自動化施工システム「A⁴CSELⓇ」の普及展開を見据え、建設会社との連携を試行
鹿島(社長:天野裕正)は、建設現場における省人化および生産性・安全性の飛躍的向上を目指して、建設機械の自動運転を核とする自動化施工システム「A⁴CSEL」(クワッドアクセル)※1の開発を進め、ダムを中心とした工事に適用し、実績と成果を積み上げてきました。
この間、一つとして同じ条件がない建設工事への適用性をさらに向上させるべく、A⁴CSELを構成するシステムの高度化に加え、自動化した建設機械に合わせた施工方法や手順の見直し等さまざまな工夫を凝らし、A⁴CSELは進化と深化を続けてきました。
一方で、建設業界は「人手不足・熟練技能者不足」「他産業に比べて低い生産性」「無くならない労働災害」などの課題を抱えています。A⁴CSELを業界に広く普及させることは、これらの課題解決に寄与するものと考え、今般、他の建設会社数社との連携を試行し、鹿島が元請けではない3現場にA⁴CSELを適用しました。
鹿島は今後も、より多くの現場へのA⁴CSELの適用を通して、建設機械の自動化運転機能および性能の向上ならびに自動化機種を増強し、適用可能な工種や作業を拡大するとともに、現場規模や使用条件に合わせて柔軟に対応できる汎用性の高いシステムへ発展させるための技術開発を進めてまいります。
※1 Automated/Autonomous/ Advanced/Accelerated Construction system for Safety, Efficiency, and Liability
■ A⁴CSELの概要
A⁴CSELは、最大の生産性を得る「施工マネジメントシステム」と最大の作業効率を得る「自律自動運転システム」の二つのシステムで成り立っており、このうち施工マネジメントシステムは、自動化された建設機械を効率的に稼働させるために必要な「施工計画システム」「施工管制システム」「重機管理システム」の三つのサブシステムで構成されています。
これらのサブシステムはモジュール化されているため、現場の特性に合わせることが可能です。また、自動振動ローラによる転圧といった単一機種での作業から、自動振動ローラと自動ブルドーザ、自動ダンプトラックなど複数機種による連携作業までを行うことができ、目的に合った自動化建設機械の導入が可能です。
■ 建設会社との試行連携の概要
当社の現場に限らず、A⁴CSELを業界に広く普及させることを目的として、以下の建設会社と連携を試行しています。
(参考)
A⁴CSEL
https://www.kajima.co.jp/tech/c_a4csel/index.html
動画でみる鹿島の土木技術「ICT・DX」
https://www.kajima.co.jp/tech/c_movies/index.html#anc_ict
遠隔地の複数現場での自動化施工を同時に実施可能な「遠隔集中管制システム」を開発
(2021年10月26日プレスリリース)
https://www.kajima.co.jp/news/press/202110/26c1-j.htm
成瀬ダム堤体打設工事で、月間打設量の国内最高記録を樹立 (2022年12月23日プレスリリース)
https://www.kajima.co.jp/news/press/202212/23c1-j.htm
成瀬ダムで自動化施工システムによる「現場の工場化」を実現 (2023年10月13日プレスリリース)
https://www.kajima.co.jp/news/press/202310/13c1-j.htm
自動化施工システム「A⁴CSEL」 造成工事への本格適用を開始 (2024年12月24日プレスリリース)
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