上が十分な可視化を行えていません。

また、人事関与者が抱える課題の1位は「採用がうまくいかない(33.5%)」であり、定着問題(20.9%)を大きく上回る結果となりました。
定着の重要性を最も深く理解している人事関与者自身が、新規採用の補充対応に追われ、自社のコンディション可視化や定着ケアにリソースを割けていない「HRの構造的ジレンマ」が浮き彫りとなっています。
【Fact 3】現場(一般社員)と人事の間にある「課題認識のすれ違い」
現場が悩むのは「定着率(30.8%)」、人事が追われるのは「採用(33.5%)」の温度差

現在感じている組織・人材に関する課題を尋ねたところ、一般層(n=1,033)と人事関与者(n=206)の間で明確な視点のギャップが確認されました。 一般層(現場)が抱える組織課題の1位は「定着率が低い(30.8%)」であり、採用問題(28.8%)を上回っています。
一方で、人事関与者が抱える課題の1位は「採用がうまくいかない(33.5%)」であり、定着問題(20.9%)を大きく上回る結果となりました。
このように、人事関与者側では定着率低下(20.9%)やエンゲージメント低下(21.4%)を懸念しながらも、目の前の採用対応に追われている実態がうかがえます。
現場社員が「社内の流出(定着難)」に悲鳴を上げているのに対し、人事視点では「外からの補充(採用難)」が最優先課題となっており、組織内で優先順位のすれ違いが生じています。「入り口(採用)」にコストを投資しても「中身(活躍・定着)」の状態を可視化・ケアできていないため、人材が流出し続ける“穴の空いたバケツ”状態に陥っているといえます。
今回の調査結果から、多くの企業が「離職」や「採用難」という課題に直面しながらも、その根本原因である「従業員のはたらきがいや組織コンディションの不透明さ」に向き合えていない(可視化できていない)実態が浮き彫りとなりました。
人材獲得競争が激化する現代において、新規採用(補充)を中心としたアプローチだけでは、課題の根本解決に至らないケースも増えています。サーベイ等のデジタルツールで「はたらきがい」や「組織コンディション」をデータとして見える化し、従業員の活躍・定着まで視野に入れた採用戦略へと徐々にシフトしていくことが、今後の持続的な組織づくりに向けた重要な一手となるのではないでしょうか。
ミイダスが提供する「はたらきがいサーベイ」とは
課題の見える化、ネクストアクション提案、採用への活用まで。組織改善への一歩を確実に踏み出せるサーベイです。
はたらきがいサーベイ:https://corp.miidas.jp/landing/engagement_survey
ミイダスでは、「はたらきがいサーベイ」のデータをベースとした「はたらく人ファーストアワード」を主催しております。(現在、2026年度のエントリーを受付中)
中途採用サービス『ミイダス』について

『ミイダス』は、世界初※1の採用・転職におけるミスマッチを減らしながら、入社後の活躍までを支援する採用・転職サービスです。人口減少による人材不足が深刻化する中、主に中小企業を対象に「採用力」を高める支援を行っています。
私たちが定義する「採用力」とは、単なる採用活動の効率化だけではなく、企業の魅力を高める力です。そして、この「採用力」を軸に企業価値を高める【採用強化ブランディング】を推進しています。
そこで、『ミイダス』では、独自の視点から生まれた「4M2K」フレームワーク※2に基づき、人材の採用から定着までの課題を明らかにし、その解決までをサポートする機能を提供しています。
サポート①:独自のデータ解析やAIなどを活用し、効率的に採用活動支援
採用においては、独自のデータ解析により、競合との差異や自社の魅力を客観的に把握することで求職者が「応募したくなる」求人票の設計から応募促進までを、AIなどを活用して効率的に支援します。60万人以上(2026年5月時点)の「可能性診断」データに基づき、これまで接点を持てなかった人材や企業が求める最適な人材との出会いを創出しています。
サポート②:「選ばれる企業」づくりの支援
採用後のフェーズでは、企業の人事担当者に向けて、従業員が安心してはたらける職場環境づくりを支援する仕組みを提供しています。組織のエンゲージメントを可視化するサーベイ機能や、これにより集めた従業員の声の分析を通じて、課題や改善ポイントを把握することが可能です。データに基づく組織改善を後押しし、従業員満足度の向上を図ることで、求職者からも「選ばれる企業」へと成長できるように支援します。
※1:「バイアス診断ゲーム」(認知バイアスを測定するテスト)と「ミイダス コンピテンシー診断(特性診断)」を用いて、人材の採用・配置・育成を可能にする無料のスマートフォンアプリ診断サービスとして(2023年5月/未来トレンド研究機構調べ)
※2:「4M2K」フレームワークとは、採用に特化し、企業ブランドを導く4つのアクション「見つけて・スカウト」「魅了する」「導く」「見極める」とアクションを実現する2つの要素「簡単に使える」「価格が安い」をフルサポートする独自の採用サービスを指す

関連する『ミイダス』サービス
・毎月簡単なアンケートを実施するだけで、従業員やチームのコンディションをカテゴリ別に可視化でき、パフォーマンス向上や離職の防止に役立つ「組織サーベイ」
・従業員の受講履歴管理や理解度テストの実施も可能な200種類以上の多種多様なオンライン教育・研修講座「活躍ラーニング」
・ストレスチェックや研修の実施などが必要なため、自社だけで認定を取得することが困難な「健康経営優良法人」の認定取得を支援するサービス
・生活に役立つ商品をバラエティ豊かにラインナップ。お買い得価格で従業員が購入可能な「福利厚生」サービス
・多くの求職者に効率的にリーチし、専門オペレーターが企業の魅力をご紹介。必要スキルや経験を事前設定するだけで該当候補者へ自動でスカウト送信でき、採用力を高める「スカウトプラス」サービス
・従業員が現在居住している賃貸物件を会社名義の賃貸借契約に切り替え、家賃の一部を給与天引きすることで、税制・社会保険制度を活用しながら従業員の手取り増加と企業の販管費(人件費)削減を実現する「ミイダス 社宅」サービス
・コンピテンシー活用講座:https://corp.miidas.jp/landing/competency_training_courses
・バイアス診断ゲーム研修講座:https://corp.miidas.jp/landing/bias_training_courses
▶︎「ミイダス コンピテンシー診断(特性診断)」を使った採用について、【こちらから資料をダウンロード】できます。
ミイダス株式会社について
ミイダス株式会社は、パーソルグループ全体のHR領域におけるイノベーション推進を牽引し、より一層の企業の人材ニーズに対する貢献を目的として、2018年12月に発足しました。 ミイダス株式会社が運営するアセスメントリクルーティングプラットフォーム『ミイダス』は、2015年7月よりサービス提供を開始しています。
2019年の日本の人事部HRアワード2019「プロフェッショナル 人材採用・雇用部門」最優秀賞を受賞したことを皮切りに、2023年には第8回 HRテクノロジー大賞「人事システムサービス部門」優秀賞を受賞。2025年には、「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2025」タレントマネジメントシステム部門で「Good Service」に選出。2026年には「ITreview The Best Software in Japan 2026」TOP100に選出、「The Best Software by Category 2026」ダイレクトリクルーティングサービス部門にて大賞を受賞、「ITreview Grid Award 2026 Summer」にて、6部門で最高位の「Leader」を受賞するなど多くの受賞実績があります。
【会社概要】
会社名 :ミイダス株式会社
設立 :2018年12月28日
代表取締役:後藤 喜悦
所在地 :〒141-0001 東京都品川区北品川5丁目1番18号 住友不動産大崎ツインビル東館17階、18階
事業内容 :転職支援・採用支援サービス『ミイダス』の企画、開発、および運営
公式HP :https://corp.miidas.jp
【本件に関するお問い合わせ先】
ミイダス株式会社 広報PR 安部
E-mail:miidas-pr@miidas.jp
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